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2006年4月 1日 (土)

「マーキュリー通信」no.346【世界最小の総合商社的経営論-15「マーキュリー物産流人の動かし方」】

 世界最小の総合商社の旗印を掲げ、東池袋に事務所を構えて本日で丁度2年がたちました。2名でスタートした事務所も、現在は12名の人員となり、業容的には拡大中で、会社組織としてもだいぶ様になり、世界最小の総合商社としての機能も大分備わってきました。

 その1つが本日から耐震・リフォーム事業部を立ち上げます。これまでは耐震防災事業部として耐震防災1本で来ましたが、耐震防災のお客様からリフォーム需要も結構出てきているので、そのニーズを入れて、リフォーム関係の仕事もやっていくこととしました。
 今年初めから、パナホームの支店長も歴任し、その後独立して建築リフォーム関係をずっとやってきた人物と縁合って出会うこととなりました。彼の人となりを見てきましたが、私の経営方針と一致しているので、耐震・リフォーム事業部長を任せることにしました。

 これまで耐震補強をしたお客様は、重い屋根瓦のお宅も多く、屋根瓦を取り替えることで更に耐震強度が増します。それがお客様の為と私は思っていました。
 従って、今度の耐震・リフォーム事業では、屋根瓦の取り替え需要が見込めると期待しました。

 しかし、耐震・リフォーム事業部長の話では、屋根瓦の取り替え費用、更にその後10年毎のメンテナンス費用等を考慮すると、屋根瓦のままの方が補修費用が安くつく。更に耐震強度を上げることよりもその方がお客様の為になるとの説明でした。
  当社にとってはその方が需要が減るけれど、お客様に喜ばれ、信頼関係を構築することが私の経営方針なので、彼の意見を全面的に受け容れました。

 一方、訪問販売によるリフォーム関係業者の場合、中には会社を偽装し、高齢者を騙して高値で受注する悪徳業者も多数いることが判りました。当社としては、適性利益で、お客様に喜ばれるような商売を展開すれば、耐震・リフォーム事業は期待できると判断しました。但し、ノルマ等は設定せず、お客様に喜ばれるような営業展開を心がけ、地道に一歩一歩力を付けていくことにします。

 さて、松下幸之助翁によれば、人の動しかたによってその経営者の力量が図れるとのことです(参考文献 「松下幸之助の人の動かし方」 藤井行夫著 三笠書房)。
 私もそれを実感しています。この2年間実に多数の人と接してきました。当社員、取引先等を含め、どれだけ多くの人を動かせるか。当社のような商社では、まさにどれだけの人を動かせるかによって経営者の力量が決まります。

 その意味では、私などまだまだ発展途上の経営者であり、多数の人と接することで、実に生きた人間学を学ばせて頂き、自己成長し、その喜びを感じています。
 マーキュリー物産が更に成長していくには、私がどの程度自己成長していくかにかかっています。その為の人間力、人間観察力、リーダーシップ等まだまだ自分自身学ぶことが山ほどあります。その課題を1つ1つクリアしながら、自己成長を楽しみながら、経営に当たっています。

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