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2006年4月14日 (金)

「マーキュリー通信」no.357【日本人の精神的荒廃を考える-3 サラ金地獄】

 大手消費者金融アイフルに対し違法取り立て放置で業務停止命令が下った。違法取り立ては、本来貸してはいけない人に対し、貸し付けるから、違法取り立てが起きるわけです。元々返済能力がないのについ安易に借りてしまった人が多数いるからこのような違法取り立てが起こるわけです。

 アイフル1社の貸付金残高だけでも1兆5千億円という巨額に上り、一人当たりの平均貸付金残高を50万円としたら、300万人の人がアイフルから借りていることになります。これを消費者金融業界全体で見たら1千万人前後の人が借りている計算になり、ゆゆしき問題であり、違法取り立てが起こるのは当然といえます。つまり、違法取り立てが消費者金融会社のノウハウであり、これをベースに高収益を上げているわけです。
 従って、これは経営問題であり、記者会見で社長が謝罪していましたが、表面的に謝罪しているに過ぎません。消費者金融会社各社とも似たり寄ったりの状況と言えるでしょう。今回はアイフルの違法取り立てが表面化したに過ぎません。

 一方、ここまで消費者金融業界を巨大化してしまったのは、行政の責任です。従って、現在の貸付金残高の1割程度に大規模に業務縮小すべく、今後行政指導すべきです。
 私自身、消費者金融は個人的事情でどうしても一時的に借金をしなければならないそういう事情の場合、つまり昔の質屋的役割の場合には、その役割があると考えています。

 まず行政指導すべきことは、消費者金融業者の広告看板の全面撤去。現在、最寄りの駅前には消費者金融の看板が氾濫しています。これを外国人が見たらどう思うでしょうか。それこそ国の恥です。
 次に、TV CMの放映禁止。アイフルの場合、チワワの可愛いCMの後ろには、怖い取り立てがあるなどと一般庶民は思いません。

 そして、大手銀行からの消費者金融への貸し出し禁止。最近、大手銀行が消費者金融と業務提携し、大口有料貸出先として、巨額のマネーが消費者金融に流れています。これなども銀行の本来の使命感を忘れ、節操が無さ過ぎます。

 最後に、闇金融対策。生活上どうしても一時的に借り入れせざるを得ない人に対し、行政の援助の手をさしのべ、闇金融の被害にならないように配慮すべきです。

 さて、返済能力のない人に安易にお金を貸す仕組みを作ってしまったことで、大きな社会問題を引き起こしていますが、このことは日本人の精神的荒廃に影響を与えています。
 仏教の教えに「心の三毒」として「貪瞋癡」があります。難しい言葉ですが、トン・ジン・チと読みます。
「貪」は「貪欲(とんよく)」の貪で、実力不相応に物を欲しがることで、足ることを知らない心です。
「瞋」は怒りの心です。「癡」は愚かな心です。この「心の三毒」の内、返済能力のない人への過剰貸付は、貪欲を煽り、私生活の破滅を来していきます。
 甘い誘いのTV CM、屋外の広告塔は返済能力のない人、判断力の弱い人等自分をコントロールできない人が世の中にはごまんといることを行政の責任者は理解すべきです。

  今回の、アイフル違法取り立て事件は起こるべくして起こったことであり、行政が根本転機対策を本気になって取り組まないと、又同じことが起こります。消費者金融を、本来あるべき姿に戻すこと。これが行政の責任です。さすれば、日本人の精神的荒廃の素を取り除く一部となるでしょう。

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