「マーキュリー通信」no.894【中小・ベンチャー企業経営者の為の経営のヒント-7「社長の意識次第で社員の残業時間は増減する」】
~~~【ワンポイントアップの経営術 今日のポイント】~~~
中小・ベンチャー企業の場合、社長の「思いと行い」の部分
が社員に大きな影響を与えている、言い換えれば経営にも大き
な影響を与えていることに気づくことも重要といえます。
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━━━━━━━━━━━━━━ 2008年3月11日━━━━━━━━━━━
□■□ 中小・ベンチャー企業コンサルタントが語る
■□■ ワンポイントアップの経営術 7号
□■□ 「社長の意識次第で社員の残業時間は増減する」
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■「ホワイトカラーの生産性向上」のキーワードは「時短」であることがリサーチ
の結果分かったことをお伝えしました。
■ 「時短」の中で重要な点は、社長の意識が社員の残業時間に影響を与える
ことです。
■私の知り合いのT社長の場合、社長が帰社するまで社員の退社を認めません。
社員に仕事があってもなくてもお構いなしです。T社長が帰社してから、社
員一人一人に本日の報告をさせるそうです。社長の帰社が深夜に及ぶことも
あるけれど、この慣行は続いているそうです。その場合には、タクシーで帰
るそうです。さすがに女子社員は問題なので、8時以降の場合には帰社させ
ているそうです。
■この場合、社員の残っている時間の大半はサービス残業となります。当然社員
のストレスは溜まりますが、T社長は超ワンマン経営で、誰もT社長に怖くて
進言できません。
■同社の離職率は高いのですが、T社長はその原因が自分にあることに気づいて
いません。これは同社を辞めた社員からの情報です。
■T社長の例は、極端としても、似たような事をやっていないかどうか自らを振り
返ってみることも大切です。要は、社長が残っていると帰りづらい雰囲気か
どうかです。これがサービス残業の元になっているケースも多々あります。
■他の経費削減策に関しては、本シリーズで随時ご提案していきたいと思います。
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【 編 集 後 記 】
T社のように離職率が高いと、新たな社員の採用費、研修費がかかり、採用後
は生産性も低下します。
これは本来経営課題なのですが、超ワンマンのT社長は気づいていません。
又、T社長は自分より一回り年上の社員を呼ぶ時、呼び捨てにしています。社
員は、T社長の顔色ばかり伺っています。
その反動が取引先に出て、取引先に対する態度は極めて横柄で、取引先にも評
判が悪いです。
このような社員の態度は、当然取引先からの信用低下と生産性低下に結びつい
ていることにT社長は気づいていないようです。
経営不振の原因の1つにこのような社長の態度に気づいていない社長も結構い
ます。他人のことはよく見えるのですが、自分のこととなると気づかない社長も
多いです。特にワンマン社長の場合、それが顕著のようです。
今後、本メルマガで具体的な「時短」を述べていきますのでご期待下さい。
中小・ベンチャー企業コンサルタント 菅谷信雄
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