「マーキュリー通信」no.921【私のコミュニケーション論-65「人の痛みを感じ、理解しながら成長していく」】
今回の朝のNHK連続テレビドラマ「瞳」は里子制度を題材にした異色のドラマです。
現代の日本の社会事情を反映したドラマといえます。
シングルマザーの増加、離婚・再婚の増加のしわ寄せが子供に及び、
家庭内暴力等で子供が虐待され、里子に出されるケースが多発しているそうです。
子供のいない家庭で子供を引き取り、公的に支援する制度です。
今回のヒロインは、20歳の瞳が祖父勝太郎の補助役として、
一緒に3人の子供を育てながら成長していくというドラマです。
3人の子供は、親に虐待されたりとか心に傷を持った子供達です。
そんな子供の傷をどのように癒しながら自分も成長していけるかがドラマのポイ
ントになっています。
世間的に観たら、遊びたい盛りの20歳の女の子がわざわざ好きこのんで
里親になるんだろうと思います。
しかし、逆に瞳の側から観たら、子育てを通じ、人の痛みを感じ、
理解しながら成長していきます。そんなかけがえのない体験を里親制度を通じて
成長できるわけです。
実は私自身も里親に育てられました。5歳で母親が病死し、7歳で父が家出した為、
母の実家に1歳下の妹と一緒に預けられ、祖母に育てられました。
しかし、私の場合、元来ネアカで屈託のない性格のせいか、心の傷もなく、
非行にも走らず、素直にすくすくと育っていきました。
但し、母親に抱きしめられたという記憶がないので、母親の愛情のぬくもりとかを
感じることない寂しさはたびたび感じていました。
今回のドラマは同じ体験を持つ私に取り、子供の立場にも立ちながら観ることができます。
祖父の西田敏行が名演技をしており、月島の下町の人情が肌に伝わる素晴らしい
ドラマです。
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【 編 集 後 記 】
大前研一氏の説によると中国毒入り餃子の犯人はゴキブリやネズミ退治用の
「殺虫剤」にほぼ間違いないと断定しています。
どこの工場でもゴキブリやネズミに悩まされており、完全に退治することは不
可能に近いそうです。従って、退治用に殺虫剤等が必要なわけで、この殺虫剤が
床に撒かれ、その上に餃子の包装紙が落ち、付着したと見るのが妥当とのことで
す。
そういえば最近毒入り餃子事件の報道がめっきり少なくなりました。まさか迷
宮入りでお蔵入りした分けではないでしょうが。ちょっと静かなの変です。
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