boblog「マーキュリー通信」no.936【人生に勝利する方程式-34「自分を変えることで環境も変わる」】
先日テレビで60歳の定年退職者が、本屋のアルバイト時給1000円の仕事に就けなくて嘆いていました。
マスコミが格差是正社会を唱ったり、政治家が票稼ぎの為のリップサービス
を言っていますが、このような甘い言葉に惑わされてはいけません。
格差社会はこれから更に拡大していきます。
従って、政府に甘い期待を抱いていたら、後でほぞをかむのは前述の書店のアル
バイトに恨み辛みを言っている60歳の団塊の世代と同じ運命を辿ることになりま
す。
前述の60歳の店員の例を見ても判るとおり、この人が自らの境遇を嘆いたり、
環境のせいにしても誰も助けてくれません。最初はこの人の愚痴を聞いてくれる
でしょうが、何度も愚痴を聞いていたら、周りの人はその内嫌気がさしてきます。
さて、今後格差拡大社会に対処して行くには、自らを変えていくしかありません。
自らを変えていくと環境が変わってきます。
私の例で恐縮ですが、三井物産に入社した時に1つの課題を自らに課しました。
入社後3年間は営業会計に配属されました。営業会計部門では、決算時期を除く
と、比較的自分の時間が取れます。そこで、私はこの期間に英語の社内資格を取
ることを第1目標に掲げました。
三井物産では、海外駐在や海外研修員になるためには英語の社内資格が必須です。
私は営業会計に所属している間に社内資格を取ろうと、当時25万円もする英会話
教材セットを購入し、英会話学校にも通いました。初任給47千円の時代ですから、
私にとって大きな投資でした。英会話の勉強に集中した結果、社内資格を2年で
取得することができました。
入社4年目に国内営業に異動しました。
その後、第2次オイルショックが起こり、その結果石炭ブームが起こり、
石炭部から国内の鉄鋼営業で英語ができる若手の募集がありました。当時、私の
所属していた鉄鋼第4部で英語の社内資格を持っていたのは私だけだったので、
私は希望通り石炭部に異動となりました。
石炭部異動後も、英語の社内資格を持っている社員が意外に少なく、
先輩より先に憧れの北米研修員、そしてカナダ駐在へととんとん拍子に道が開け
ました。
もし、当時英語の社内資格を取っていなかったら、
私の三井物産における物産マンとしての人生も又大きく変わっていたことになり
ます。
現在59歳の私は、経営コンサルタントの能力アップに力を注いでいます。
一方で、インターネットビジネスのノウハウを習得中です。この2つの能力のス
キルアップを図りながら、私の得意とするセミナー開催等を計画しています。
自らを変えることに年齢は関係ありません。各自それぞれ得意分野があるはずです。
自らの強みを強化させ、変えることで自ずと道が開けます。その結果、環境の方
が変わってきます。
私自身、経営コンサルタントとして某社の経営再建に関わり、環境が激変しています。
そして新しい環境の中で、又大きな学びと経験を積んでいるところです。
────────────────────────────────
【 編 集 後 記 】
先日のNHK特集で、繁栄を謳歌するロンドン特集を放映していました。ロンド
ンの人口は現在750万人で、その内3分の1は外国人です。中でもロシア人が多く
25万人もいるそうです。
石油成金が大挙ロシアからロンドンに移住しているそうです。
しかし、何か違和感を覚えました。金が全ての社会といった印象で、かつての
日本のバブル社会の再現のようでした。
このような社会は金によるブームが去った後は、その反動が怖いです。
又、富める者とそうでない者との格差がどんどん拡大していきます。日本の格
差社会と比べたら比較になりません。
貧富の格差と、外国人比率が異常に高いと、社会的問題が発生してきます。そ
んな観点から特集を見ました。
----------------------------------------------------------------
| 固定リンク | 0
« boblog「マーキュリー通信」no.935【中小・ベンチャー企業コンサルタントが語 | トップページ | boblog「マーキュリー通信」no.937【私のコミュニケーション論-68「エゴとエコでは大違い」】 »
コメント