« 「マーキュリー通信」no.420「北朝鮮がミサイルを発射」-2 | トップページ | 「マーキュリー通信」no.422【日本人の精神的荒廃を考える-16「国内総生産量より国内総幸福量を」】 »

2006年7月 6日 (木)

「マーキュリー通信」no.421【NPO法人日本耐震防災事業団主催「巨大地震から大切な住まいと家族を守る】

 本日、NPO法人日本耐震防災事業団が主催して、NPO法人東京いのちのポータルサイト理事長 安井潤一郎氏(衆議院議員)をお招きして首題セミナーを池袋駅前の東京芸術劇場で開催されました。その要旨を下記します。

 第1部:衆議院議員・安井潤一郎先生(NPO法人東京いのちのポータルサイト理事長)
講演「日常の自治体の取り組み状況」
 早稲田商店会長として阪神大震災で被災した神戸市長田区の商店街を視察。マイホームが家族の命を奪う凶器となったことを知り、耐震補強の重要性を実感。その後、NPO法人東京いのちのポータルサイトを立ち上げ、耐震補強の必要性を市民の立場で訴える。
 昨年早稲田大学の先輩である自民党武部幹事長から請われて衆議院議員立候補。初当選。
 議員当選後、国会議員の立場から超党派で耐震性に劣る不的確建物1150万棟の耐震強度アップを図ることが国の最重要課題であることを小泉首相にも提言。その努力が実り、
①賃貸住宅の場合、耐震性の告知義務
②自宅の耐震補強を行った場合、今年から固定資産税の減免措置(max.20万円)が受けられるようになった。
③墨田区では国土交通省が定める評価ポイント1.0に満たない耐震補強でも補助金を出すようになった。即ち、建築基準法違反物件でも目をつぶり、住民の命の方が大事との認識に役所の考え方が変わったという画期的なこと。

第2部:耐震補強工事実施した方の生の声 仙台市阿部様ご夫妻
 26年前に新築。その翌年宮城県北部地震に遭遇。震度6。ダンプカーが坂道を上るような轟音。その直後、食器戸棚が倒れ、中の食器が飛び出し、全部壊れた。TVが部屋の中を移動。屋根瓦が落下という恐怖体験。その時、恐怖の余り、思考能力が停止状態に陥った。
 一昨年5月26日再び震度6の巨大地震を体験。再び巨大地震の恐怖体験をする。
そこで、地元の信頼できる佐志工務店に耐震補強の相談をする。
7月1日に「DSG倒壊防止システム」という外付け金物の耐震補強を実施。工期2日間。その間、家にいたままで工事完了。
 そして、7月26日更に大きな地震を体験。しかし、建物の揺れ方は、施工前と比べ、多少の揺れを感じる程度だった。耐震補強工事を実施した成果を、身をもって体験。耐震補強工事をしていない周りの民家は、施工前の阿部家と同様の恐怖を引き続き経験。
<耐震補強を実施した理由>
①地震の恐怖から逃れたい
②自分と家族の命を守りたい

| |

« 「マーキュリー通信」no.420「北朝鮮がミサイルを発射」-2 | トップページ | 「マーキュリー通信」no.422【日本人の精神的荒廃を考える-16「国内総生産量より国内総幸福量を」】 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「マーキュリー通信」no.421【NPO法人日本耐震防災事業団主催「巨大地震から大切な住まいと家族を守る】:

« 「マーキュリー通信」no.420「北朝鮮がミサイルを発射」-2 | トップページ | 「マーキュリー通信」no.422【日本人の精神的荒廃を考える-16「国内総生産量より国内総幸福量を」】 »