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2006年5月 1日 (月)

「マーキュリー通信」no.371【日本人の精神的荒廃を考える-6「田中角栄型利権政治の功罪」】

 戦後多数の首相が誕生したが、印象度からみれば首相として故田中角栄首相はベスト5に入ると思います。日中国交回復、そしてロッキードスキャンダルで退陣、逮捕と一番話題に上った首相です。角栄人気は未だ日本人に根強く、私自身それを否定するつもりはありません。 しかし、田中角栄の場合、功の部分も突出していたけれど、罪の部分もかなり大きかったようです。 それは日本に利権政治を根付かせ、それが高コスト体質の国家を作り上げた。金で物事を全て解決する風潮を作り上げた。政治は金がかかるものだという政治土壌を作り上げ、金権政治、政治家、官僚の腐敗、堕落へと繋がっていった。
 4月の日経「私の履歴書」で宮沢喜一元首相が田中角栄のことを「金が全て」という政治土壌を作り上げ、角栄時代に政治で動く金が一桁上がったことを述懐している。

 一方、小泉内閣の初代財務大臣、塩爺こと塩川正十郎氏が、その著書「佳き凡人をめざせ」(生活情報センター刊1575円)で、「金さえあれば何でも希望が叶えられるという錯覚が、倫理観を希薄にし、日本人の美徳を失わせた」と嘆き、その張本人に田中角栄を真っ先に挙げている。因みに塩川氏は、故福田赳夫総理に師事した政治家なので、当然角栄批判は起きてしかるべきで、多少割り引いて考える必要があるかもしれません。又、政界に大きな影響力を持っていた安岡正篤先生の薫陶も受けています。その意味では、骨のある政治家の一人といえます。

 いずれにせよ政治家、官僚の腐敗は堕ちるところまで堕ち、最早国民の信頼は完全に裏切られており、そのルーツを辿ると田中角栄に行き着くことは否定できないようです。
 田中角栄型利権政治は、発展途上国の政治手法です。世界第2の経済大国日本としては過去の負の遺産と決別し、政治家、官僚の腐敗は、国家の経営を傾かせることをもっと深く認識して欲しい。これなくして、消費税率を2桁にアップすることなど国民は到底容認できないことだと思います。

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