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2006年5月

2006年5月30日 (火)

「マーキュリー通信」no.392【「創レポート」5月号「日常取引でのキャッシュ感覚」】

 今月の「創レポート」はキャッシュフロー管理です。中小企業の経営者は、資金繰りに日々大変ご苦労されていることと思います。当社もその例に漏れません。 凡そ中小企業の経営にとって、損益より資金繰りの方が重要であることを実感しています。つまり、資金繰りさえ順調に回れば、損益は後からついて来るという者です。 「創レポート」では、中小企業オーナーを狙い撃ちした増税策が今年からスタートし、今後節税対策をしっかりしておかないと、損益を超えた部分で思わぬ資金繰りの圧迫を受け、本来支払わなくてすむ税金を支払うことになるので、要注意です。

 今月の「創レポート」は、各企業経営者に役立つ情報ですから添付「創レポート」をご活用ください。

 「創レポート2006年5月」
「report5.pdf」をダウンロード

○「創レポート」(5月号)を送付させていただきます。

国の“納税強化”策で益々重要になる 
 日常取引での“キャッシュ”感覚 
    ☆☆☆ 利益拡大視点から ☆☆☆

◆本レポートの内容
【1】年間実質収入の12年分も“借金”がある国!  …………………1
【2】“財政赤字対策”の象徴のような“税制改訂”? ………………2
【3】財政“再建”下での企業や組織の経営課題  ………………… 3
【4】管理が行動を変え、行動の変化が成果を出す!  ……………4
【5】キャッシュフロー管理は経営を前向きに変える!  ……………5

○興味がありそうなご友人には、是非“転送”してあげてください。
○お役に立てれば幸いです。

----- 中小零細企業の存続とその未来のために ----- 
 【公認会計士・税理士 伊藤 隆】
 東京本部 03-3538-5798
 会計工場 059-352-0855
 URL http://www.cpa-itoh.com
----------------------------------------------   

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2006年5月29日 (月)

「マーキュリー通信」no.391【日本人の精神的荒廃を考える-9 「国家の品格」】

 現在数学者藤原正彦先生の「国家の品格」(新潮新書714円)が200万部を超す大ベストセラーとなっています。

 私は、シリーズ「日本人の精神的荒廃を考える」で戦後の日本人の精神的荒廃を憂えている一人です。しかし、全てネガ一色で書いているわけではなく、又、私自身基本的にはプラス思考の人間なので、その中に希望の光も見いだし、積極的な提言も行っています。「国家の品格」といった書籍が売れていること自体、現在のような状況はいけないと思っている日本人が少なからず存在している証拠で、日本人の精神的な良さはまだまだ残されているわけです。

 さて、藤原氏は、数学者らしく、近代的合理的精神の限界を指摘しています。「論理的」といった言葉の危うさをあげています。論理だけの世界で、国や社会、産業が破綻してきた例は枚挙にいとまがないことを実証しています。 独裁者ヒットラーですら、ドイツ国民の正式な選挙で選ばれ、国会の多数決の原理に従い首相に選ばれたわけです。そこには論理的矛盾は無かったそうです。

 日本の最近の例では、「英語教育」を挙げています。現在9割の小学校で英語教育が実施されていますが、これも小学生から英語を教えれば、より早く英語が上達するという論理に基づいており、論理的には一見問題がなさそうに見えます。 しかし、藤原氏は、日本人として日本の歴史、文化等をしっかりと理解していないうちに小学生に英語を教えるのは本末転倒の論理であり、日本を滅ぼす恐ろしい教育改悪になりかねないと憂えています。こういう論理も成り立つわけです。

 日本は明治以来自由、平等、民主主義を取り入れてきました。しかし、自由と平等は本来相矛盾するものです。人間を全く自由にさせたら、格差が拡大し、平等とはほど遠いものになっていきます。 一方、民主主義もこれほど危ういものはない。民主主義とは、本来国民が成熟していて初めて成り立つものだが、国民は永遠に成熟しない。
 従って、真のエリートにより政治経済社会をリードしていくことが望ましい。明治維新を見れば、ごく少数の国を思うエリートが日本を引っ張ってきたことでもそのことは証明されている。

 真のエリートには2つの条件が求められる。 1つ目は、文学、哲学、芸術、歴史、科学といった一見何の役にも立たないような教養を身につけていること。そうした教養を基に、庶民とは比較にならない圧倒的な大局観や総合判断力を持っていること。
 2つ目は、いざとなれば、国家、国民のために喜んで命を捨てる気概があること。その意味では、東大卒を中心とした官僚は真のエリートとはいえないわけです。

 さて、藤原氏は、今日本人に求められているものは武士道の精神の復活であることを力説しています。武士道の精神の中核として側隠(ソクイン)をあげています。側隠とは、弱者、敗者、虐げられた者への思いやりです。人々に側隠の情が充分あれば、差別など無くなり、平等というフィクションも必要なくなる。差別を本当に撲滅しようとするなら、平等という北風でなく、側隠という太陽でもって民に接することです。 その証拠に、「平等」の旗手米国では貧富の差が非常に大きいのです。

 最後に、日本は普通の国を目指すのではなく、「異常な国」を目指せと藤原氏は力説する。普通の国とは結局米国型の普通の国を指すわけだが、そうではなく、藤原氏が理想とする「国家の品格」をもった異常な国を目指せと言う。
1.独立不羈の精神 米国の属国から脱皮し、自らの意志に従って行動できる独立国を目指す。世界に誇る日本の美しい情緒や形に触れることで、戦後失われた祖国への自信と誇りを取り戻す。
2.高い道徳心 昭和の初期の頃まで、日本に滞在した外国人は異口同音に日本人の道徳心の高さを称えていたそうです。
3.金銭至上主義に冒されていない美しい田園、情緒のある国となる4.天才の輩出 その為に、一見役に立たないと思われるような学問、芸術、文化等から精神性を学ぶ土壌を涵養することが重要。こういう精神的風土から真のエリートを輩出する。

 日本は、金銭至上主義を何とも思わない野卑な国々とは一線を画し、国家の品格をひたすら守るべきだ。 大正末期から昭和初期の駐日フランス大使詩人ポール・クローデルは、大東亜戦争で日本の敗戦が濃厚になった頃、「日本人は貧しい。しかし、高貴だ。世界でどうしても生き残って欲しい民族をあげるとしたら、それは日本人だ」と言ったそうです。

 日本人一人一人が美しい情緒と形を身につけ、品格ある国家を保つことは、日本人として生まれた真の意味であり、人類への責務といえる。ここ4世紀ほど世界を支配してきた欧米の教義はようやく破綻を見せ始めた。時間はかかるが、世界を本格的に救えるのは、日本人しかいないと藤原氏は最後に締めくくっています。
 皆さんもどうかこの名著を味読し、日本人としての自信を回復し、日本民族として生まれたことに誇りを持って欲しいと思います。

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2006年5月27日 (土)

「マーキュリー通信」no.390【57歳の誕生日の日に思うこと-2 「人生の目的と使命感」】

 昨日は多数の方からお祝いのメッセージを頂きましてありがとうございます(^y^) 昨日書き足りなかったことを思いつくままに書いてみました。

 「人生の目的」とは、昨日書きましたように、「本当の自分」を磨き、成長させていくことだということが理解できると、人生そのものに対する見方が変わり、大地に根を張ったようなしっかりとした人生を生き、人生をより充実したものとして受け止めることができるようになります。

 人は、生まれる前に人生計画を立てると言われています。「菅谷信雄」という個性を持った一人の人間がどのような人生計画を立て、どのような人生を歩んできたのか。人生は筋書きのないドラマといわれますが、57年間生きてきて、そのことを実感します。人生という舞台を一生懸命生きぬいてきた「菅谷信雄」という一人の自分を見ることができます。そしてその中に時々「本当の自分」を垣間見ることでき、「本当の自分」の部分を磨き、光り輝かせることの重要性に気付かされます。

 9年前、三井物産を定年扱い退職した時に、中学2年生の担任(英語)の鳥居士郎先生から「Giftとは神から頂いた才能であり、callingとは職業である。」というすてきな言葉を頂きました。
 学生の頃、数学と英語が一番好きな学科でした。今回の人生は、敢えて文化系の道を選び、そちらのgift(才能)に磨きを掛けてきました。そして、学生時代も含めると実に多種多様な仕事をしてきました。specialistよりgeneralistの道を歩んできました。 因みに次回生まれ変わった時には、大好きな数学に磨きを掛け、アインシュタインを超えるような科学者を目指して生きていきたいと思っています。

