「マーキュリー通信」no.407【核家族から拡家族へ】
本日の日経のトップ記事「消費をつかむ」に「核家族は大拡家族」、「核家族から拡家族へ」という記事が載っていました。
核家族化が進行しており、「夫婦と2人の子供という標準世帯」は、20年前は2割だったのが、現在では半分の1割となり、「夫婦と2人の子供という標準世帯」は今やすっかり少数派となってしまいました。
一方、財布という切り口、消費という切り口で考えると別のとらえ方ができます。 専業主婦の場合、親から年間25万円の金銭的補助を得ています。この場合連結家計というとらえ方もできます。 又、赤ちゃんが誕生するとそこには6つのポケットが存在します。両親とそれぞれの両親を足すと6名です。
当社ではフランス・イタリア製の高級ベビーウェアを販売しています。ターゲットは孫ができたおじいちゃん、おばあちゃんの世代です。私も「拡家族」という言葉は知りませんでしたが、この概念は使っていました。ターゲットに到達すると、本商品のデザインを評価して頂きよく売れるのですが、ターゲットに到達するのがマーケティング的には大変です。
更に広義に捉えて、口コミという考え方を取り入れると「拡家族」は更に拡大していきます。遠い親戚より近くの他人とよく言います。良い商品の場合、インパクトのある商品の場合、友人知人経由で伝わっていきます。
今週、当社のウェブサイトから「環境生活館」の注文が入りました。愛知県西尾市に住むお客様です。「どちらで「環境生活館」をお知りなりましたか?」と尋ねたところ、「夫の友人からペットの糞も処理できる生ごみ処理機があってとても重宝しているから」との回答でした。「拡家族」の考え方をどんどん拡大していけば、いろいろな発想に結びついていきます。マーケティング戦略上、面白い用語なので、本日のboblog「マーキュリー通信」で紹介させて頂きました。
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