「マーキュリー通信」no.276【私のコミュニケーション論-11「相手との距離の取り方」 】
現代の中高生の間では携帯電話は不可欠だそうですが、最近携帯を持たないと生活がどのように変わるか実験したレポートを読みました。
携帯を持たない生活は、最初はかなりイライラと不安感でストレスが溜まった。しかし、携帯を持たないことによるメリットを皆共有できたそうです。圧倒的に多かったのが勉強する時間が増えたそうです。 中には1日100メールも交換する中高生もいるそうです。こうなればかなり勉強にも支障を来します。 大人の目から見るなら、携帯電話利用により、デメリット(携帯料金と勉強時間に支障)の方が多く、メリット(友達とのコミュニケーション)の圧倒的に少ないといえます。友達とのコミュニケーションに関しても、仲間外れにされたくないという不安心理、強迫観念の方が強いと思います。
私の時代に携帯電話があったらどうか? あれば便利ですが、基本的にはあることによるデメリットの方が多く、「あの時あれば良かった」と思うことの方が圧倒的に少ないといえます。それより携帯電話代がもったいないとまず思います。
さて、1日100回も携帯メールをする中高生の場合、友人との距離の取り方に問題が出てきます。携帯メールによるコミュニケーションは確かに便利の部分もあります。面と向かって言えないことも、携帯メールでさらっと言うことが可能です。更に、顔文字により自分の喜怒哀楽も伝えることができます。
しかし、携帯メール中心のコミュニケーションは、友人とのコミュニケーションがパターン化してきます。パターン化による習慣化につながります。 そして、携帯メールでないとコミュニケーションがとれない子供が増えてきます。これは社会人になってからのコミュニケーション能力に悪影響を与えます。つまり、面と向かってのコミュニケーションがとれない人間になってしまう恐れがあります。ただでさえ、ゲームに夢中になったり、人とのコミュニケーションがおろそかになりがちです。これはやがて大きな社会問題を起こす可能性があるので、この辺で携帯コミュニケーションに関し、家庭と学校で真剣に取り組むべき問題といえます。
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