「マーキュリー通信」no.706【私のコミュニケーション論-40「愚痴を聞く」】
私の事務所に愚痴を言いに来る人が時々います。勤務先の社長や同僚の悪口を盛んに言いつのります。
その時私は聞き役に徹します。その会社の内部事情や、内向きの社長の顔も判ります。そして、自社の経営にも参考となります。もちろん聞いた情報は秘密厳守です。
言った本人は、今まで溜まっていた欲求不満が一気に解消したようで爽快な気分で帰っていきます。
ところで、愚痴は本来会話の中のゴミくずと同じで、これを連発すると周りから嫌われます。相手にいつもゴミくずを投げつけることになるわけで、投げつけられた方はこれがしょっちゅうだと閉口してきます。
東京通信ネットワークに出向していた頃、以前から知己のT課長と職場が同じになりました。外から見るT課長は比較的好感が持てました。
しかし、同僚となったT課長は、顔が合う度毎にぼそぼそっと上司や同僚の悪口を私に投げつけてきました。私が迷惑そうな顔をしているのもおかまいなく愚痴を言い募ります。周りの同僚もその愚痴に閉口して、T課長を避けています。本人はそれに気付いていないようです。
ここまで来るとT課長の周りは愚痴というゴミが散らかっており、人間関係を影響してしまいます。愚痴もほどほどが人間関係の潤滑油となるようです。
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