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2007年7月 4日 (水)

「マーキュリー通信」no.672【 正直者は馬鹿を見る】

 本日の朝のNHKで現在問題となっているコムスンの介護施設の実態をレポートしていました。その介護施設は慢性的な人手不足でした。
 介護の仕事は重労働で30代以下の年齢でないとなかなか勤まらないそうです。寝た切り、車いすの老人を起こして、入浴させたり、トイレに行かせたりするのは重労働で、若くないと腰を痛めてしまうそうです。その割に収入は低く、よほど使命感を持っていないと直ぐに辞めてしまうそうです。介護施設の責任者はいつも人の補充に悩んでいます。
 この慢性的な人手不足を補う為に、外国人労働者を採用していました。彼等は非常にまじめによく働き、お年寄りからも評判が良かったそうです。しかし、不法就労の為、公にはできませんでした。
 しかし、この介護施設の責任者は、思い切って役所に相談に行きました。役所の対応は、「不法就労」の罪で免許を取り消したそうです。規則でいけば確かに役所の判断は間違っていません。しかし、実態を考慮した場合、余りにもお役人的血の通わない行政判断でした。
 この問題は、この介護施設だけの問題ではありません。高齢社会が益々進展し、若い労働力不足が更に深刻化していきます。当然過保護に育った若い人からは敬遠されます。よって、今後益々外国人労働者に頼らざるを得なくなります。
 国が、行政が、もっともっと外国人労働者を活用し、仕組みをしっかりと作っていく必要性を痛感しました。
 最近のマスコミは、コムスンが悪玉としてバッシングしてきました。しかし、今朝のNHKの報道姿勢には、マスコミ報道の重要な一面を垣間見ました。

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コメント

お役所ってそういうところですね。

投稿: kubokawa | 2007年7月 7日 (土) 17時37分

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