boblog「マーキュリー通信」no.889【人生に勝利する方程式-33「第8の習慣に学ぶ-2」 】
1月25日付「マーキュリー通信」no.850【人生に勝利する方程式-30「第8の習慣に学ぶ-1」】では、第8の習慣はつまるところ「本当の自分」を発見し、自分を光り輝かしていく習慣であると結論づけました。
しかし、一方で第8の習慣は「潜在意識」の部分に働きかけ、「潜在意識」をいかに習慣化していくということでもあるのです。
「潜在意識」は、放置しておくと易きにつく方向へと流れていきます。「思いと行い」の部分で、こうしようと思っても、「潜在意識」がその「思いと行い」を拒絶していると、現実には自分の「思いと行い」は実現せず、「潜在意識」の方向に流れていってしまいます。
さて、それではその「潜在意識」をトレーニングして、良い方向に持って行くにはどうしたら良いのでしょうか?
「潜在意識」をプラスの方向に持って行くには、「ビジョン」「情熱」「自制心」の3つがあります。
「ビジョン」があるから「情熱」が沸いてくるわけです。但し、「ビジョン」に向かって突き進んで行くには、自己犠牲を強いられます。ここに「自制心」が働いてきます。
例えば、私の例でいえば、一橋大学商学部に絶対合格するぞと強く思い、この1点に集中しました。その際、大好きなビートルズのレコードを全て処分しました。レコードは、大学に受かってから又買い直しすればよいと割り切りました。私自身、大きな自己犠牲を払いましたが、その結果「合格」というご褒美が得られました。合格の瞬間、人生最大の「喜び」と「充実感」も得ることができました。何故なら、私が人生で一番努力した時期だったので、得られた喜びも一番大きかったことを身をもって知ることができました。又、自分自身に対する自信もつきました。
この経験により、私の潜在意識には、「努力精進し、その結果得られる達成感と喜びは大きい」ということが強く植え付けられました。
一方、本書では、上記3つのベースとして重要なものに、「良心」を上げています。「良心」に反したビジョンを掲げ、情熱を傾けても、潜在意識との乖離現象が起きてきて、そのギャップの為にいずれ問題が生じてきます。
例えば、ホリエモンが、世界一の株式時価総額の企業にライブドアを育てるというビジョンを掲げても、実際にやっていることが、自分の良心に反したことをやってきた結果、刑務所入りとなったわけです。ホリエモン自身、自分のやってきたことが良心に反していたかどうかまで分かっていなかったかもしれません。
それでは「良心」とは何か?
2月 2日 の「マーキュリー通信」no.859【人生に勝利する方程式-32「心の安らぎを発見する時間管理の探求に学ぶ」-1】で述べましたが、自分の価値観に基づいた行動です。この価値観はベンジャミン・フランクリンが「13の徳」でまとめていますが、本書の著者はクリスチャンなので、神の性質と親和性の持ったものと定めています。つまり、自分の価値観が神の性質と親和性の持っているものでなければ、「良心」とは言えないわけです。
私の場合、ベンジャミン・フランクリンの定めた「13の徳」を基に、自分の性格や行動指針に合った「純粋、誠実、正義、責任感、感謝、謙虚、寛大、素直、中道、努力精進、勇気、質素倹約、与える愛」に変えて、この「13の徳(価値観)」を基に日々の行動を実践しています。この「13の徳(価値観)」に反していないか、1日が終わった時に、+2~-2まで点数を付け、毎日自らを振り返っています。これを実践することで、日々穏やかな毎日を暮らすことができます。
著者スティーブン・コビーは、「良心」(SQ:精神的能力)、「ビジョン」(IQ:知的能力)、「情熱」(EQ:情緒的能力)、「自制心」(PQ:肉体的能力)の4つの能力をバランス良く育てていくことが「潜在意識」強化に役立つと説いています。そして、この習慣化が7つの習慣と結びついてきます。
※「7つの習慣」(スティーブン・コビー著 キングベアー出版):全世界で1000万部以上売れたロングセラーのベストセラー書
※「第8の習慣」同じ著者の続編のベストセラー書
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