「マーキュリー通信」no.783【結婚記念日に思う】
本日は、我が家の28回目の結婚記念日です。我が家では、子供がいないので、2人のメモリアルな日を大事にしています。2人の誕生日、結婚記念日それにクリスマスと正月に は他の行事等はいれず、2人だけでお祝いをします。
妻と私は性格も考え方も正反対です。私は雑草の如く逞しく生き、明るく自由奔放に生きてきた人間です。妻は箱入り娘でお嬢様育ちです。端から見ると、性格的に真逆の2人がよく一緒に長年暮らせたかと不思議がる人もいます。2人とも極めて純な性格で、その部分では一致しており、根っこの部分では繋がっているので、水面で咲かせる花がひまわりとスミレ草位の違いに端からは見えるのでしょう。
一方で、この28年間私自身性格面で妻の影響をだいぶ受けてきました。雑草の如く強く逞しい性格の自分は、良きにつけ悪しきにつけ鈍感です。従って、弱い人の性格、心のひだの部分を見逃すことが多かったのですが、妻の繊細でナイーブな性格に長年接している内に、弱い人の気持ちも理解できるようになりました。これはリーダーの資質としては必要なことです。
他にも妻から影響を受けた部分は多々ありますが、ここでは省略します。
さて、最近は晩婚化、非婚化の時代となり、少子高齢社会に拍車をかけています。結婚のメリットデメリットが盛んに論じられています。それらの議論の中で一番重要な部分が抜け落ちています。
つまり、「人生とは何か?」「何の為に人生を生きているのか?」という部分です。
「人生とは、各個々人が持っているダイヤモンドの原石を光り輝かすその連続。自分自身の魂を磨き、最期棺桶にはいる時に、今回の人生を振り返り、ああ良い人生だったと心の底から思えること」と考えると結婚論も全然違ったとらえ方ができます。
豊かな時代となり、苦労せずともそれなりに職にありつけ、それなりの生活を送ることができる時代となりました。結婚しなくても衣食住、そして性生活もアル程度満たせる時代となりました。
「善意で舗装された道は地獄に通じ、茨の道の先には天国が待っている」という格言があります。
特に苦労もせず、そのまま歳をとっていった時に、自分が高齢者になった時は、周りから相手にされず、寂しい老後となり、その時に自分の人生を後悔します。最後は悲惨な人生となります。
一方、結婚生活で学ぶことはたくさんあります。家族を守ろうとする責任感、自立心、家族を労ろうとする優しさ、家族から学ぶことは他にも多々あります。自然と責任感が備わってくるので世間からの信用も増してきます。
私自身人生60年近く生きてきて、女性とは男性と違う人種であることを実感しています。結婚しなくても理解できますが、結婚することでそれをより実感します。それだけでもものすごい学びです。
人生とはうまくできています。夫婦はお互いに歳をとっていきます。だから釣り合いがとれているわけです。年取った男性が若い子に関心を持っても相手にされません。だから夫婦関係もうまくいっているわけです。もし、年齢差に関係なく、男女が恋をしていたら、世の中不倫が氾濫し、社会が混乱します。人間にも動物同様男女で関心を持ち、結ばれる時期が決まっているという法則が働いているから、社会の秩序が保たれているわけです。
独身男女は、若い頃は商品価値があります。しかし、だんだん賞味期限切れしていきます。若さや外面だけで自らを売っていたらいずれ誰も関心を持たなくなります。しかし、内面的な部分を磨いていけばそれが外面的にも現れてきます。私の30代と比べ、まだ大人になれていない30代男女が多いように見受けられます。
結婚とは、自分自身を心の面で磨いてくれる神からの素晴らしいプレゼントだと思うと結婚に対する見方も変わってきますよ。
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