 さて、現在は世界最小の総合商社の経営者として、日々磨かれています。過去2年以上に亘り厳しく鍛えられてきました。 社長業という仕事は実に厳しいものです。資金繰り、人事管理、営業等実に多岐に亘る仕事があり、毎日夜10時頃まで仕事をして、土曜日も仕事をしています。 しかし、仕事を通じ日々成長できる喜びを感じています。時には判断ミスもします。気がついたら直ぐに反省し、反省材料を基に次の飛躍に繋げていきます。私自身経営者としてまだまだ未熟なところだらけですが、だから絶えず謙虚さを忘れず、もっと上を目指せるのだという希望と喜びが沸いてきます。

 しかし、一方で何のために社長業をやっているのかという使命感がないとその頑張りにも限界があります。 私の夢は、一人暮らしの老人ホームを60歳の時に建設することです。日本も格差社会が進行し、人生の負け組が増加しています。その人達の受け皿となるような老人ホームを考えています。但し、経済的豊かさだけが勝ち組でなく、心の豊かさを追求した勝ち組社会を創っていきたいと思っています。その為老人ホームの名前を「ユートピア館」と命名し、心のコミュニケーションを通じ、心のユートピアを目指したそういった老人ホーム「ユートピア館」を全国に建設していきたいと思っています。 その為の資金作りをマーキュリー物産で行っているところです。私自身子供に恵まれなかったので、その分子供に掛ける時間も費用も必要としないので、そちらに自分の勢力をつぎ込んでいきたいと考えています。いずれマーキュリー物産の社長の座は誰かに譲り、NPO法人ユートピア建設を創り、そちらの理事長として100歳まで頑張っていきたいと考えています。

 こういう夢や理想、使命感があると現在の社長業が厳しくても乗り越えることができます。「ユートピア館」の建設の方がもっと大変な仕事ですから、マーキュリー物産の経営者で値を上げているようだったら、次のステップに進むことができないわけですから。

 そして、これが神から与えられたcalling(職業)と考えています。この「人生の目的」と使命感が達成された時が、神や仏に対し「最高の自己を差し出す」ことができる時です。私がイメージする「最高の自己」と比べたら、現在の自分などはその1割にも達しません。だから神や仏の夢や理想実現に向かって仕事をしているとわくわくしてきます。そして、少々のことではくじけることはありません。57歳となった現在でも心身共に元気で働くことができるのです。私の元気印の源といえます。

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2006年5月26日 (金)

「マーキュリー通信」no.389【57歳の誕生日の日に思うこと「諸行無常」】

 本日は私の57回目の誕生日です。もし、私が引き続き三井物産に勤務していたなら、丁度旧定年退職の日に当たります。

 三井物産では、officialには63歳が定年ですが、実質的には57歳の旧定年が定年となっています。57歳で皆一旦退職し、63歳まで三井物産に残って勤務し続けるか、関係会社に出向又は転籍するか、退職するかの道を選びます。 57歳になると役員昇格者以外は、役職が無くなり、年収も前年の6掛けとなります。従って、三井物産本社に残る人は余りいません。私自身は25年間三井物産に在籍し、9年前、48歳の時に定年扱いで退職しました。

 私が三井物産に入社したのは、今から34年前の1972年4月。当時、今の自分と同じ57歳の物産マンはとてつもなく年配の人に見え、自分がその年齢になるのは遙か遠い将来に感じました。というよりそんな先のことなどぴんと来ませんでした。 あれから34年経ちましたが、実にあっという間という感じがします。走馬燈のようにあっという間に駆け抜けた感じです。これまでお世話になった方々のことに思いを馳せると、感謝の思いがわき、目頭が熱くなってきます。 そして、現在の心境は、「諸行無常」といった感じです。

 「諸行無常」とは、仏教の教えで、「全てのものは移ろいゆくものである」という意味です。新入社員の時に、現在の私と同年代の人の大半はこの世にいません。この間、何千人もの物産マン、レディと職を共にしましたが、物故した方も多数います。大出世した物産マン、栄華を誇った物産マンで最早この世にいない人も多数います。その意味で、「諸行無常」といえます。   しかし一方で、「全てのものは移ろいゆくものである」という真理の中で、不変のものがあることに気づきました。それは、菅谷信雄個人の魂、心の有り様です。 34年の間に、社内外を通じ、公私ともに実に多数の人との出会いがありました。そして、青二才だった自分が、仕事を通じ、自分自身大いに鍛えられ、磨かれて現在の自分があることに気付きました。そして「本当の自分」に出会うこともできました。本来光り輝いている自分にも出会いました。

 「本当の自分」を発見することで、これからも「本当の自分」を磨き、成長させていく喜びを知ることができました。この部分に永遠性を感じています。だから自分自身生涯現役のつもりで、第2の人生は、自分を磨きながら、世のため人のためになるような自分作りをしていこうと日々頑張っています。

 「諸行無常」、「全てのものは移ろいゆくものである」という真理の下、もちろん肉体能力は34年前と比べ低下していますが、「本当の自分」を発見できたことが、社会人に出てからの34年間の最大の宝物の発見といえます。「本当の自分」とは、自分の心の中の砂金部分といえます。

 私自身、100年生きるつもりで人生計画を立てています。こう思い、それに従った人生を送っていると、人生がわくわくしてきます。
 後、43年、「本当の自分」を磨き、100歳になり大往生の時、「諸行無常」の下、肉体は滅びますが、永遠の存在である「本当の自分」、即ち「心の部分」を見つめ、大いに満足しながらあの世に旅立つ自分を予想する時、今後の人生が大いに楽しいものに思えてきます。 もちろん、計画通り100歳にならないうちにこの世を旅立つ時も、このような人生観・死生観を持って、生きていく時、死は恐怖でなく、仏の慈悲と感じ、楽しみを持ってあの世へと旅立つことができます。

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2006年5月25日 (木)

「マーキュリー通信」no.388【増田俊男先生の目から鱗放談!「日本大復活」】

 昨夜の不昧会で、国債時事評論家増田俊男先生の「日本大復活」を拝聴し、いつもの増田先生の視点、戦略眼に基づく切り口等で、米国在住20年ならではの増田先生の明確な講演に、またまた目から鱗でした。 懇親会の席上で私の疑問点をぶつけ、問題点がかなりクリアになりました。以下はそのエッセンスをお届けします。

 米国は戦略国家である。戦略=国益であるが、戦略があるということは現状に満足していないということである。 一方、日本は戦略のない国家である。しかし、国民は預貯金を700~800兆円も持ち、満足している。これは世界の預貯金残高の何と6割を占める。だから戦略は不要といえる。 米国は、国益を守るために、これまでドル紙幣を刷りまくり、今後もこの方針は変わらない。 円高になると、円高回避のため、米国政府の要請もあり、日本政府はドルを購入する。ドル紙幣をどんどん刷ると、米国産業は時間差をおいて景気が良くなってくる。通常景気に効果が出るまでには1年程度のタイムラグがあるが、米国のようにサービス産業主体の国ではその効果は3~6ヶ月で現れてくる。

 さて、米国は戦略遂行のために、詐欺的手段か、暴力的手段の2つ手段を実行してきた。詐欺的手段を講じてきたのはクリントン大統領であった。 クリントン大統領は、ITブームに乗じ、日本始め世界各国に大量の米国株を買わせてきた。各国の米国株購入資金が底をついてきたのを見ると、米国株を暴落させるために、IT株の象徴であるワールドコムとエンロンをスケープゴートにした。経理の不正操作は大なり小なりどこの企業でもやっていることだが、この2社の不正経理を暴露することで、破綻に追い込んだ。そして、米国株は暴落し、世界の投資家は大損をした。

 一度使った手段は2度と使えないので、次は暴力的手段に訴えた。その象徴が9.11事件だ。9.11も米国の自作自演だ。 CIA出身の米国証券会社社長は、、アメリカン・エアライナーとユーナイテッドエアーの2社だけの大量カラ売りを9.11事件の直前に仕掛け、大儲けした。
 9.11事件により、米国は「テロ憎し、テロを撃つべし」との国際世論を作り上げ、「イラクが化学兵器を所有している」ことを口実にイラクに戦争を仕掛けた。もちろんこれはウソであることを、関係者は皆知っている。

 因みに、真珠湾攻撃も米国が仕掛け、日本軍に攻撃させたことも半ば事実となっている。真珠湾攻撃の当日は土日だったが、通常兵隊は不快指数の高い軍艦の中にいることはなく、上陸するが、当日に限り、軍艦の中に止まるように指令を受けていた。3千人の米兵を死なせ、日本憎しの米国世論を作り上げ、日本攻撃の恰好の大義名分ができた。戦略遂行のためにこのくらいの芸当をやってしまうところが米国の恐ろしいところ。

  さて米国は次の戦略として、現在中国包囲網を着々としいている。中国にそのことを気付かれないように表面的には中国との友好を装っている。 小泉首相が靖国参拝をすることで、中国の反日感情は高まっているが、中国には反日政策遂行により、そちらに目を向かせることができるので、米国には好都合。今年の秋以降には、包囲網ができあがっているので、ポスト小泉は逆に親中政権が望ましい。最近ポスト小泉として福田氏が急浮上しているが、ポスト小泉は福田氏でほぼ決まりといえる。

