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2006年5月 8日 (月)

「マーキュリー通信」no.375【ドラマから見る日本女性の地位・役割の変遷】

 毎週日曜日NHK大河ドラマ「功名が辻」を楽しみに見ています。「功名が辻」は司馬遼太郎原作なのでストーリーが面白いはずです。 「功名が辻」は、良妻賢母として知られる土佐藩主山内一豊の妻千代が主役です。山内一豊は、豊臣秀吉の部下として大出世しましたが、大出世の影の最大の功労者が妻の千代でした。

 日本社会では、戦国の世でも跡継ぎが必要のため、男性の地位が圧倒的に強いというイメージがありました。しかし、当時妻の地位はかなり強かったことがドラマを見ると判ります。 千代は、婚礼の際に、多額の支度金を持参しました。その持参金は夫一豊の出世のために使おうと考えていました。しかし、当時妻を離縁した場合、妻が結婚の際に持ってきた持参金を始め妻の財産は全て返さなければならないしきたりでした。従って、妻が気に入らないといって離縁すると、夫側は経済的負担が大変で勝手に離縁できる状況ではなかったようです。
 又、夫一豊は直情径行タイプで、それほど優秀とはいえなかったようで、妻千代の一豊に対する発言権はかなり大きく、この為一豊は大出世を遂げることができたのも、まさに妻千代の内助の功といえます。
 一方、秀吉はかなり女好きで沢山の妾を持ちましたが、あの秀吉でさえ妻ねねには頭が上がらなかったことがドラマから伺えます。

 さて、選挙権に関しては戦前まで女性に選挙権が認められず、婦人参政権が認められたのは、終戦直後の1945年10月のことでした。 このようなことから女性の地位が相対的に低いように長年思われてきたようです。
 しかし、最近本当にそうだったのかとふと思うことがあります。日本の家庭で、財布のひもを握っているのは大半は女性です。最近は、共稼ぎが増えたせいか、夫婦別の財布というところも増えてきているので、女性の発言権は対等、もしくはそれ以上の家庭も多いようです。 私はここで女性の地位の高低を論じるつもりはありません。しかし、最近の男女の扱いを見て、どうもおかしいところが見受けられます。

 戦後日本の女性の地位が平等に扱われてこなかったと、男女雇用機会均等法が10年前に制定されました。男女雇用機会均等法に基づき、従業員採用に当たり、雇用主は例外を除き、男女の別で採用してはいけないことになっています。 ハローワークで、「女性事務員募集」として採用しようとしたら不可でした。「事務員募集」としなければいけません。その代わり、ハローワークの担当者から、仕事内容として、「お茶くみ、掃除」を入れるようにアドバイスを受けました。これなら男性の応募は無いだろうとのことでした。 私自身男女差別するつもりは全くありません。男女はその能力も役割も全く違います。男性には、絶対子供が産めません。それだけでも女性の役割が男性と違うことは一目瞭然です。こういう大原則を踏まえ、もちろん男女どちらでもできる仕事もたくさんあります。しかし、女性の方がふさわしい職業も多数あります。看護婦、スチュワーデス、受付嬢、数えればきりがありません。

 男女は、その能力、役割に応じて公平に処遇されるべきと考え、当社ではそのようにしています。当社の事務の女性は、子育ての母親なので、彼女が働きやすい環境を作るようにいつも配慮しています。 もし、女性が故に給与、待遇等で差別されているならそれは是正されるべきです。男女雇用機会均等法がそのような是正に効果があるなら賛成です。しかし、上述のように、「女性事務員募集」といった採用ができないのは行き過ぎです。 皆、本音ではそれをおかしいと感じているのに、マスコミも声を大にして言わないところに、この国のおかしなところがあります。

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