boblog「マーキュリー通信」no.891【トレンディ・ドラマから世の中の動きを掴む】
トレンディ・ドラマを見ると世の中の動きがよく分かります。私は、気に入ったトレンディ・ドラマは、DVD録画しておき、食事の時間等に見ています。
現在、見ているのは週4本ですが、どういうわけか皆学校モノを扱っています。そして、幼稚園児から高校生まで全ての学校にまたがっています。
毎週水曜日10時pm 日テレ「斉藤さん」 母親と幼稚園児
毎週木曜日9時pm TBS「金八先生」 中学3年生
毎週木曜日10時pm フジテレビ「鹿男あをによし」 高校生
毎週金曜日10時pm TBS「エジソンの母」 小学生
4つのトレンディ・ドラマに共通しているのは、「先生が事なかれ主義」だと言うことです。子供のことより、学校の体裁を第1に考え、上司である校長、教頭の方に顔が向いています。
この体質が、いじめや不登校の原因となっていることに気づきません。いじめや不登校が出ると、外部に漏れたらまずいという隠蔽体質が働きます。
又、親の影響を受けるのが子供です。「金八先生」では、現代の教育の問題を学校と家庭の両方にあると鋭く突っ込んでいます。根っこの部分にそれがあり、問題が頻繁に吹き出します。それを熱血教師金八先生(武田鉄矢)が徹底的に生徒を庇います。
しかし、その熱血教師金八先生に対し、全くの誤解からセクハラ教師を2チャンネルで生徒が誹謗中傷し、金八先生の進退問題にまで発展します。これもIT時代の現代の教育問題をついています。
一方、「母親が学校に口を出しすぎる」ということも現代の学校教育の特徴なのでしょうか。
「エジソンの母」では、天才児童賢人の異常な行動に母親が目くじらを立て、追放運動を開始する。
しかし、皮肉なことに、追放運動のリーダーの母親の娘が天才児童賢人にラブラブです。又、他の級友からも賢人は人気があります。現代教育が、賢人のような天才児童の才能発揮の芽を摘んでしまっていることに警鐘を鳴らしています。
親たちは、教育現場を見ようとせず、親の価値観だけで賢人を問題児童と判断し、追放運動に走る母親はちょっと行きすぎですが、これも教育に口を出しすぎる最近の親の実態を良く表しています。
幼稚園児を扱う「斉藤さん」でも、母親達は幼児の気持ちに立っていません。良い学校に進学させようと、幼稚園児の時から息子を塾に通わせる母親。子供はストレスからいじめに走る。母親は、自分の世間体の為に子供を良い学校に通わせていることに気づき、塾通いを辞めさせる。
4つのトレンディ・ドラマから、教育の荒廃と家庭の崩壊が浮かび上がってきます。そして、それを題材によくドラマ化されています。私の子供の頃と比べると、教育現場も家庭もずいぶんと変わったモノだと痛感します。
今と比べ圧倒的にモノがない時代でしたが、もっとゆとりがあり、情緒豊かに育ったよき時代かと思います。
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