「マーキュリー通信」no.608【中国の格差社会】
昨日(1日)、NHKで中国の格差社会を放映していました。
中国の格差社会は、極端に大きく、金持ちは1億円の不動産を簡単に買えてしまう一方、1億円は、普通の勤労者の700年分の年収だそうです。
中国は、不動産バブルに沸き、金持ち同士が情報交換し、巨額のマネーが動き、金持ちは大儲けしている。金持ちの息子は、親の人脈と金を引き継ぎ、息子同士でネットワークを持ち、不動産を買いあさり、巨富を築いている。
一方、弱者が良い生活をする為には学歴が必要で、親は一生懸命働いて学資を稼ぎ、子供に貢いでいる。年収僅か10万円の勤労者が、僅か四畳半のアパートに月900円の家賃で親子二人暮らし、こつこつ子供の為に学資を貯めている姿は痛ましい。
本来共産主義は、こういう極端な貧富の差を無くす為に生まれた制度なのだけれど、中国の場合、共産党の一党独裁による資本主義国家という極めて矛盾した国家といえる。
こういう極端な社会制度、社会体制は、いずれ破綻を来たし、どこかで暴動、暴走が頻発する危険性をはらんでいるとテレビを見ながら感じました。
中国の格差社会を見ると、日本の格差社会などないに等しいくらい小さく見えてきます。中国と比べると、貧富の差の少ない社会主義国家といえます。
最近、「格差社会是正」を政治家、マスコミがこぞって喧伝していますが、先日も某政治家が、「格差社会是正」を掲げるのは、所詮政治的ポーズに過ぎないと本音を漏らしていました。
日本の社会制度を見た時、まだまだ官僚主導の社会主義制度があらゆる場面で見え隠れし、このような行きすぎた社会主義制度の是正の方が、高齢社会下で活力を取り戻す施策と思いますが。
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