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2007年2月22日 (木)

「マーキュリー通信」no.580【縦の平等】

 堺屋太一氏の名著、「団塊の世代黄金の10年が始まる」(文藝春秋刊、1680円)の中で、堺屋太一氏が「縦の平等」という面白い表現をしている。

 もともと「自由と平等」の概念の中の自由とは責任の伴う自由であり、平等とは機会の平等を意味する。しかし、これが社会主義、共産主義の場合、結果としての平等に論理がすり替えられてしまっている。
 現代の日本でもこの悪しき平等が存在し、是正すべきところなのだが、その途中で最近格差是正問題、論議が出現し、政争の具と化し、時代が後戻りしている感がします。

 さて、堺屋太一氏の説く、「縦の平等」とは日本古来の概念だそうです。江戸時代「士農工商」という身分制度がありました。固定された身分の中で、武士の子として生まれたら、一生涯武士と生きる。農民として生まれたら一生涯農民の子として生きる。こういう平等感を堺屋太一氏は「縦の平等」と定義している。

 戦後の日本でも、東大を卒業して高級官僚になる。終身雇用の世界も、一種の縦の平等といえる。
 終身雇用制度が崩れ、日本独特の「縦の平等」が崩れつつある。
 一頃成果主義が流行ったが、その弊害が現れ、再び終身雇用制度の良さが見直されつつある。トヨタなどは終身雇用制度を堅持し、大成功している企業です。

 「縦の平等」という終身雇用制度のメリットとして、会社に対する忠誠心、雇用の安定、これが技術やのれんの継承に繋がる。成果主義の下では、長期的な人材育成に支障を来す企業も出てきた。

 20世紀は米国一辺倒の世紀でした。しかし、21世紀は米国の良さは継承しつつも、日本古来の良さを見直し、日本独自の文化文明歴史を創っていくことも重要といえる。その中で「縦の平等」という概念は面白い。人生50年以上生きてきて、私もこの「縦の平等」になるほどと頷く年代となってきたのかもしれません。
<コーヒーブレイク>
 昨夜、いい話を聞きました。タクシーに乗車の際、メーターが変わる直前にメーターの色が黄色になり、それから赤色に変わるそうです。この仕組みを知っていると、タクシー料金の節約になりそうですね。今年はタクシー料金の値上げが予定されているので、消費者の防衛策として使ってみたいですね。

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