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2006年3月29日 (水)

「マーキュリー通信」no.342【日本人の精神的荒廃を考える-1 「オウムとホリエモン」】

 日本人の精神的荒廃が叫ばれて久しいです。

 最近景気回復基調が鮮明となってきましたが、景気は悪くなれば、いずれは回復する。こういう景気循環の論理があり、いくら景気が悪くなってもそれほど心配することはありません。
 しかし、国家や民族の精神的荒廃は大きな問題です。過去の歴史を見ても、この精神的荒廃、腐敗により多数の国家が滅びていきました。

 さて、日本人の精神的荒廃の典型例の1つに「オウムとホリエモン」が挙げられます。オウム教祖の麻原彰晃こと松本智津夫は、逮捕後11年後にやっと死刑判決が確定となりました。オウム教は、宗教を隠れ蓑にした殺人集団でしたが、こんな殺人集団に頭がよい若者が次々と入信して、多数の日本人が「何故?」という疑問を持ちました。

 戦勝国米国は、戦前の日本人の国家神道を中心とした宗教心、精神力に脅威を抱き、戦後の統治下でそれを根絶やしにしようとしました。米国の意図した効果が年月を経ると共に顕在化し、宗教に対する正しい知識を持たず、宗教をタブー視したまま、戦後60年過ごしてきたそのつけがオウム事件となって現れました。
 普通の常識人から見れば、麻原のような似非教祖は直ぐにおかしいと簡単に見抜けるわけですが、宗教に対する基本教育が欠如していた日本人、特に若者の中には麻原のような宗教を悪用した極悪非道の殺人鬼の手にかかってしまいました。

 一方、ホリエモンの場合、閉塞した社会に風穴を空けたという点は評価されます。しかし、若者に拝金主義を植え付けたことは大きな罪です。「金が全て」という間違った価値観を植え付けたことは、麻原と同罪です。いやそれ以上です。
 ホリエモンの場合、殺人こそしなかったけれど(1名自殺者が出たので、実際には1名殺したことになる)、拝金主義という害毒を流した罪は大きいです。ホリエモンは、日本人の精神的荒廃に拍車をかけました。もし、「金が全て」で、ろくに働きもせずに、一攫千金を狙う日本人ばかりが溢れたら、日本はおしまいです。だからホリエモンの罪は、麻原以上といえるかもしれません。
 自分は無実だと言い張るホリエモンを、私には麻原とダブって見えます。オウムのような似非宗教団体の信者が多数の殺人や、サリンをまき散らして、そのトップが知らぬ存ぜぬと言うことはあり得ません。同様に、ライブドアのようなベンチャー企業が、粉飾を始めとした各種詐欺事件を起こしておいて、トップのホリエモンが知らぬ存ぜぬと言うことなど絶対あり得ません。

 その意味で、この2人は似ています。松本智津夫の弁護団は、未だに「松本智津夫の訴訟能力無し」として裁判を長引かせている。訴訟能力が無いような人間にオウム教のトップはつとまらないし、今でも信奉者がいることを考えても、「訴訟能力無し」などということはあり得ないはずなのに、弁護団の見識のお粗末さに呆れる。
 そして、オウム事件を11年も長引かせ、国費を浪費させた弁護団の罪は重い。弁護士というものは、悪人に対し、罪を認識させ、早く刑に服し、自分の犯した罪を深く反省し、更生させることも、仕事の1つと考えますが、松本智津夫の弁護団にはそのような発想がないようです。

 松本智津夫のケースをまねたのか、ホリエモンも自分には罪がないと主張している。松本智津夫と同様に、ホリエモンから高額な弁護士費用を狙って、法廷闘争の長期化を企んでいる弁護士が現れないことを期待します。

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