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2006年2月23日 (木)

「マーキュリー通信」no.315【経営者の視点、主婦の視点

 事務所の近くに「大将ラーメン」というラーメン店がありよく夜食代わりに食べにいきます。これといって特長がないせいか、私がいく時はいつも空いています。
 空いているので、そこの大将(マスター)や若大将(息子)とよく会話をします。「餃子は売れている?」「いえ、殆ど売れません」「そりゃー5個で350円は高すぎるからだよ。もし、250円に値下げしたら、売上はぐんと伸びるよ。又は、餃子の数を3個に減らして、ラーメンとセットにして売ったら売れるかも」

 早速、ラーメン600円とのセットで800円にして売り出したら、結構売れ始めたそうです。「ところで、餃子5個250円で売る話はどうなった?」「母親が反対していて実現しません」「ここの餃子はスーパーの餃子と同じような味だから、主婦感覚では餃子10個で100円という感覚なので、250円でも厳しいけれど、男性客なら食べると思うよ。それか3個150円で売ると結構いけるかも」

 一方、「店の外のガラスの一番目立つ所に大将ラーメン特別セット1100円て書いてあるけれど、これだと客はこの店は高いと思って敬遠するよ。それより600円で大盛り、特盛り(2人前)を同じ価格にすると、客の入りは一気に伸びるよ。池袋界隈で行列ができているラーメン店は、ラーメン2人前を並盛りの価格と同じしているからだよ。味はこの店と余り変わらないのに、流行っているのはそのせいだと思うよ」

 その後、母親の許可が下りないので、餃子の価格は350円のままです。又、特盛りを同じ価格にするアイデアも母親の許可が下りないので実現していません。 大将ラーメンの母親も、主婦の視点でそろばんをはじくのでなく、お客様の立場に立ち、経営者の視点ではじくと、店はもっと繁盛するのに。

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