boblog「マーキュリー通信」no.929【ヤマダ電機の心憎い顧客囲い込み戦略】
一昨年6月に池袋駅東口のビックカメラ本館から2軒目の場所にヤマダ電機が
オープンして以来、両雄の戦いはヒートアップしています。
池袋はビックカメラの牙城で、さくらやが競争に敗れ、池袋駅前の東口に
こぢんまりと営業している以外、量販店はありません。
さて、最近ヤマダ電機は、3千円支払うと1年間電機製品の無料修理をする
というサービスを開始しました。このサービスは他店で購入した電機製品もOK
ということですが、もちろんビックカメラを意識してのことです。
更に嬉しいことに、3千円分のクーポン券をもらえることです。
このクーポン券は、500円x6回分となっています。但し、一遍に使えません。
2ヶ月に1度500円ずつ使え、1年間有効となっています。
つまり、5~6月の2ヶ月間に使わないとクーポン券は無効となります。
お客は2ヶ月に1度ヤマダ電機に来ないとクーポン券は無効となるわけです。2ヶ
月に1度ヤマダ電機に足を運ぶことで、ヤマダ電機に足を向かせようということ
です。
池袋駅前のヤマダ電機は、比較的小ぶりなので、電機製品だけ買うなら分かり
やすいレイアウトになっており、店もビックカメラよりきれいです。
一方、ビックカメラは生活用品は何でも揃っており、ヤマダ電機よりは利便性が高いです。
今後は、それぞれの特徴を考慮しながら、両店をうまく使い分けていきたいと思います。
尚、来年以降ヨドバシカメラも池袋駅前に進出計画があり、客の立場にとっては、
量販店が競い、メリットを還元してくれるなら大歓迎です。
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【 編 集 後 記 】
大手量販店が競合している地域は他の地域より10%安いとの調査結果が出てい
るそうです。
池袋では、ビックカメラもヤマダ電機も他店より1円でも高ければ安くする事
になっています。
実際には、お互いに意識して価格調査をしており、同一価格になっているよう
です。客としては、1円安いからと言って、わざわざ店を変えるようなことは通
常はしません。
デフレの時代が終わり、インフレ気配の昨今、量販店同士の競争は消費者とし
ては歓迎するところです。
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