 米国は3つ子の赤字を解消するには中国市場のドル化が不可欠。その為の、中国市場征服計画が着々と練られている。 キーは台湾独立問題。中国は1つの中国政策をとっており、台湾が独立宣言をした場合、台湾に宣戦布告することが国会で決議されている。 台湾独立問題をテイクチャンスして、中国政府をたたき、日本同様米国の属国化を企てている。

 さて、現在「東京裁判」の違法性が国会でも議論されている。「東京裁判」は、戦勝国が、歴史的な正当性を確認する場であり、国際法に照らして「東京裁判」が正しいわけがない。「東京裁判」が間違っていることは、既にマッカーサー始め多数の米国人が認めている。しかし、歴史的既成事実をひっくり返すことは容易なことではない。今更、米国が、「東京裁判」は間違っていた。広島・長崎への原爆投下に対し謝罪することは、戦勝国のメンツにかけてもできない。
 しかし、この「東京裁判」を反故にできる唯一のチャンスが10年後に起きる。それが台湾独立問題に端を発した米中戦争。 米国は、同盟国日本に対し戦争協力を求めてくる。米軍が外国軍隊より攻撃を受けた場合には、同盟国である日本はその支援のため自衛隊を派遣できるという日本国憲法の解釈が成立しているそうだ。 日本国憲法は、米国の都合で、日本を米国の属国とするために創った憲法であり、米国の都合でいくらでも解釈できるようにこれまでも行ってきており、今後もそうしていく。因みに、現在改憲論議が高まっているが、米国は改憲には反対。その意味では改憲反対の社会党、共産党に米国としては感謝。

 一方、日本にもミサイルがぶち込まれる可能性があり、その時日本国内は蜂の巣をつついたようなパニック状態となり、自衛隊派遣はスムーズにできる状況となる。この時期が、2015~2016年に起こると予想する。 湾岸戦争の時に、日本は金だけしか出さずひんしゅくを買ったが、イラク戦争の時には自衛隊派遣で米国から評価された。

 台湾独立問題に絡んだ米中戦争で、日本が同盟国として自衛隊派遣をし、共に血を流したなら、文字通り日米同盟は深まり、米国は「東京裁判」を反故にし、広島・長崎への原爆投下を謝罪することになるだろう。 その時、日本国の国益の立場から高度な政治判断をする政治家が現れて欲しいが、現時点では安部晋三氏程度だろう。安部晋三氏にはその時までに実力を蓄えておいて欲しい。 中国市場を手に入れた米国の繁栄は当面続くが、その時に絶対必要なのが日本の経済力。日本は中国市場のドル化の恩恵を最大限受け、日本人の貯蓄は益々膨らんでいく。日本国政府の赤字は更に雪だるま式に膨張し続けるが、これとは逆に日本国民の預貯金残高は雪だるま式に膨らんでいく。

 中国市場を手に入れた米国の浪費癖は相変わらず続く。そして米国の赤字は更に膨張していく。中国市場も食い尽くしてしまった後は、インド、東南アジア、南米、アフリカといくらでもある。 しかし、世界の市場を征服し終え、ドル市場化する余地が無くなってきた時に、米国の没落は始まる。それは100年後くらい先のことか。

 その時に日本の時代が到来する。その時までに、日本人は世界でもダントツのリッチな国民となっている。 世界は、米国の金儲けのための戦略、騙しと脅しの飽き飽きとし、和を重んじる日本の精神、武士道精神になびいてくる。その時、日本の時代となり、日本の大復活となり、大繁栄の始まりとなる。

 増田先生の一番好きな言葉は、親日家アインシュタインの次のメッセージだそうです。「世界は進むだけ進んで、その間、幾たびも闘争が繰り返され、最後に闘争に疲れる時が来るだろう。その時、世界の人類は、必ず真の平和を求めて、世界の盟主をあげねばならぬ時が来るに違いない。その世界の盟主は武力や金力でなく、あらゆる国の歴史を超越した最も古く、かつ尊い家柄でなければならぬ。世界の文化は、アジアに始まって、アジアに帰り、それは、アジアの高峰、日本に立ち戻らねばならぬ。我らは神に感謝する。天が日本という国を造っておいてくれたことを」(大正11年11月16日から40日間の日本滞在時に語った言葉)

 さて、増田先生の講演はまさに我々日本人の常識を遙かに超える戦略眼に基づくとてつもない洞察力と先見性を備えた内容で、にわかに受け入れがたい方も多いことと思います。 しかし、中国との東シナ海問題、韓国との竹島問題、北朝鮮の拉致問題等日本周辺を取り囲む世界情勢は、日本国憲法に書いてあるような、「我々は戦争を放棄しました。他国の信義を重んじ、戦争を仕掛けませんので、日本を攻めないでください」と主張するような生やさしい世界情勢でないことだけは確かなようです。

 従って、増田先生の講演内容にも素直に耳を傾け、そのような可能性もあることも視野に入れながら、もしそのような事態が到来した時に、ショックは少なくて済みます。 そして、最後には和を重んじる伝統国家日本の世紀となることを信じることで、日本国民として誇りを持って生きていくことができます。その意味では、増田先生から大いなる勇気と日本国民としての誇りを与えて頂きましたことに感謝する次第です。

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2006年5月24日 (水)

「マーキュリー通信」no.387「ゆうパックも頑張っている!」

 当社には1日1回くろねこヤマトが集荷に来てくれますが、集荷時間を過ぎて宅配便を至急出す必要となったので、近くのコンビニ(デイリーヤマザキ)に荷物を出しに行きました。

 そのコンビニでは最近ゆうパックも始め、郵便箱も置いてあります。 サービス内容を比較すると、1日の集荷回数はゆうパックが3回に対し、くろねこヤマトはわずか1回。料金も、くろねこヤマト640円(埼玉県)に対し、ゆうパックは600円でした。

 日頃親しくしているコンビニのおばさんは、ゆうパックを勧めます。 くろねこヤマトも民間第1位の地位に甘んじていると、くろねこヤマトに客を持っていかれてしまいますよ。 いずれにせよ競争原理が働くことは、利用客にとってはありがたいことです。

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2006年5月23日 (火)

「マーキュリー通信」no.386【日本人の精神的荒廃を考える-8 ソニー創業者故井深大氏の「心の教育」に学ぶ】

 ソニー創業者故井深大氏の「心の教育」(ごまブックス1365円)という本が復刊し、書店で目にしたので購入しました。 井深大氏といえばソニーの創業者のイメージしか残っていませんでしたが、最近ゼロ歳児教育始め教育者としての井深大氏の一面を知り、人間としても素晴らしい方だと再認識しました。
 詳しくは井深大氏の名著を是非味読して頂けたらと思いますが、本書の中で私が共感した部分の一部をピックアップさせて頂きました。

 欧米の教育は、合理主義一辺倒で知識の習得を第一義と思っていました。しかし、ヨーロッパでは、子供は神の手から親に教育を委ねられたという考え方があります。それだけに重要な使命を帯びた母親は、神の代理人としての威厳と権威を求められます。 母親の厳しいしつけを受けたヨーロッパの子供達は、長じるに従い、教会の日曜学校などで宗教的な倫理観や道徳観念を繰り返し教育されます。 一見して合理主義一辺倒に見える西欧の学校教育も、日常的な宗教教育が基盤にあって初めて成立しているわけです。 西欧社会の全体的な教育システムにおいては、学校教育と家庭や教会での宗教教育とは、切っても切り離せない相補的な関係にあります。幼児期における宗教教育によってしっかりした人間性を形成し、その上に合理的な知的教育を行うこと、これが西欧の教育システム全体が理想とする本来の教育プランでした。

 かつての日本人は、大家族制度の中で厳しくしつけられることによって、人間形成の基礎をたたき込まれ、寺子屋の徳育教育によって、人が禽獣にならないための人間性を教育されていました。そうした教育システムの成果が、親孝行や恩返しといった人間の普遍的価値を日本人の国民性として植え付けることになった。「思いやり」という言葉も、まさにこうした日本の国民性を代表する言葉でした。

 ところがこうした教育理念は、明治以降の「追いつけ追い越せ」を目標に定めた教育の中で、次第に忘れられていきました。特に戦後は、家族制度が崩壊し、しつけが学校教育に吸収され、形骸化していった。その結果が今日見られる様々な教育問題であり、世界一「思いやり」のない国民だという批判が出てきました。

 明治以降の教育は、知的教育という半分の教育しか追求してこなかった。もう半分の心の教育、人間性教育としての「人間作り」を置き忘れてきた。「教育とは何か」という教育本来の目的を真剣に問い、後半分の心の教育に目を向ける必要があると、井深大氏は声を大にして主張しています。

