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2007年6月16日 (土)

「マーキュリー通信」no.660【心の格差社会を考える-4「いじめ問題」】

 「いじめ問題」は今や全国の学校で深刻な問題となっているようです。参議院選では、年金問題が国民の最大関心事のようですが、今、膿がどんどん出尽くしているところなので、参議院選の争点にしなくても、いずれ解決の方向に向かっていくものと思われます。
 それより重要なのは、教育問題です。これだけ荒廃している状況をどう建て直すのかを真剣に議論すべきです。「経済格差」をリップサービスでアピールするより、「心の格差解消」を訴えるべきです。

 毎週金曜日夜9時から「生徒諸君」(テレ朝)が放映されていますが、現代の病める教育実態をうまく描写しています。

 中学1年生の時に、クラス全員が山で遭難しました。その時、担任の教師は生徒を置き去りにして逃亡してしまう。しかも、その担任は「生徒達は、自分の制止を振り切って、勝手にどこかに行ってしまった」とウソの報告を校長にする。生徒達は、遭難場所で数日間死と直面し、やっとのことで救い出される。
 その際、学校側やマスコミは、担任の教師のウソの報告を信じ、生徒を問題児扱いし、白い目で見続ける。

 それ以来彼等は、教師や大人を信じなくなり、心を閉ざし、授業をボイコットする。1年後に、熱血教師(内山理名)が担任となるが、彼等は担任を徹底的に無視する。
 しかし、生徒達に対する彼女の献身的な愛情により、固く閉ざされた彼等の心も徐々に開き始め、最後はクラスが一つにまとまるようになる。
 「生徒諸君」は、生徒の心理描写や学校側(校長、教頭、担任、その他教職員、文科省役人)の対応、考え方を実に巧みに描写している。
 学校の隠蔽体質、PTAや文科省にうそ、虚偽の報告をして体面を取り繕うとする。問題を起こした当時の担任は、文科省次官の息子で、「こんな安月給で、もし山で遭難したら、自分の身が可愛くなるのが当然だ。だから自分は悪くない!」とうそぶく。熱血教師(内山理名)は、彼に謝罪を要求するが、問題発覚を恐れ、文科省次官である彼の父親は、彼を米国に留学させてしまう。この教師の心も病んでいます。文科省次官の息子として、何不自由なく甘やかされた結果が、心まで荒んでしまいました。

 さて、私の子供の頃もいじめ問題はありました。しかし、当時はそれほど問題にするほどでもなく、これほど陰湿で病んでいる状況ではありませんでした。
 
 しかし、小学生の時に、クラスに小児麻痺の男子がいました。彼の恰好がいつもくにゃくにゃしていておかしいので、皆面白がってバカにしました。
 又、原始人のような顔をした女子がいて、通信簿はいつもオール1でした。皆、彼女のことを、「原始人、原始人」と言ってバカにしました。私もそれに加担しました。いじめ問題を考える時、そのことを思い出し、彼等の心を傷つけたことに対し今でも心が痛みます。

 当時の担任の先生には、「なぜ叱ってくれなかったの!」と強く思います。子供には悪気がありません。思ったことを正直に行動に起こしてしまうのです。こういう小さなことでも、先生や大人が叱ってくれれば、子供は悪いと気付きます。小さい時に、こういうしつけをしておくことが重要であり、これが教育の基本であり、原点だと思います。
 荒廃した教育を建て直すには、現場の教師が、このような日常の子供達の些細な言動にも気を配り、注意することも自らの子供の時の体験から感じます。子供の頃から、「心の格差」を付けない教育を是非して欲しいものです。

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コメント

子供というのはそういうものなのでしょうかね。
勉強になりました。

投稿: kubokawa | 2007年6月18日 (月) 10時04分

年金問題、コムスン、食品偽造、耐震偽造。。。
いいじじいが、悪いことばかり。
朝鮮総連事件の84才の弁護士は、
片足棺おけに突っ込んだじじいが、
まだ悪いことをする。

いい大人がいない。

投稿: じじい | 2007年6月21日 (木) 23時06分

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