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2006年2月24日 (金)

「マーキュリー通信」no.316【女子フィギュアスケート 荒川静香の金メダルにあっぱれ】

イタリア・トリノ冬季五輪で荒川静香選手が今期五輪初の金メダルを獲得しました。本命のロシア・スルツカヤ選手を破っての快挙は実に見事ですo(^▽^)/"

 本命のロシア・スルツカヤ選手は、金メダルを意識したせいか、最終プログラムでちょっと固くなり、まさかの転倒。一方、荒川選手は、金メダルインタビューの時に、「まさかメダルを取れるとは思っていなかった。自分の滑りに集中したい。」と答え、この精神的プレッシャーの差が、明暗を分けたのかもしれません。

 荒川選手は、8年前の長野五輪ではメダルの期待を一身に背負い、結果は13位の惨敗。当時16歳の高校生には余りにも大きすぎる重圧だったことでしょう。一昨年、世界チャンピオンとなり、一時は引退を決意したが、周囲からトリノ五輪を勧められ、気持ちを入れ替えたそうです。

 しかしながら、人間の気持ちは機械と違い、そう簡単に切り替わらないようです。荒川選手は、その後不振が続く。そして、昨年のNHK杯当たりから、やっと気持ちの切替ができ、彼女本来の大胆且つ優雅な滑りができるようになった。その調子が、今度のトリノ五輪まで持続したようです。

 荒川選手の金メダル獲得の話は、我々一般人にも通じるようです。つまり、何か自分の夢や目標を見つけ、その目標に向かって一生懸命努力する。しかし、その夢や目標が果たして本物かどうか、そこを問われます。本物の場合には、そこに意識が集中し、実現に向かって心と脳、そして肉体がプログラムされていく。

 そして、最後のフィニッシュは、精神的問題。つまり、自分の力を出し切ることに集中できるか。これが金メダル獲得に意識が移ってしまうと、集中力が失われ、スルツカヤ選手のような超一流選手でさえ、最後まさかの転倒をしてしまう。同じく、金メダル獲得を宿命づけられた全米チャンピオンコーエン選手も転倒し、勝利の女神は逃げていってしまった。
 荒川選手の金メダル獲得は、我々に夢と感動、そして希望達成のためのプログラムを与えてくれました。そして、大きな学びを頂きました。そんな荒川選手に拍手喝采、感謝です。

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