 終戦の詔勅を書いた安岡正篤先生も、江戸時代の人間性教育が明治以降忘れ去られ、人間性を欠いた為政者に取って代わられるようになった。日進日露の戦争まではまだ人間性教育の遺産が効いていたが、大東亜戦争の時には殆ど失われ、日本を間違った道へと突き進むことになったと主張されています。

 名著「世界が裁く東京裁判」の著者佐藤和男先生も、GHQが日教組を作り、日本の教育をだめにした。同じ事を安岡正篤先生も主張されています。

 シリーズ「日本人の精神的荒廃を考える」の中で私が一番強調したい事は、置き去りにされた「心の教育」を取り戻すこと。これなくして日本の教育改革はありえません。このような基本中の基本を抑えていないため、「ゆとり教育」といった間違った改悪を平気でやってしまう。 今は、英語教育を小学校からさせるとか、六三制の見直しとかいった議論が出ていますが、「日本人の精神的荒廃」の根本原因に「心の教育」を忘れていたことだと認識し、このことを真剣に議論して欲しいと思います。

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2006年5月22日 (月)

「マーキュリー通信」no.385【「世界が裁く東京裁判」-戦後の歴史観が一変】

 今月の朝食会「素心会」で、佐藤和男先生の名著「世界がさばく東京裁判」(佐藤和男監修 明成社1680円)を基に東京裁判の勉強会がありました。
 私を含め大多数の日本人が描く戦後の歴史観を一変させる内容です。今年一番衝撃を受けたことです。

 国際法学者佐藤和男先生は、本書で欧米の国際法学者の東京裁判に関する法解釈を参考に東京裁判の過ちを力説する。東京裁判が過ちだったことは、世界的常識であり、真っ当な国際法学者なら誰しも認める厳然たる事実であった。そのエッセンスだけを下記致します。

1.大東亜戦争は、侵略戦争ではない。 日本はABCD(米国、英国、中国、オランダ4カ国をいう)包囲網によりアジアからの物資ルートを絶たれ、開戦せざるを得ない状況となった。当時、日本の労働者数は4000万人といわれていたが、この供給ルートを絶たれると、約3割に当たる1200万人の労働者が失業する恐れがあった。 開戦権は、明治憲法に明記されており、当時の首相東条英機は正規の手続きを経て、真珠湾攻撃を行った。因みに、英語のagressionを侵略と誤訳してしまったが、これを日本語に正確に訳すと侵攻と訳した方が正しい。侵攻とは、外国に攻め入ることであり、真珠湾攻撃はまさに侵攻である。尚、侵略は英語では、invasionであり、国際法に違反して外国に侵攻し、略奪行為をすることです。※大東亜戦争のことを、太平洋戦争とも言うが、太平洋戦争は米国がプロパガンダで使った言葉で、日本人としては大東亜戦争の方が正しい用語。

2.開戦権は国際法で認められており、犯罪行為ではない。但し、戦争には国際法に則ったルールがあり、そのルールを破ると犯罪行為となる。例えば、民間施設の破壊及び民間人の殺戮。化学兵器、原爆等長期間に亘り人体に影響を及ぼす兵器。従って、広島、長崎への原爆投下、東京大空襲等は明らかに米国による戦争犯罪となる。

3.東京裁判で決めることは、賠償問題と領土問題。それ以外は内政干渉となる。 従って、東条英機元首相他7名をA級戦犯として処刑したのは明らかに国際法違反。東条英機元首相がとるべき責任は政治責任であり、その結果最高の刑罰は死刑宣告であり、それ以外の責めは負わず、当然戦争犯罪人ではない。東条英機元首相の死刑は公務による死として扱われるべきであり、靖国神社に他の戦争犠牲者と共に合祀されるべきである。従って、現代の世論である戦犯を靖国神社に合祀するのはけしからんという説は理論的に正しくない。小泉首相の靖国参拝は、公務として東条英機元首相始め戦死者を弔うべきであることは国際法上の正当な解釈。中国による靖国参拝批判は国際法上に照らしておかしいし、内政干渉。 最近、民主党の野田佳彦議員がA級戦犯は戦争犯罪人で無い旨国会で質問しているが、政府の回答は曖昧模糊としている。詳しくはインターネット参照。

4.ポツダム宣言は無条件降伏ではない。無条件に降伏したのは、武装解除である。

5.ポツダム宣言以降マッカーサーのGHQが日本を占領統治したが、数々のポツダム宣言違反を行っている。例えば、ポツダム宣言では、国際法に基づき、被占領国である日本の言論の自由を認めているが、GHQは徹底的に言論統制を行った。 反戦映画を米国の指示の下に作られ、映画やNHKを通じて放映された。我々がイメージする反戦映画像は、「日本国は実に愚かな侵略戦争を行った。2度とこのような愚かな戦争は行わない。」というものだが、実はこれは米国が巧みに日本国民に刷り込んだ反戦像とのこと。又、多くの日本人が、アジアの同胞に悪いことをしたという自虐史観を持っているが、これも米国による洗脳であった。 又、内政干渉もポツダム宣言違反であるが、米国は日本国憲法まで米国に都合のよいように創ってしまった。軍隊を持たせない、財閥解体、宗教の骨抜きを骨子に日本国憲法を創った。

6.昭和天皇の詔勅である昭和20年8月15日は終戦ではなく武装解除の日である。終戦日は、昭和27年4月28日サンフランシスコ講和条約が発効した日である。

7.戦勝国の戦争行為の正当性も裁判で問われるべき。もし、正当性を問われたら、当然広島・長崎への原爆投下や、東京大空襲は犯罪となる。ソ連の60万人日本人のシベリヤ抑留も戦争犯罪。もちろん、ナチスのユダヤ人大量虐殺も犯罪行為。 そして、ポツダム宣言違反の米国の占領政策も明らかに国際法違反行為となる。
 上記は、本書のごくごくエッセンスです。本書を熟読することで、戦後の歴史観ががらっと一変してしまいました。本書は、国際法の下、国際法学者の意見を多数取り入れ、日本では非常識である歴史観を、外国の国際法学者間では、東京裁判の過ちを明確に説ききっているところが特徴です。尚、東京裁判はインターネットにも多数掲載されています。

 それでは、米国は何故東京裁判を日本に押しつけ、日本を占領したのか。それは原爆投下という犯罪行為を隠蔽、正当化するためだったと私は思います。 そして、米国は日本をアジアにおける属国とし、米国の意のままに動かすことができるようにする。日本の為政者は、戦後一貫して米国追随外交と批判されてきたが、まさに戦後日本は米国の属国として統治されてきたことが頷けるわけです。
 さて、この誤った戦後の歴史観を変えて行くには、長い年月を掛けて地道に変えて行かざるを得ません。
 一方で、もし終戦当時言論の自由が許されていたなら、終戦前鬼畜米英と言っていた日本人の反米感情はそう簡単には納まらなかったでしょう。従って、徹底的に言論統制されたことで、却って反米感情が抹殺され、戦後の日本経済の奇跡的復興に繋がった事とも言えるかもしれません。

 戦後既に60年以上経ち、21世紀になり、米国統治の歪み・ほころびが様々なところに出ています。私がシリーズ物で、「日本人の精神的荒廃を考える」を発信していますが、東京裁判の後、米国占領下で、米国が恐れていた日本人の精神的強靱さを木っ端微塵に砕くために、徹底的に精神的なもの、宗教心をたたきつぶしてきた結果がまさに現代の日本人の精神的荒廃に繋がっています。そして、それはまさに米国の計画したとおりになっているわけです。その意味では、本書は戦後歴史の根っこの部分を理解するための極めて貴重な書籍です。戦前のトラウマを消し去り、米国によって刷り込まれた自虐史観から抜け出し、正しい歴史観を持ち、21世紀は明るい日本の世紀となることを信じ、新しい国家理念の下に今こそ求められる時期と言えるのではないでしょうか。 

 本書の勉強会では、日本の歴史教育を次のように変えるべきだという意見も出されました。 古代から現代までの世界史、日本史の概略をざっと教える。その上で、戦後日本の歴史を詳しく教える。これにより正しい日本の歴史認識を持つことができると。私も全く同感です。正しい歴史認識の下に、正しい国家間が形成されます。 本書を熟読することで、これまで戦前の為政者の間違った行為は徹底的に反省すべきですが、精神的には正しかった部分も理解することで、戦後世代の我々は自信と勇気を持ち、21世紀はを明るい世紀として生きていくことが可能といえます。

 最後に東条英機首相に関してのエピソードをご紹介します。 ドイツ・イタリアと三国同盟を結んでいる最中に、ユダヤ人がソ満国境を通過しようとした際、追い返すかどうか迷い、時の首相東条英機に伺いを立てた際に、東条英機は通過のOKを出したそうです。ここからも東条英機の人間像を見直すべきではないかと考えています。私自身も東条英機の文献を今後勉強してみたいと思います。

