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2005年12月17日 (土)

「マーキュリー通信」no.259【耐震診断日記】

 耐震設計偽装事件が連日マスコミで報道されているので、いまや耐震問題は国民的関心事になっています。
 今週、NPO法人日本耐震防災事業団の協力を得て、5棟の耐震診断を実施しました。アパートと自宅ですが、いずれも昭和56年建築基準法改正以前の木造建物です。
 姉歯元建築士の耐震設計偽装物件は、震度5の地震で倒壊の恐れ有りとマスコミで報道され、対象マンションは、住民の退去命令と取り壊しが決定されました。

 しかし、日本全国には、昭和56年以前に建築された物件は、現在の耐震基準を満たしておらず、震度5程度の地震で倒壊の恐れがあり、姉歯物件と同じ状態です。こういう建物が全国に1150万棟あるそうです。本来ならこれらの物件に住む住民も姉歯物件と同じ危険にさらされているのですから、政府はもっと早めに対策を打つべきでしたが、政府のやることは、いつもながらこのような大事件が起こるまで問題を放置しておきます。そして、このような大事件が起きても、昭和56年以前に建築された物件に対する緊急対策は発動されていません。

 15日に耐震診断したアパートは、天井裏の梁の部分が一部壊れ、震度5程度で倒壊する恐れがあると判りました。 当日そのアパートの住民は、耐震設計偽装事件の国会証人喚問をテレビで見ていました。そして、マンション住民のことをお気の毒にと言っていました。 しかし、そのマンションの住民より、自分のアパートの方がもっと耐震性能に劣ることに気付いていないようです。対岸の火事といった感じです。
 政府の無策に対し、ただ指をくわえていても、何ら問題は解決しません。我々民間人のできることとしては、正しい耐震診断方法と、低コストの耐震補強を普及させ、地道に耐震防災事業を勧めていくしかないと考えています。

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