「マーキュリー通信」no.735【人生に勝利する方程式-9「真摯さの欠如」】
私は座右の銘として、ピーター・ドラッカーの「ドラッカー365日の金言」(ダイヤモンド社)を読んでいます。1日1ページにドラッカーの多数の著作の中から編者である上田淳生氏が選りすぐったものを載せている。因みに上田淳生氏は、大半のドラッカーの著作を日本訳している、ドラッカーの著作の翻訳者の第1人者です。
人には、強みと弱みがあるが、弱みそれ自体が大きな意味を持つ領域は1つであり、それは「真摯さの欠如」であるとドラッカーは言っている。真摯さそれ自体だ けでは何ものももたらさない。しかし、それがなければ他のあらゆるものが台無しとなる。真摯さの欠如だけはあってはならない絶対の基準である。(同書p288)
これはまさに金言であり、人生を生き抜いていく上での格言といえます。
本日のマスコミの話題は大相撲の時津風親方がリンチで愛弟子を殺してしまい、解雇された事件でした。この事件を巡る北の湖理事長始め大相撲協会側の対応にも問題がありました。
一言で言ってしまえば「真摯さの欠如」です。事件の重要性を考えれば、もっともっと真摯に対応してしかるべきでした。しかし、時津風親方の態度も心から反省しているように見えなかったし、北の湖理事長の発言も、「今後このような事が起きないように努力する」で終わりでした。
今回の事件は、大相撲の負の部分を改革するせっかくのチャンスでしたが、このように真摯さに欠けていると、抜本改革もできず、又時間がたつと同様の事件が起きる可能性が高いです。
一方、私の周りにも「真摯さの欠如」と思われる人が多数います。しかし、他人は変えることはできない。少なくとも、他人のふり見て我が身を振り返るの格言のごとく、自分は真摯に生きていこうと新たに誓いました。
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コメント
もう相撲はしばらくダメでしょうね。
相撲と野球が廃れて、日本もサッカーの国になることでしょう。
投稿: kubokawa | 2007年10月 8日 (月) 12時13分