「マーキュリー通信」no.242 【悲劇の歌姫・本田美奈子の別の世界】
元アイドル歌手本田美奈子が今月6日急性骨髄性白血病のため38歳という若さで死去した。今年は彼女にとって丁度20年、歌手デビュー20周年記念の年に不運の死を遂げてしまった。
本田美奈子といえば、アイドル歌手のイメージが強いが、その後アイドル歌手を脱皮して、92年ミュージカル「ミス・サイゴン」のヒロインに抜てきされ、その後「レ・ミゼラブル」「王様と私」とアイドル歌手からの脱皮を果たした。
そして、クラシック歌手への再チャレンジ。彼女は練習に練習を重ね、何と4オクターブまで音域を拡げることができるようになった。彼女の遺作、「アメイジング・グレース」のCDを購入し聴きました。その歌声は、4オクターブの音域を見事に使いこなし、クラシック歌手へ見事脱皮した力作です。アイドル歌手の本田美奈子とは全くの別人の声で、まさに歌姫のイメージにぴったりです。 このCDはクラシック部門で見事第7位にランクインされましたた。レコード売場では、売り切れが続出しているそうです。
彼女は、1987年7月6日付アルバム「OVERSEA」がポップのジャンルで第4位にランクイン。以来、18年ぶりにトップ10入りを果たした。日本人ボーカルでクラシック、ポップスの両方でのトップ10入りは史上初の快挙だそうだ。私も5歳の時に母親を白血病で亡くしており、本田美奈子の闘病生活の辛さを思うと、思わず胸が熱くなります。 歌姫として、その美声を今度は天国で思う存分披露して欲しいと思います。ご冥福を祈ります。
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