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2007年5月14日 (月)

「マーキュリー通信」no.639【私のコミュニケーション論-35「本音と建て前」】

 人間は、大人になる従い、人間として成長するに従い相手に対する気遣いが出てきます。子供の頃は、本音で話し、行動していた世界が、長じるに従い、相手を傷つけてはいけないと思い、だんだんと本音を言わなくなります。
 「奥様は魔女」というドラマを見た際に、魔女の世界は建前はないので、全て本音で語ります。
 ドラマの中で、魔女が人間に魔法をかけ、本音だけで語るようにさせました。するとお互いに相手の本音に傷つき、激しいバトルが展開されました。
 しかし、そのバトルに疲れ果て、最後は人間らしさ、相手に対する思いやり、愛情に気付き、最後は丸く収まるというドラマ展開でした。

 人間は、ある程度頑固であり、言い訳も自己主張もします。しかし、私のコミュニケーション論で触れてきたように、これがかなり突出してくると、その人には建前のことしか伝わらなくなります。この場合、相手への気遣いよりも、「この人とコミュニケーションをとるのが疲れるから、余計な意見を交わすのは止めよう」ということになってきます。そして、その人はますます孤立していきます。当の本人は、そのことに気付かないことが多いようです。その人に正しい情報が伝わらないことも多く、その人からの情報の信憑性は薄れてくることにもなります。

 一方、私のように社長業をやっていると本音情報がだんだん少なくなってきます。よって、その情報が本音情報なのかを絶えず見極める能力を涵養すること。又、絶えず、本音でコミュニケーションが取れるよう心をオープンマインドにしておくこと。相手が本音で語ってくれた時には、いつも感謝するようにしています。私の名刺にはチーフリスナーという肩書きが書いてありますが、この意味は「人の話にしっかりと耳を傾けてよく聴くこと」という自戒の意味が込められています。人間の顔には、耳は2つ、口は1つ。従って、人の話は、自分の話す2倍聴きなさいと絶えず心がけるようにしています。

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