boblog「マーキュリー通信」no.904【私の異見・ひと言申す-77「石原都知事よ、『晩節を汚さないで!』」】
マスコミ、識者、都民らの猛反対に関わらず経営破綻した新銀行東京への追加出資400億円が自民公明の与党の賛成により、確定した。
新銀行東京設立当時は、銀行の仁義なき貸しはがしにより中小企業が倒産に追い込まれていった。窮状を訴える中小企業救済の面では確かにその理念は素晴らしかったと言えます。
しかし、スタート当初から懸念されいたように、新銀行東京の融資の実態をみると、融資というより寧ろ補助金に近い感じがします。
飢えたハイエナに対し、肉をばらまき、「腹がふくれたら、獲物を捕まえてきて肉を返せよ」と言っているようなイメージです。
役人が税金を使って何か業務を開始すると、悪知恵を絞って投入された税金を騙し取ろうとする輩が必ず現れてきます。最近の例では介護保険制度がそうです。
なぜなら役所の体質は形式主義だからです。決めたルールに合っていれば、事務処理が進められていきます。
今回の経営破綻は、融資ノウハウのない新銀行東京が役所流に無担保無保証という甘いルールを決め、そのルールに従い事務処理を進めていったところに最大の原因があります。
悪党から見たら荒野に無数の獲物が横たわっているようなものでした。そこを見抜き「こいつは騙せ取れる!おいしすぎる!」と思って、打ち出の小槌よろしく合法的に搾取していったわけです。
今回のお粗末な融資実態を見て、「あれじゃあ、中小企業への税金のばらまきに過ぎないじゃないか? 実質借りても返さなくて良い融資ではないか?それだったら内も借りておけば良かった!」と思う中小企業経営者は多数いたことと思います。
さて、役所の体質から、今後はその反動で融資ルールが極端に厳しくなります。その為の事務処理時間が膨大にかかります。縮小均衡した新銀行東京は当然巨額の赤字を返す能力はありません。役人には、事業を黒字にするという発想がありません。トップがいくら黒字化を叫んでも、「笛吹けど、現場は踊らず」です。
そして、新銀行東京の赤字は雪だるま式に増加していきます。その時は、石原都知事の都知事としての政治責任をとられます。
今撤退するなら、新銀行スタート当初の仁義なき金融機関の貸しはがし実態に憤慨した石原都知事の経営理念に免じ、知事の謝罪だけで何とかすみます。
しかし、この次はそうはいきません。与党自民、公明党以外反対の嵐の中での独断専行です。政治責任をとらされ、都知事の職を辞さなければならなくなります。
多選知事の場合、最後はなぜか晩節を汚してしまうようです。名知事と言われた鈴木都知事も東京湾岸地域の新都心計画で晩節を汚しました。
石原都知事には、そうならないよう母校一橋大学の後輩としても、勇気ある撤退を切に望みます。
そして、都民の私としては、次回都議選の時は、今回追加融資という愚挙を実行した与党議員には絶対票を投じません。税金の無駄遣いをしていることに気づかないふりをしている代議士に、厳しい制裁を加えるのは都民としては当然です
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コメント
石原知事の場合は晩節というより、基本的な
政策認識が幼稚だったと思わざるを得ません。
まず、新東京銀行の理念そのものがど素人!?
公共機関が金融機関を作る事自体「無理」ですし、知事一流の「目立てさせすればなんでもいい」というパフォーマンスで何の目算もなく
始めたのでは? 歴代経営者も改善を求めたよ
うですが聞く耳持たずで結局クビに。辞めさせといて責任追及とは片腹痛い!
そこに審査の甘い融資を票に結びつけようと
する与野党議員が群がり、それに眼を付けた事情通の方々がさらに集うといういつもパターン
です。
原理的には融資先を情報公開してきっちりと
税金を取り立てるのが筋ですがそれはできない
相談では??
最後に一番責任を痛感しなくてはいけないの
が都民です。特に2選目の300万票取った後
から知事の暴走が目立ちます。確かに相手候補
が弱すぎた為の独走でしたが「勝ち過ぎは負け
に通ず」を絵に描いたような都政の転落! せ
めて前回落選させるべきでした。知事に入れた
人も無論ですが、入れなかった人、投票にすら
行かなかった人も罪が重いでしょう! 都民に
大切なのは批判もですが反省です。今後、知事
が今以上に見苦しい姿を見せるとすれば投票し
た我々の眼力がお粗末だっただけの事では??
投稿: 西村淳一 | 2008年3月27日 (木) 11時50分
通りすがりで仮名で失礼します。
この文と全く同じものを見て正直困惑しているのですが
下記のブログですと改行具合からコピペと思われますし、「母校一ツ橋大学」の下りが意図的に消されているのがわかる濁点位置等、引用断りも無し
http://linedream-hisano.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_7f66.html
余計とは思いつつ書き込みしました。
大変失礼いたしました。
投稿: 稲田 | 2008年4月 3日 (木) 03時54分