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2005年3月19日 (土)

「マーキュリー通信」no.82【花粉症は国の業務上過失罪】

 飛散量が多く、観測史上最高を記録し、昨年の10~30倍の花粉の量だそうです。国民の6人に一人が花粉症にかかり、国民病ともいわれています。町を歩くと、電車に乗ると、花粉症マスクをしている人が目立ちます。

 花粉症の原因は政府の造林政策の失敗にあります。戦後、高度成長期の建築ラッシュ時に、それまで日本の自然林に生えていたシイ、クヌギ、コナラ、ブナ等建築材に使いづらい樹木を伐採してスギに植え替えた拡大造林政策が主因です。

 これまで我が国は、高度成長期の各種歪みを官民協力して克服してきました。工場排水、大気汚染、車の排気ガス、それぞれ問題が起こると国が順次規制を課して公害を減らしてきました。
 花粉症を減らす対策としては、人工林である杉林の手入れをしっかりやることでかなり減らすことが出来る等識者から各種提案がなされているが、各種利害が絡み対策は遅々と進んでいない。
 これは国民経済的にも極めてマイナスと言えるのに、いつものことながら国の腰は重く、長年放置されたままだ。原因が分かっていて、対策をしないのは業務上過失罪に当たる。
 政府がやるべき最低限の政策として、花粉症患者の治療費を国が全額負担することをまず提案したい。公害企業が公害源を無くし、損害を与えた患者の治療費を負担するのと同じ考え方です。

 マスコミは何故このことを訴えないのか不思議でならない。そして、国を相手取って、花粉症訴訟を起こす人の出現を期待しています。これは憲法で保障されている「健康な生活を営む」権利に対し国の重大な侵害といえるからです。

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