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2005年11月23日 (水)

「マーキュリー通信」no.240 【私を育ててくれた元上司達-4 カナダ三井物産カルガリー出張所穴澤義英所長】

 自分自身の実力が大きく伸びた時期が2回ありました。1番伸びた時がboblog「マーキュリー通信」no.213(10月17日)でお伝えしたテレマーケティングの新会社株式会社もしもしホットライン創業の時でした。

 そして、2番目がカナダ三井物産駐在の時でした。 カナダ駐在は私が31歳~34歳の時で、3年半駐在しました。アルバータ州の商業都市人口60万人のカルガリー市でした。カルガリーには石油、天然ガス、石炭等のエネルギー関連の会社の大半が事務所を置いていました。カルガリー市には数十階建ての超高層ビルが多数林立していました。西新宿より大きい規模でした。 カルガリーはカナディアン・ロッキーまで車で1時間半と近いため、カナディアン・ロッキー観光の拠点としても有名です。
 さて、私は日加炭鉱共同開発の日本側窓口として増員され、カナダ側炭鉱会社の責任者との契約上の窓口業務、それに既存の石炭契約の契約上の窓口業務を担当しました。
 着任当初は、穴澤所長に全て相談の上、カナダ人との交渉、日本向けに打電するテレックスは穴澤所長のチェックを受けました。テレックスの文面もチェックして頂きました。 三井物産では社内のテレックスのやりとりも全て英文です。当然カナダ人との交渉は全て英語のため、いつも英語でものを考え、話し、書く習慣を付けるために、テレックスも英文となっています。又、本社からのテレックスも英文のため、カナダ人にそのまま流すことができ、都合がよいわけです。

 さて、仕事の方がその内慣れるにつれ、日常のやりとりは全て任され、契約上の重要なことは穴澤所長と事前相談の上、カナダ人との交渉に臨みました。 カナダ人とは電話や直接面談した後、テレックスで内容確認の文面を取付け、その文面にコメントをつけ、日本の石炭部にテレックスで送っていました。文の内容も全て穴澤所長から任されていました。
 打電したテレックスのコピーは穴澤所長の机の上に置くので、後で穴澤所長のチェックを受けます。穴澤所長が疑問を感じたら質問がとんできて、自分のやったことに問題があれば、注意を受けます。従って、テレックスを書くときにも、細心の注意を払います。 穴澤所長から仕事を任され、日本側代表としての責任の重さを感じながら、日常業務に全力投球した結果、対話能力、交渉力がつき、自立心が育まれ、自己責任を認識し、そして英語力が飛躍的に向上しました。又、知らず知らずのうちにカナダ人の仕事ぶり、文化、風習、ものの考え方等も身に付きました。

 一方、私がカナダ人と電話で話している内容に問題があれば穴澤所長から指摘を受けます。 ある時、カナダ人の対応の遅さに私がイライラして、「自分は日本側を代表して交渉している。何故、回答が遅いのか」と大上段に構えた詰問調の話し方をしたら、穴澤所長から、「そういう言い方をすると相手を却って怒らせ、うまくいかないぞ」とたしなめられました。 穴澤所長は、電話で相手と話をする際、笑顔を浮かべながら、時々笑いも入れ、ゆったりとした調子で話を進めていきます。

 私の電話で相手と話をする際の話し方は、with smileで、心に余裕を持つように努め、自然と穴澤所長の話し方を取り入れているようです。

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