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2007年4月 4日 (水)

「マーキュリー通信」no.610【私のコミュニケーション論-29「天国の音色を思い出す」】

  最近凶悪な犯罪が目立ち、連日マスコミで報道しています。
 人が犯罪を犯す時、心の中は地獄の世界です。相手に対する恨み、つらみ、憎悪、不信感、嫉妬、怒り等々心の中は決して穏やかではありません。

 以前こんな逸話を聞いたことがあります。
 ある村で怒り狂って大暴れする大男がいて、村人に危害を与え、村人は困っていました。村人はどうしたら大男を、生け捕りにして殺すか、村から追放するべきか、思案に暮れていましたが、妙案が浮かんできません。
 そこで、「村に草笛を吹く男子がいるので、その子に草笛を大男の前で吹かせたら良かろう」という意見が出されました。村人は、そんなことで大男の怒りが静まるとは誰一人思いませんでしたが、名案もないので「取り敢えずやってみよう」ということになりました。
 
 さて、男子が草笛を大男の前で吹きました。するとどうでしょう、それまで怒り狂って、大暴れしていた大男が急に涙を流して、おとなしくなりました。その後、大男と村人は仲良く暮らしたそうです。

 さて、大男の怒り狂っている状態とは、実は人間の心の状態を表しています。人の心は、恨み、つらみ、憎悪、不信感、嫉妬、怒り等々を抱いていると、心の中は決して穏やかでなく、いつも波立っています。そして、ちょっとのことで、大きく荒れて、場合によっては、人を殺めたりすることにもなります。

 一方、天国的なことを考えていると人の心は穏やかになってきます。いつもないだ状態になっています。天国的なこととは、人に対する思いやり、気遣い、親切心、愛情、勇気、調和、平和な心等々です。これが天国の音色であり、人はいつでもこの天国の音色を思い出せるようになっています。
 相手とのコミュニケーショントラブルがあった時でも、一呼吸おいて、この天国の音色を思い出すように努めると、波立っている自分の心もないできます。

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