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2006年5月21日 (日)

「マーキュリー通信」no.384「元大関雅山大活躍の武器」

 元大関雅山は先場所二桁勝利をあげ復活ののろしをあげました。そして、今月も14勝1敗の好成績をあげ、千秋楽で新大関白鵬と優勝決定戦で戦い、おしくも敗れました。

 雅山好調の原因にLifeWaveがあると関係者の間では言われています。 雅山の太ももの両外側にパッチが貼ってあるのを気づかれた方もいることと思います。これがLifeWaveというパッチです。このLifeWaveを体に貼ると、20%筋力がアップするそうです。雅山もLifeWaveを太ももに貼り、筋力がアップし、更に精神的にも自信がつき、それが雅山の相撲に現れています。

 現在、LifeWaveはサッカーのベッカム他スポーツ選手の間で大人気だそうです。ただし、個人競技の場合には、他の選手が貼れば、他の選手の筋力アップとなるので、秘密にしているようです。日本でも多数のスポーツ選手が使い始めたようです。ハーフマラソンで優勝した福士加世子も貼っています。彼女の胸の外側を見るとLifeWaveを貼ってあるのが分かります。

 実は、私もこのLifeWaveを友人からもらい、試してみました。しかし、これを腰に貼ったために、筋力のアンバランスが生じ、腰に異常を来しました。腰に貼って、僅か3時間ほどで、イスから立ち上がる時に、へなへなといった感じで床に崩れるように倒れ込みました。 「マーキュリー通信」では、ぎっくり腰になった旨発信しましたが、実はLifeWaveが原因でした。いくら凄いものでも、使い方を間違えると恐ろしいことになることを身をもって体験しました。 「マーキュリー通信」読者の多くの方からご心配頂きましたが、もう全快です。この場を借りて、お礼申し上げます。

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2006年5月20日 (土)

「マーキュリー通信」no.383【日本人の精神的荒廃を考える-7 稲盛和夫氏の「敬天愛人」に学ぶ】

 日経ビジネスに『稲盛和夫氏の「敬天愛人」に学ぶ』という記事が昨年10月3日号~12月26日号に亘り連載で掲載されました。
 稲盛和夫氏は、現代のリーダー達が、欲望の大半を金銭欲、出世欲、名誉欲、保身欲に支配されてしまったのではないかと憂えています。 本当の幸福とは何か、生きる目的とは何かという哲学と向かい合うことが忘れられてしまったのではないか。リーダーが踏むべき正しい道、「正道」を見失ったために、組織が腐敗し、崩壊していく様を頻繁に見せつけられている。 現代は、混迷の時代であり、激動の時代であり、苦難の時代です。だからこそ人の上に立つリーダーたる者は、極めて高い見識と倫理観、道徳観が求められると稲盛和夫氏は主張する。

 本連載は、ホリエモン逮捕事件の直前に出版されました。 実は、「日本人の精神的荒廃を考える」という本シリーズは、『稲盛和夫氏の「敬天愛人」に学ぶ』が第1回の予定で昨年末に発信する予定でした。しかし、その後もホリエモン事件を始め、余りにも多くの事件、出来事が起こり、今日まで延期となっていました。 さて、「敬天愛人」という4文字熟語は、西郷南洲翁(西郷隆盛)がこよなく愛した言葉で、ご存知の方も多いことと思います。「敬天愛人」とは、「天を敬い、人を愛す」という意味ですが、天を敬うとは自然の道理、人間としての正しい道、即ち天道をもって善しとせよ。人を愛するとは、己の欲や私心を無くし、「利他」の心をもって生きるべしという教えです。 稲盛和夫氏は、故郷の偉人西郷南洲翁の「敬天愛人」を京セラの社是として、経営に当たってきたそうです。

 又、稲盛和夫氏は、ホリエモン逮捕事件の後、日経ビジネス4月3日号のインタビュー記事に、「貪欲社会から解脱せよ」と訴えています。「金が全て」というホリエモンの経営哲学に釘を刺しています。
 初期の資本主義は、キリスト教(プロテスタント)の倫理観に基づき生活を質素にし、労働を尊び、得られた利益は社会の発展の為に還元する。自由な経済活動が許される為には、厳格なほどの精神的、倫理的規範が前提となっていた。

 しかし、現代の資本主義は様変わりした。際限ない欲望、貪欲は、必ず破綻への道を辿る。成功を収めると自信を持つ。そして、自信を深め、更に貪欲さを増して突き進む。次第に自信は慢心に変わり、有頂天になっていく。膨張する自己顕示欲に歯止めが利かなくなる。やっていいことと悪いことの見境もつかなくなり、ついには不正に手を染めて、自滅していく。稲盛和夫氏の主張はホリエモン逮捕事件を見れば自明の理といえる。

 自分一人で生きることはできない。周りの人との調和で成り立っている。成功したら周りの人に心から感謝する。稲盛氏は、ホリエモンは戦後教育の産物と言う。戦後教育では、心の教育を置き忘れてしまった。ホリエモン事件は、ホリエモンという1人の優秀な若者の成功と挫折ストーリーと捉えるのではなく、ホリエモンを産み出した日本社会という土壌を見つめ直す丁度よい時期といえる。 土壌がおかしければ、又、同様の事件は頻繁に起こる。 その為に、稲盛氏のメッセージに素直に耳を傾け、「敬天愛人」だけでも実践していったら、日本は良い世の中になっていくことは間違いないことでしょう。

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2006年5月19日 (金)

「マーキュリー通信」no.382【500円玉貯金-半年後の結果】

 昨年11月半ば、女優の野際陽子さんが五百円玉貯金をして百万円以上貯まった話が日経の記事に載っていたので、私もまねてスタートしました。

 開運箱という貯金箱を東急ハンズで購入し、毎日のようにせっせせっせと500円玉を入れました。あれから丁度半年が経ちました。貯金箱が一杯になってきたので、貯金箱を開けました。半年間で貯まった貯金額は
71,500円になりました。

 500円玉貯金をするようになってから、意識的におつりを500円玉でもらおうとします。例えば、タクシーに乗って660円なら、1160円支払って500円玉をもらうようにしています。こうやって意識すると毎日のように500円玉が貯まります。
 実は、500円玉貯金の成果の裏には妻の協力があります。妻は、買い物に行った際に、店で千円札と500円玉2枚と交換しておいてくれます。そのお陰でかなり貯まりました。

 さて、貯まったお金は、融資でお世話になっている巣鴨信金に個人口座として新たに預けました。この口座にこれから500円玉貯金で貯まったお金をどんどん貯めていこうと思っています。この調子で貯めていくと、10年後には野際陽子さんと同じく150万円は貯まる皮算用となるのですが(^y^)

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2006年5月18日 (木)

「マーキュリー通信」no.381【巨人vsソフトバンク戦観戦】

 17日東京ドームで巨人vsソフトバンク戦を観戦しました。
 今年の原巨人は昨年と打って変わって、全く別のチームのような感じです。私は長嶋茂雄が昭和33年に巨人入団以来の巨人ファンですが、これまで巨人をON、原辰徳、松井秀喜といったスーパースター中心に応援してきました。
 しかし、今年の巨人の応援のしかたはこれまでと違い、原采配を楽しむといった応援のしかたです。今年の巨人は、4番打者ばかり集めて大味な戦い方だった昨年までと違い、小粒な感じがします。

 しかし、原監督の指揮の下、ベテラン、若手を問わず選手が必死になって勝とうという意識が強く、それがファンにも伝わってきます。 17日の試合もその典型でした。巨人の先発は21歳若手の西村、これに対しソフトバンクは昨年二桁勝利した実績のある久保でした。打では、高橋由伸がけがから復帰したばかりでまだ本調子でない。戦力から見るならそんな不利な状況でした。

 しかし、若手西村が6回3分の1を無失点で抑え、7回ピンチになると左腕林、そして9回は守護神豊田に繋ぐ勝利の方程式で4対0と完封勝ちでした。当日原采配できらりと光っていたのがセカンド仁志敏久の起用でした。 今シーズンロッテから移籍してきた小坂にセカンドのポジションを奪われた仁志は、ベンチを温めることが多く、打率も1割台と低迷していました。 しかし、最近小坂が打撃不振となり、仁志にその出番が回ってきました。 当日も仁志の打撃は奮いませんでした。7回のチャンスに仁志に打順が回ってきました。相手投手は右投手、ここで右打者仁志は交代させられ、左打者清水がピンチヒッターとして送られることになると思っていました。しかし、原監督は代えず、仁志に打たせました。仁志はここで男気を発揮し、監督の期待に応え、見事適時打を打ちました。

 当日は、8回ヒットを打った小久保に代わりピンチランナーに2軍から昇格したばかりの岩館を早速起用しました。 このような選手起用法が、チームに活力を与え、ファンを楽しませる試合展開をしています。 昨年がらがらだった東京ドームは、当日は満席でした。やはりファンが楽しめるような面白い試合をやって勝つ、これが勝負の基本だと思います。

