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2005年8月20日 (土)

「マーキュリー通信」no.160 人生の新発見ー5【人生のバランスシートを点検する】

自分が生まれてから現在に至るまで、両親を始め、実にたくさんの人との出会いがあります。 赤ちゃんとして誕生した瞬間は100%親の庇護の下です。バランスシート上は全て借り方です。 若い人なら、借り方の項目の方が圧倒的に多いはずです。人生のバランスシートをつけると、両親を始め周りの人に対する感謝も気持ちが湧いてきます。 そして、長ずるに従って、だんだん貸し方の部分が増えてきます。 もし、年配の方で、貸し方が余り思いつかんという方は、一度ご自分の人生をじっくりと反省してみるとよいです。その人は、いかに自己中心的な人生を過ごしてきたかもしれません。そして、そのことを反省してみたらよいと思います。

 そして、今からでも遅くはありません。愛を与える側の人生に切り替えてみるのです。すると人生が好転していきます。 「いや、そんなことはない。自分のこれまでの人生は十分満足のいくものだった」と主張されているあなたは周囲がよく見えていないかもしれません。周りの人は、あなたに何か言っても聴く耳を持たないので、敢えて何か言うことを避けているだけかもしれません。そして、人生どこかで辛い思いをするかもしれません。 歳をとればとるほど、地位や肩書きが高い人ほど、周りの声に謙虚に耳を傾ける必要が出てきます。そうでないと、西武王国の堤義明氏みたいな裸の王様となってしまいます。

 私自身も、今回八正道研修を受けて、人生を再度振り返ってみました。そして、これまでいかに多くの人から恩を受けてきたか、愛を与えられてきたかが人生の走馬燈として心を駆け巡り、その方達に再び感謝の念が沸いてきました。そして、思わず胸が熱くなってきました。
 私自身が受けた恩のベスト3は;社会人になる前は、第1位 1歳の時にはしかにかかり生死を彷徨いました。当時、我が家は貧乏で治療費を出すお金がありませんでした。その時、実家の祖父母や伯父さんが治療費を捻出して、何とか一命を取り留めることができました。
r第2位 5歳で母親が死に、翌年父が家出。幼い私と妹を実家が引き取ってくれました。経済的には不自由なく、少年時代を過ごすことが出来ことに対し、本当に実家の伯父、伯母、祖母には感謝の気持ちでいっぱいです。
第3位 前回の 「マーキュリー通信」でお話ししたように、10年ぶりに家出から戻ってきた父親と3人の貧乏暮らし。 高校生の妹は家計を必死に切り盛りしました。妹には、本当に感謝の思いでいっぱいです。

社会人となってからは、第1位 星崎治男初代?鰍烽オもしホットライン社長、三井物産元取締役 星さんの直属の部下として7年間仕えたおかげで、私自身物産マン時代一番自己成長できました。
第2位 池田政雄三井物産元副社長 この人のおかげで、私は鉄鋼部門から情報産業部門に社内転職できました。もし、私の希望が叶っていなければ、私は三井物産を退職し、別の人生を歩んでいたかもしれません。
第3位 木下禎一三井物産元常務 私のカナダ転勤時期尚早論に対し、木下さんのおかげで社内の反対を押し切り、カナダ転勤となりました。おかげで、私の力がぐんとついた時期でした。

 上記のように、人生のバランスシートを振り返ってみると、経済的なバランスシート以外に、心のバランスシート、精神的なバランスシートを作ることが出来ます。 そして、この心のバランスシートで、貸方の部分がどれだけ大きかったか、即ち与えた愛がどれだけ大きかったかによって、自分が最期棺桶にはいるときに、充実した人生だったか、幸福な人生だったか、自分の人生は成功したのかどうかが判ることと思います。

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