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2007年2月13日 (火)

「マーキュリー通信」no.575【職業の道楽化】

 3回シリーズで発信した本多静六博士からは学ぶことが多かったのですが、本多博士の人生の神髄は「人生即努力」「努力即幸福」であり、これを徹底してやることで、その延長線上に「職業の道楽化」があると博士は85年の生涯から力説された。

 11日(日)日テレの番組「波瀾万丈」(朝9:55~10:50)で元オリンピック選手で現在政治家の橋本聖子氏の人生を拝見しました。

 橋本聖子氏は東京オリンピックの開会の日に生まれ、聖子と名付けられた。父親と二人三脚でスピードスケートの五輪選手目指し頑張った。しかし、途中で腎臓病に倒れたが、不屈の闘志で史上初の五輪6回連続出場を果たした。

 橋本聖子氏は、辛い練習をしている時が幸福だったと回顧していた。腎臓病で再起不能といわれ練習ができなかった分、自分を冷静に見つめることができ、練習できる喜びと幸せを感じることができたそうです。ここまで来ると本当に「職業の道楽化」です。

 さて、私自身を振り返ってみた時に、まだまだ「職業の道楽化」といえるレベルまで到底来ていません。
 しかし、現在マーキュリー物産という小さな会社を経営していて、社長業の大変なことを身をもって経験しています。事務所を構えて3年になりますが、この3年間は5年から10年くらいの経験をしたような感じです。厳しい修行をしており、自分の弱いところを徹底的に鍛えられている感じです。
 高校1年生の時に、200メートルの短距離走の練習を何回も何回もトライし、苦しく辛かったけれど、目標のタイムをクリアした時の喜びといった感じです。

 もちろんこの間楽しいこともありました。しかし、楽しかったことよりも、厳しく鍛えられ、魂の足腰が強くなった自分を発見することの方が幸福感はずっと上です。

 自分の人生を振り返った時もそうです。カナディアンロッキーの雄姿には何度も感動しました。パープルカラーに包まれた朝靄のグランドキャニオンの断崖絶壁を見た時の感激は今でも忘れません。お年玉年賀ハガキで一等賞(20万円の旅行券)をとった時も嬉しかったです。

 しかし、何が一番幸福感を得ているかといえば、私自身も本多博士と同様「人生即努力」「努力即幸福」の人生を生き抜いてきて、それが無駄にならず、全て自分の血となり肉となっていることです。
 
 私より勝れた人は無数にいます。しかし、他人は他人の人生を生きている。いかに自分の計画した人生を、自分らしく生き抜いているか、自分に恥じない人生を生きているか。「職業の道楽化」はその延長線上の境地にあるのではないかと考えています。

 今の社長業を投げ出して、もっと楽な道を生きる道もあります。そうすると前回のboblog「マーキュリー通信」で語ったように、「心と身体と脳」が退化していきます。人間、イージーな方向に一旦向かい出すと、坂を転げ落ち、もう厳しい人生に戻ることは困難となります。
 「善意で舗装された道の先には地獄が待っており、イバラの道の先には天国が待っている」という諺があります。私は、今それを実感しているところです。

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