 今年の巨人の優勝確率は私は7割と見ています。因みに私が巨人戦を見にいった時の勝率は8割と高率です(^y^)

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2006年5月16日 (火)

「マーキュリー通信」no.380【わがままな消費者対策、どうしていますか?】

 「ペットのフンも消える家庭用生ゴミ消滅機・環境生活館」が普及するに連れ、時々お客様からのクレームも時々出てきます。その時の基本姿勢は、お客様からのクレームは、当社の至らない点の現れ、誠意をもって直ちに対応することです。 しかし、時々わがままなお客様もいます。

r※鎌倉市に住むIさん(60代後半女性) 購入後、2ヶ月してから臭いが出るとの連絡有り。早速、鎌倉のIさんのお宅を訪問。原因は、本来機械の外にあるべき集塵袋が攪拌棒に絡まっていることが判明。最初に投入したバイオ材をだめにしてしまったので、無料交換。しかし、その後、この集塵袋が影響したせいなのか、機械の調子が思わしくなく、再度連絡有り。Iサンは返品したいとの申し出があったが、購入後2ヶ月も経っており、それはできない旨回答。「環境生活館」は、本来屋外設置型なので、どうしても室内で具合が悪い場合は、外で使ってみてくださいと回答。すると、Iさんは、「室内で使用できなければ意味がない。外にゴミ出しは面倒だ。返品できなければ、消費者センターに訴える。又、鎌倉市にも訴える」と脅してきました。

 メーカーの東北環境にも相談した結果、取説にも屋外設置型と記載されており、返品を受け付ける必要はないとの回答を得ました。その代わり、当社では、返品は受け付けられないが、再度バイオ材を無料で交換する旨Iさん宅に手紙を書きました。何せ、Iさんの場合、人の話は一切聞かず、自分の言いたいことを一方的にしゃべりまくる人なので、こちらの言いたいことを手紙に書いてお送りました。すると息子さんからバイオ材を送って欲しい旨電話があり、一件落着したものと思いました。

 しかし、Iさんは鎌倉市環境対策課にでかけ、マーキュリー物産への不満をぶちまけました。 鎌倉市から当社に電話があり、事情説明のため鎌倉市を訪ねました。環境対策課の職員4名に対し、下記のような説明をしました。
1.Iサンには、「環境生活館」購入前に、1週間ほど試用してもらい、本人が納得の上、購入して頂いた。
2.「環境生活館」設置の際には、当社担当者がIさん宅に伺い、設置のお手伝いを全面的に実施し、使用方法もその場で説明した。
3.臭いが出た際には、当社と東北環境の社員が私も含め4度もIさん宅に伺い、その都度対応してきた。
4.「環境生活館」は、屋外設置型だが、室内でも利用できる旨説明している。但し、屋外設置型で設計されているので、もし屋内設置で問題が生じたら、屋外に移動するよう説明をしている。

 上記のような説明をしたら、鎌倉市役所の職員は、そこまで丁寧な対応しているのかとびっくりし、却って当社の信頼が上がった結果となりました。

※田園調布に住むIさん(40代女性) グーペットに「環境生活館」が当たる旨告知し、100人以上e-メールにて応募のあった方の中から田園調布に住むIさんが当たったので、その旨e-メールで連絡しました。懸賞の際には、「当選者は、商品の発送をもって発表に換えさせて頂きます」と表記していたので、そのままIさん宅に「環境生活館」を送りました。そして、当社からのサービスとして「商品到着後の翌日に担当の者が設置のお手伝いに伺います」とe-メールを発信したところ、Iさんより設置には、ゴールデンウィーク明けにして欲しい旨電話があったので、商品設置はゴールデンウィーク明け後となりました。
 しかし、ゴールデンウィーク明け後、当社からの連絡が直ちになされなかったために、Iさんより「貴社からの連絡が遅くてけしからん。貴社の対応に信頼がおけないので、商品は返品したい」旨e-メールを頂きました。

 当社からは、ゴールデンウィーク明け後のこともあり、当社の対応が遅かったことを詫びましたが、許してくれません。それなら「返品を受け付けるけれど、キャンセルはお客様のご都合でキャンセルしたので、送料はIさんの負担としてください」と返信しました。すると、Iさんより、「けしからん、国民生活センターに訴える」と返信がありました。「当社としては、国民生活センターからの回答を尊重します」と返事しました。
 国民生活センターの回答は、「送料負担をどちらが持つかは、懸賞を出した会社の規程に従う」でした。国民生活センターの回答を尊重し、送料はIさん負担であることを再度連絡しました。Iさんは、私の回答に渋々承諾し、「それなら懸賞主催会社に訴えるぞ」と脅してきました。

 最近悪徳商法が流行り、国民生活センターに訴える消費者が増えてきました。また、インターネットが普及し、インターネットを通じ、企業批判も増えてきました。
 しかし、一方でこうのようなわがままな消費者対応に苦慮している企業も多数あるのではないでしょうか。このような場合、事を大きくしないため、消費者のわがままを受け入れて穏便に済ませてしまうべきなのか。 それともこのような消費者のわがまま横暴は許せないから毅然たる態度で対応すべきか、私自身迷っています。皆さんならどうしますか?

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2006年5月15日 (月)

「マーキュリー通信」no.379【ペット博に参加して】

 4月29日~5月7日のゴールデンウィークに幕張メッセでペット博が開催されました。延べ10万人以上のペット愛好家が訪れました。今更ながらペットブームの凄さに驚かされました。しかし、一方で様々な企業がペットショーを各地で頻繁にやっているせいか、入場者数は予想を大幅に下回ったようです。同じ幕張メッセで1ヶ月前に東京ペットショーと称して開催したばかりですから、ちょっとやりすぎかなあといった感じです。

 マーキュリー物産も、5月5日~7日の3日間、今回も吉本ペットクラブのブースに当社で好評発売中の「ペットのフンも消える家庭用生ゴミ消滅機・環境生活館」を出展しました。
 さて、当社としては今回もペット愛好家向けにアンケートを実施しました。その中で、下水道法ではペットの糞尿は想定外だったので、ペットの糞尿をトイレに捨てることは文字通り解釈すれば不可となります。ペットの糞に毛玉が混入しており、これが下水道処理施設に影響を与えることを理解している下水道局から、知らない下水道局までまちまちです。よって、各下水道局の対応は様々です。

 ペット愛好家の半数は、ペットの糞をトイレに捨てています。しかし、ペットの糞をトイレに捨てることはいけないことだと知っても、役所の規制がなければ、いけないと知りつつも、トイレに捨てる愛好家が殆どのようです。
 今や、全国で2500万匹もペットが飼育されていますが、今後ペットの糞の問題が大きくクローズアップされていくことでしょう。

 その意味で、「ペットのフンも消える家庭用生ゴミ消滅機・環境生活館」の社会的意義・重要性をペット博に出展することで更にその意を強くしました。そして本商品の普及に全力投球していこうと決意を新たにした次第です。

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2006年5月14日 (日)

「マーキュリー通信」no.378「モーツァルト生誕250周年記念コンサート」

 今年はモーツァルト生誕250周年ということでモーツァルト人気はすごいようです。グーグルでモーツァルトを検索すると何と430万件もあるそうです。

 さて、本日母校一橋大学兼松講堂でモーツァルト生誕250周年記念コンサートを鑑賞しました。 本日は、ハーピスト吉野直子さんとウィーン、ベルリンから来たフルート奏者との共演。ハープとフルートのハーモニーが実に美しく、魂を揺さぶられました。 そして、5種類の管楽器(フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット)による協奏曲の演奏。ウィーン、ベルリンから来日した5人の男性奏者が体を動かしながら、実にリズミカルに楽しそうに演奏していたので、思わず引き込まれてしまいました。 モーツァルトの音楽は、庶民的で聴いている内に心が軽やかになってきます。

 毎朝、NHK衛星でモーツァルトを10分間エピソード付きで紹介しています。朝モーツァルトを聴くと、心が軽やかになってきます。 そして、事務所では私がモーツァルトで一番好きなピアノソナタ協奏曲10~13番を毎朝聞いています。これで仕事も気分良くはかどります。

 また、250周年を記念して、モーツァルトのCD10枚組を買いました。これで今年はモーツァルト三昧の年となりそうです。そして、モーツァルトの曲の軽やかなペースに乗り、仕事も順調にいけばと思っています(*^_^*)

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2006年5月12日 (金)

