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2005年8月16日 (火)

「マーキュリー通信」no.156 人生の新発見ー1【本当の自分の発見】

 「マーキュリー通信」no.155で戦後の「精神的荒廃」を取り上げました。
 8月13日~16日日光の研修施設で仏教の八正道による瞑想を実践してきました。経営者は、日頃ストレスが溜まるもので、この期間、日光の小川のせせらぎを聞きながら、八正道による反省瞑想を徹底的にすることで、日頃積もった心の塵・垢はすっかり取れ、気分はすっきり、最高の夏休みでした。

 八正道に関しては、5月7日付マーキュリー通信no.101「心の塵・垢をとる」でご紹介したので、そちらをご参照下さい。 もし、八正道による反省を実践し、心の曇りを拭い去ったなら、日本から「精神的荒廃」がなくなること必定です。

 それでは、 「マーキュリー通信」を通じ、私が学んだことのごく一部を8回に分け、「人生の新発見」と題して、皆様にご紹介したいと思います。
 第1回目は、「本当の自分に出会う」です。本当の自分に出会い、正確に把握することで、「心のハンドル」の切り方、アクセルとブレーキのかけ方等を学び、対人関係が好転します。そして、心の主人公となり、光り輝く自分が見えてきて、人生観が変わってきます。
 本当の自分の発見の仕方は比較的簡単です。それは子供の頃の自分、特に物心がついて以降の自分で、好きな自分、すばらしいと思える自分を発見していくことです。 今は、大悪党でも、おぎゃーと生まれたときは、純粋無垢な赤ん坊でした。その後、様々な人生の経験をするに従い、間違った考え方、偏った考え方、その場所でしか通じない考え方に染まってきます。 皆さんも、私の例を参考に、是非ご自分の中の、「本当の自分」を発見してみてください。

 私の場合、中学生時代に、一番光り輝く自分を発見しました。 中学生の頃から、私は誰彼と分け隔てなく接しました。調布中学2年生の時、親友のS君は、調布学園という親のいない子供が預けられる施設にいました。大半の子供は、親がいない為、非行に走りました。 私は、S君に参考書をあげ、勉強も教えました。S君はぐれずに、都立工業高校に合格しました。その時のS君の嬉しそうな笑顔が今でも忘れられません。
 一方、中学3年生の時、放課後希望するクラスメートに受験勉強を教えました。当時私は学級委員長として、全員希望する高校に行けるよう必死になって教えていました。私が教えた級友が、希望校に合格すると一緒になって喜びました。一方、私は高校受験は失敗し、人生で最初の挫折を味わいました。

 こんな具合に自分を見つめていき、私の「本当の自分」を発見できました。 私の場合、一番核となる部分は、「魂の純粋性」でした。 そして、この中に、まず「少年のような純粋な自分」を発見しました。屈託なく明るい性格。何でも素直に物事を受け止める性格。誰彼と分け隔てなくつきあう性格。
 次に、「正義感の強い性格」。責任感が強い。誠実。まじめ。 3番目に「やさしい性格」。義理人情に厚く、面倒見が良く、頼まれると嫌といえない性格。 そして、最後に「進歩・発展を目指す性格」。前向きで行動力がある。チャレンジング・スピリット旺盛。一方で、この性格とバランスをとるように、「孤独を愛する自分」も見えてきました。一人静かに瞑想する。今回がそうです。読書。一人旅。

 これらが私の「本当の自分」で、これを知りながら、心のハンドルをうまく操作し、アクセルとブレーキをうまく踏んでゆけば、人生全てうまくいくのですが、実際にはなかなかそうは簡単にうまくいきません。
 たとえば、私の場合、不誠実な人、言行不一致な人、横柄な人等に出くわすと、自分の正義感が頭を出し、「裁きの波動」が出てきます。そのような自分が出てきたときには、自分をコントロールするように努めます。

 また、「やさしい性格」の部分では、人にだまされやすい傾向があります。また、管理面でも甘くなってしまうことがよくあります。「進歩・発展を目指す性格」の部分では、つい「行け行けどんどん」となり、墓穴を掘ることもあります。そのような自分を発見したときには、ブレーキを踏むように自分をコントロールしていきます。 このように、自分をコントロールしながら、現在、世界最小の総合商社の経営者として、その資質、器を試されている時だと思っています。

 そして、「少年のような純粋な自分」では、還暦60歳の時に、「ユートピア館」という老人ホームを造るのが夢です。56歳の自分が、いまだこのような少年のような夢を持っていることが驚きです。この心のハンドルの操作を間違え、アクセルをふかしすぎたり、ブレーキを利かせすぎたりすると、自分の魂の傾向性にマイナスとなって、長い年月が経つと丁度船底に張り付いた蛎殻のような状態となります。これを時々反省を通じ、取り除いていく必要があります。そのことにより、また本来の自分、本当の自分を取り戻すことができます。どうか、私の事例を参考に、皆さんご自身の「本当の自分」を発見してみてください

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