「マーキュリー通信」no.721【私の異見・ひと言申す-46「敬老の日に思う」】
厚生労働省が9月末現在の100歳以上の高齢者の人数を32,295人と発表した。男女比で見ると、女性が86%を占め、男性は僅か14%です。前年比伸び率は女性14.1%に対し、男性は11.1%と長生きに関しては女性優位が続き、超高齢者はほとんど女性が占めることになります。この比率で推移すると、27年後の2034年には100歳以上の超高齢者は100万人を突破することになります。但し、増加率は年々加速し、我々団塊の世代が控えており、100歳以上の人口が100万人以上となるのは更に早まる可能性があります。5年前日経ビジネスは、4人の内3人が100歳まで生きるという記事を発表しました。その記事の通り、現実にはその方向に向かっているようです。
昔は、お年寄りの長寿を祝い、敬老の日が祝日として制定されました。しかし、100歳以上の高齢者が100万人以上になる時に備え、政府としては様々な施策を打っておく必要があります。
その中でも、私は一番重要なのが死生観と考えます。
戦前の反動として、戦後宗教教育が日陰に追いやられ、宗教を公に論じることがタブーとされる風潮が長く続いてきました。
日本人は、今こそ宗教の重要性に目覚めるべきです。幸い日本には仏教があります。仏教では、死後の世界を明確に説いています。人間は、死ぬ時に全員三途の川を渡ります。生前良いことをした人は、天国へと導かれます。善人にとって、この世より、あの世の天国の方が遙かに暮らしやすく、楽しいところです。気のあった仲間と一緒に暮らすことができるので、楽しいことだらけです。ここを理解しておくと、生きることへの執着がなくなり、死への恐怖がなくなります。
一方、悪いことをした人は三途の川を渡りきれず、地獄へと堕ちていきます。
これは釈尊の作り話でも何でもなく、事実だということを再認識する必要があります。過去に死後の世界を多数の霊能力者が実証しています。
従って、高齢者の生き方としては、老後を心穏やかにいき、これまでの自分を振り返り、反省すべき点は反省し、周りの人に感謝することが大切と考えます。あの世に持って還れるのは心だけなんだと肝に銘じることです。それ以外の金、地位、名誉等に執着すると、執着の重みで三途の川を渡れなくなります。
一方、人間は何のために生きるのか?
人間は、永遠の向上を目指して、「魂を磨く為にこの世に生まれてくる」と釈尊は説いています。そのために、人間は時と場所を変え、何度も何度も生まれ変わります。これが釈尊の説いた転生輪廻の思想です。
自殺は、人生修行を放棄したことになるので、地獄行き又は地獄へいけず、浮遊霊として死後もも苦しみ続けます。
敬老の日に、このような観点から超高齢社会を考えることも意義あることと思います。
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