「マーキュリー通信」no.377【私のコミュニケーション論-15「自己主張が強すぎると」】

 昨年の耐震偽装事件以来、マンションの耐震強度が注目されています。そこで、私の住むマンションでも耐震強度を調査するよう理事会に依頼しました。 調査費用の財源として、自販機を設置し、その収益でカバーすることを提案しました。
 偶々、異業種交流会でサントリーフーズの営業マンと知り合い、自販機設置のメリット・デメリットを調べました。 自販機設置のデメリットは、缶ジュースを買う際の音の問題と、自販機周辺が汚れる問題、マンション住人以外が訪れ、治安上の問題等が上げられますが、これはよくある質問で、過去多数の設置事例を見ても特に問題は生じていないことが判りました。 それでも問題が生じたら、マンション側の裁量で自販機を撤去できることもサントリーフーズと確認しました。

 たかが自販機の設置ですが、後で理事会の独断と言われてもまずいので、一応マンション住人のアンケートをとり、管理組合総会にかけ、自販機設置をしようということになりました。アンケート結果は、賛成多数でしたが、2名の女性から強硬な反対意見が出たため、住民の理解を深めるために、サントリーフーズの担当者を呼んで住民説明会を開きました。 他の人はサントリーフーズの説明に納得しましたが、2名の女性の強硬な反対意見は変わりません。 1名の女性は、自販機設置場所付近に自分の車を駐車しており、マイカーに危害を与えられることを恐れての反対です。 もう1名の女性は、アンケートの締め切りまでの期間が短いことへの反発でした。
 そこで、理事会として再度アンケートをとることにしました。今度はアンケート締め切りまでの期間を長めにとりました。 アンケートの結果は、反対が賛成を上回りました。

 ところがマンション住人から情報が入り、上記2名の女性が各戸(総世帯数60戸)を周り、アンケートで反対するように説得工作をしていたことが判明しました。アンケート段階で反対票に投じるように説得工作をすることはむろんルール違反で、アンケート結果は無効です。

 しかし、理事会側としては、これ以上2人の女性にかき回され、マンション住人間で無用のトラブルを起こしたくないとの配慮から、アンケート結果を有効とし、自販機設置を見送りました。上記2人の女性の内、1人は前回理事長をやってマンション住人間でトラブルを起こしました。 当マンションではペットは不可となっていますが、3世帯でペットを飼っています。その女性は、理事長として、ペットを処分しなければ、マンション立ち退きを要求したため、ペット所有者の間に不安と波紋が広がりました。
 彼女(Hさん)の後を私が理事長として引き継ぎ、不安と波紋は納まり、一件落着しました。Hさんは、人間的にはまじめでそれなりの気遣いはできる人です。しかし、自己主張が強く、攻撃的な性格で当マンションでも煙たがれ、敵を作ってしまいます。 Hさんと話をすると、1時間、2時間はざらで皆敬遠してしまいます。従って、Hさんに対し、正面向かって話をしようとする人は殆どいません。
 Hさんは、今年59歳の独身女性で、一人暮らしです。 自己主張が強く、気が強く、攻撃的な性格の反面、時々落ち込むこともあり、私なども時々相談に乗ったりすることもありました。しかし、5分程度の話が、1時間、2時間になってしまうので、最近では私も敬遠気味です。

 自己主張が余り強すぎると、人は離れていくという好例ですが、私自身も自己主張が強いタイプなので、他山の石としたいです。

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2006年5月11日 (木)

「マーキュリー通信」no.376【第47回「新しい時代を創る経営者の会」カーライルグループ日本法人安達保代表】

 昨夜の「新しい時代を創る経営者の会」は、最近日本の企業買収で異彩を放つ米国投資グループ カーライルグループの安達保日本代表によるプレゼンテーションでした。 カーライルグループは、短期間のキャピタルゲインを狙うのではなく、又、敵対的買収はせず、バイアウトは旧経営陣との信頼関係をベースに行っていくことを基本方針にしている投資会社です。バイアウト市場は、今後日本でも有望な成長分野といえ、カーライルグループは日本でも業容を急拡大中です。

 さて、今回のプレゼンテーションは、同社が買収した企業の中でも注目を浴びているウィルコムのPHS事業のプレゼンテーションです。 PHS事業は、ドコモ、アステル、DDIポケットと携帯電話の急成長の影響を受け、負け組となり、アステルは撤退しました。 安達保代表は、かつてDDIに在籍した時の人脈を活かし、業績不振のDDIポケットを買収しました。じり貧だったPHS業界において、加入者数を増やし、現在ではシェア80%とダントツトップの座に君臨しました。

 その成功の秘訣とは? まず第1はブランド戦略。負け組イメージのついたDDIポケットの社名の代わりに、ウィルコムという新社名、ブランドに変更したこと。 次に、PHSウィルコム間同士の通話は無料というメリットをアピールし、定額料金2900円という安さで勝負に出たこと。 そして、PHSのデジタルという強みを活かし、エアエッジというインターネットとのつなっぎぱなしのサービスを開始したこと。この端末は、携帯端末というよりは、ミニパソコンといったイメージが強い。

 各企業の社員の携帯料金の負担は各社とも頭を悩ましている。社員の携帯電話普及率は100%近くとなり、携帯電話料金を公私の区別をするのが非常に難しい。 そこで最近の動きとして、ウィルコムの通話料金を会社負担とし、公私の区別をする企業も増えている。 又、これまでPHSは交通機関での移動中は通話ができないというデメリットがあったが、最近は新幹線の中でも使えるように改善されたとのこと。 又、移動中の携帯メールは問題ないそうです。最近、交通機関内での携帯電話の使用は禁止であることが社会的に認知されてきているので、PHSにとっては追い風となっている。

 今秋、携帯電話番号のポータビリティ制度が実施され、携帯電話会社を変更しても番号は変わらずにすむ。 PHSは対象外だが、これとは別にPHSの良さが広まると、これが口コミで伝わり、ウィルコムはこれには関係なく事業を伸張していくことと思われる。 PHS事業を買収した安達代表の戦略眼に思わず感心した次第です。

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2006年5月 8日 (月)

「マーキュリー通信」no.375【ドラマから見る日本女性の地位・役割の変遷】

 毎週日曜日NHK大河ドラマ「功名が辻」を楽しみに見ています。「功名が辻」は司馬遼太郎原作なのでストーリーが面白いはずです。 「功名が辻」は、良妻賢母として知られる土佐藩主山内一豊の妻千代が主役です。山内一豊は、豊臣秀吉の部下として大出世しましたが、大出世の影の最大の功労者が妻の千代でした。

 日本社会では、戦国の世でも跡継ぎが必要のため、男性の地位が圧倒的に強いというイメージがありました。しかし、当時妻の地位はかなり強かったことがドラマを見ると判ります。 千代は、婚礼の際に、多額の支度金を持参しました。その持参金は夫一豊の出世のために使おうと考えていました。しかし、当時妻を離縁した場合、妻が結婚の際に持ってきた持参金を始め妻の財産は全て返さなければならないしきたりでした。従って、妻が気に入らないといって離縁すると、夫側は経済的負担が大変で勝手に離縁できる状況ではなかったようです。
 又、夫一豊は直情径行タイプで、それほど優秀とはいえなかったようで、妻千代の一豊に対する発言権はかなり大きく、この為一豊は大出世を遂げることができたのも、まさに妻千代の内助の功といえます。
 一方、秀吉はかなり女好きで沢山の妾を持ちましたが、あの秀吉でさえ妻ねねには頭が上がらなかったことがドラマから伺えます。

 さて、選挙権に関しては戦前まで女性に選挙権が認められず、婦人参政権が認められたのは、終戦直後の1945年10月のことでした。 このようなことから女性の地位が相対的に低いように長年思われてきたようです。
 しかし、最近本当にそうだったのかとふと思うことがあります。日本の家庭で、財布のひもを握っているのは大半は女性です。最近は、共稼ぎが増えたせいか、夫婦別の財布というところも増えてきているので、女性の発言権は対等、もしくはそれ以上の家庭も多いようです。 私はここで女性の地位の高低を論じるつもりはありません。しかし、最近の男女の扱いを見て、どうもおかしいところが見受けられます。

 戦後日本の女性の地位が平等に扱われてこなかったと、男女雇用機会均等法が10年前に制定されました。男女雇用機会均等法に基づき、従業員採用に当たり、雇用主は例外を除き、男女の別で採用してはいけないことになっています。 ハローワークで、「女性事務員募集」として採用しようとしたら不可でした。「事務員募集」としなければいけません。その代わり、ハローワークの担当者から、仕事内容として、「お茶くみ、掃除」を入れるようにアドバイスを受けました。これなら男性の応募は無いだろうとのことでした。 私自身男女差別するつもりは全くありません。男女はその能力も役割も全く違います。男性には、絶対子供が産めません。それだけでも女性の役割が男性と違うことは一目瞭然です。こういう大原則を踏まえ、もちろん男女どちらでもできる仕事もたくさんあります。しかし、女性の方がふさわしい職業も多数あります。看護婦、スチュワーデス、受付嬢、数えればきりがありません。

