「マーキュリー通信」no.206【頼朝の眼力】
NHKの大河ドラマ義経を毎週楽しみに見ています。 先週は屋島・壇ノ浦の合戦において、源義経の大活躍で平家は源氏に敗れ、一家は滅亡した。平家の御大将平宗盛は戦死を免れ、頼朝のいる鎌倉に護送される。
頼朝は、敵の大将の器量を自分の目で見たかった。策略家後白河法皇とうまく渡り合う為に宗盛を活用できないかと考えた。 しかし、宗盛と対面した頼朝は、ただただ己の助命を嘆願する宗盛の器量の無さに失望した(NHK 大河ドラマ 義経10月2日放映)。「おごる平家は久しからず」は、有名な格言ですが、平清盛亡き後優秀な後継者に恵まれなかったことも平家滅亡の原因ともいえます。
私自身経営者として、年間千人以上の人と会います。会った瞬間、その人の器量を見ています。その都度真剣勝負です。 いかに相手の器量を見抜き、見極め、どのような形でその人と取り組んでいけるのか瞬時にして頭の中を駈けめぐり、判断していきます。 このようなトレーニングを日常積んでいくことで、自分自身の眼力を鍛えることができます。自分の眼力も、器量も一定ではありません。絶えず、鍛えることで向上していきます。それは自分自身も同時に相手からその器量、実力を見られているからです。
そして、この眼力は企業経営にも通じます。 各社員の器量を見極め、人材育成していくことが肝要です。その器量、実力は一定ではありませんが、宗盛クラスなのか、清盛クラスなのかを見抜き、それに合った人材育成していく。この辺がポイントとなってきます。もちろん、当社に清盛クラスの人材は来ませんし、来ても処遇するだけの待遇もできませんが。早く、清盛クラスが集まるような企業の実力を付けていきたいと思っています。
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