「マーキュリー通信」no.51【野菜高騰は農政失敗のつけ】
今年は異常気象の年でした。大型台風の度々の列島上陸、大地震の連発で、とどめはスマトラ沖地震で、死者が何と8万人以上の大惨事でした。<br>大型台風の影響で、野菜が高騰しました。主婦は家計のやりくりで大変だったようです。野菜の代わりにで野菜ジュースが結構売れたそうです。
さて、最近では異常気象が当たり前になってきました。そして、異常気象が商品市況に影響を与え、その最たるものが野菜です。そして家計を直撃します。
しかし、天候に影響されない農政をもっと積極的に推進していたら、野菜の値段は乱高下しなくて済みます。即ち、農業をきちんと産業ベースで取り組んでいたら、もっと野菜の安定供給が可能となります。
昨年私が関わったベンチャー企業家は、ビニールハウスを使った養液栽培で完全無農薬野菜を供給しています。但し、初期投資が嵩み、コストダウンが厳しく、大量の安定供給の壁にぶち当たっていました。もし、農政がこういうベンチャー企業家が事業をしやすい仕組みを作っていたら、日本の農業は国、農家、国民のための産業としての農業が育ってくると思うのですが。
そしてもう1つ忘れてはならないのは、農薬の最大の被害者が、農民であると言うことです。農民と、そして国民の健康のためにも、無農薬の安全な農産物作りを目指して欲しいと思います。
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