 男女は、その能力、役割に応じて公平に処遇されるべきと考え、当社ではそのようにしています。当社の事務の女性は、子育ての母親なので、彼女が働きやすい環境を作るようにいつも配慮しています。 もし、女性が故に給与、待遇等で差別されているならそれは是正されるべきです。男女雇用機会均等法がそのような是正に効果があるなら賛成です。しかし、上述のように、「女性事務員募集」といった採用ができないのは行き過ぎです。 皆、本音ではそれをおかしいと感じているのに、マスコミも声を大にして言わないところに、この国のおかしなところがあります。

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2006年5月 6日 (土)

「マーキュリー通信」no.374【ゴールデンウィーク考】

 今年のゴールデンウィークは最長で9連休とる人もいるとマスコミは盛んに喧伝しています。
 しかし、高齢化社会が益々進展していく中で、ゴールデンウィークと年末年始の医療体制で困る人も沢山いるのでないかと思います。病気は、祝日、休日に関係なくやってきます。 ゴールデンウィークと年末年始には、大半の企業や医療機関も休みとなります。企業にとっては、生産性が落ち、特に企業体力のない中小企業にとっては、国民的長期休暇はかなりのダメージです。一方、医療機関が長期に休診となることは、かなり不安になることと思います。高齢化が進展していく中で、この辺で国民の祝日のあり方を国民全体で再考したらよいと思います。

 現行日本の祝日制度は、企業の週休1日制度にできたものです。発展途上国では、有給休暇があってもなかなか休暇を取りづらい、だからお上の配慮で、強制的に休暇を取らせるという考え方もかつては成り立ちました。確かに、5月のゴールデンウィークの時期は一番季候のよい時期で、この時期に休暇を取ることは意義があることと思います。しかし、どこに行っても混雑混雑で、日頃の疲れをとるどころではありません。全国のお父さんは、家族サービスでぐったりしていることと思います。これではゴールデンウィーク休暇は、明日への活力とはならないと思います。そして、長期休暇の後の月曜日、今年は8日ですが、長期休暇ぼけして、正常な仕事の状態に戻るのに時間がかかります。

 一方、週休2日制度が定着した現在、年間15日も祝日があるのは先進国としては異常です。殆どの祝日は、国民も理解せず、ただ休んでおり、本来の祝日の意義から遠ざかっています。

 ゴールデンウィークの祝日は、第1月曜日をこどもの日として、3連休で休めるようにする。これで充分です。それ以外の官からの押しつけのような祝日は不要です。更に休みたい人は、有給休暇を促進してとれるような状況・雰囲気に国を挙げて持って行くべきです。これが国民のリフレッシュからも本来の祝日のあるべき姿です。

 定年退職した高齢者は毎日が休日です。過度の祝日は医療機関の問題で却って迷惑です。65歳以上の高齢者が4分の1を占める現在、ここらで祝日制度のあり方を再検討すべき時期と思います。

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2006年5月 3日 (水)

「マーキュリー通信」no.373【私を育ててくれた元上司達-9「三井物産専務米倉国輔氏」】

三井物産専務米倉国輔氏は、私が開発会計から鉄鋼の国内営業(鉄鋼建材部)に異動した時の部長でした。米倉さんは、バンクーバー支店長から帰任して、鉄鋼第4部長(その後鉄鋼建材部から機構改組により部名変更)に着任しました。 英語好きの米倉さんは、部員の英語力アップのために、月1回の営業会議を英語でやることになりました。 国内の営業マンは英語が苦手の人が多いのです。その為、営業会議の前日に、上司から営業会議で話す内容を英語に翻訳して欲しい旨依頼がありました。直属の上司だけでなく、他の人からも、「菅谷は英語ができる」という触れ込みが伝わり、私のところに英訳が殺到してきました。 その内、営業会議で話す内容を考えるのが面倒なので、話す内容も私が考えるように指示されました。お陰で、営業会議の前日は本業の仕事以外でてんてこ舞いとなりました。 ところで、米倉さんの英語のできばえは、いわゆるジャパニーズイングリッシュで、発音も?で、本場の英語とはかけ離れていました。それでも出世するのだと意を強くしました。

 さて、鉄鋼建材部に在籍3年したところで、石炭部から英語ができる若手の募集がありました。当時石炭部は、第2次オイルショックの影響で、石炭ブームが起きて、活況を呈していました。そこで、国内営業経験者で英語ができる若手を募集していました。 当時の鉄鋼建材部で、英語の社内グレードであるILC5の資格を有している者は私しかいませんでした。 三井物産では、毎年年末に人事調査表があり、次の異動希望先を記入する欄がありました。そこで私は次の異動希望先として、原料関係の異動希望を書いておきました。原料関係を希望したのは、長期的視野で事業を見るには原料関係を経験することが重要でした。 そこで私が異動対象となりました。しかし、現場は猛反対。特に直属上司の土井さんは、右も左も判らない営業経験ゼロの私を独り立ちできるところまで手塩にかけて育ててくれたこともあり絶対反対でした。

 そこで当時部長だった米倉さんが私の石炭部異動の決断を下しました。米倉さんは一橋大学の先輩であったことも私の異動に幸いしたかもしれません。又、米倉さんのバンクーバー支店長の後任は、次期石炭部長の清水英邦氏でした。そんな関係もあり、私の異動は1年早く石炭部に異動となりました。尚、清水英邦氏は私の仲人になった方でした。石炭部異動後は、私の三井物産でのキャリア形成はとんとん拍子に進み、その後2年半後にはカナダ三井物産(カルガリー出張所)に転勤となりました。

 そんな私のキャリア形成に弾みを付けてくれた方が米倉さんでした。米倉さんは、4月14日に他界されました。享年80歳。私より2周り上の丑年でした。ご冥福をお祈りします。

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2006年5月 2日 (火)

「マーキュリー通信」no.372【毎日モーツァルト】

 今年はモーツァルト生誕250年の節目の年で、各地で記念コンサートが行われています。 NHK衛星第2放送では毎朝(月~金)8時1分~11分の10分間モーツァルトのエピソードを交え、放映しています。 モーツァルトは、5歳の時には既に自ら作曲をするなどその神童ぶりを発揮しました。父親はモーツァルトの才能を見抜き、旅から旅へと出て、王侯貴族に幼いモーツァルトのピアノ演奏を披露し人々の喝采を得ました。

 朝、モーツァルトの音楽を聞くと、気分が爽やかになります。もし、朝の時間帯にモーツァルトを聞くのが難しい人は、DVDに録画しておき、後ほど聞くことをお勧めします。

 私の場合、DVDに録画しておき、1つのDVDにダビングし直し、後ほどモーツァルト専用のDVDとして再度聞き直しています。

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2006年5月 1日 (月)

「マーキュリー通信」no.371【日本人の精神的荒廃を考える-6「田中角栄型利権政治の功罪」】

 戦後多数の首相が誕生したが、印象度からみれば首相として故田中角栄首相はベスト5に入ると思います。日中国交回復、そしてロッキードスキャンダルで退陣、逮捕と一番話題に上った首相です。角栄人気は未だ日本人に根強く、私自身それを否定するつもりはありません。 しかし、田中角栄の場合、功の部分も突出していたけれど、罪の部分もかなり大きかったようです。 それは日本に利権政治を根付かせ、それが高コスト体質の国家を作り上げた。金で物事を全て解決する風潮を作り上げた。政治は金がかかるものだという政治土壌を作り上げ、金権政治、政治家、官僚の腐敗、堕落へと繋がっていった。
 4月の日経「私の履歴書」で宮沢喜一元首相が田中角栄のことを「金が全て」という政治土壌を作り上げ、角栄時代に政治で動く金が一桁上がったことを述懐している。

 一方、小泉内閣の初代財務大臣、塩爺こと塩川正十郎氏が、その著書「佳き凡人をめざせ」(生活情報センター刊1575円)で、「金さえあれば何でも希望が叶えられるという錯覚が、倫理観を希薄にし、日本人の美徳を失わせた」と嘆き、その張本人に田中角栄を真っ先に挙げている。因みに塩川氏は、故福田赳夫総理に師事した政治家なので、当然角栄批判は起きてしかるべきで、多少割り引いて考える必要があるかもしれません。又、政界に大きな影響力を持っていた安岡正篤先生の薫陶も受けています。その意味では、骨のある政治家の一人といえます。

 いずれにせよ政治家、官僚の腐敗は堕ちるところまで堕ち、最早国民の信頼は完全に裏切られており、そのルーツを辿ると田中角栄に行き着くことは否定できないようです。
 田中角栄型利権政治は、発展途上国の政治手法です。世界第2の経済大国日本としては過去の負の遺産と決別し、政治家、官僚の腐敗は、国家の経営を傾かせることをもっと深く認識して欲しい。これなくして、消費税率を2桁にアップすることなど国民は到底容認できないことだと思います。

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