boblog「マーキュリー通信」no.957【経験から学ぶマンション管理の重要性-1「大規模修繕」 】
私が住むライオンズシティ池袋は築13年を経過したため大規模修繕を実施することになりました。
そのリーダーに理事長経験者の私が選ばれ、今年1月中旬からスタートした大規模修繕がこの度無事終了しました。
今後、各地でマンションの大規模修繕が必要となりますので、私の経験がお役に立てば幸いです。
大規模修繕委員会のリーダーとして私が心したことは下記3点です。
1.住民の総意で大規模修繕を実施すること
2.リーダーに権限が集中しないように、大規模修繕委員会は理事会の諮問委員会として、理事会の決議を経て、管理組合総会の承認を取り付けること。 3.今後資材価格等の価格上昇が予想されるので、大規模修繕実施の時期は梅雨時を避け、今年の1月からとし、そこから逆算して全てスケジューリングをする。
そして、最重要の大規模修繕の業者選定に当たっては、下記3点を重視しました。
1.工事費の削減の為に4社から相見積もりを取る。業者はマンション住民から推薦を出し、その中から下記基準で選ぶ。
2.ライオンズシティ池袋と同程度の規模(60戸)のマンションの大規模修繕実績があること。
3.当マンションの眼下に山手線が走っており、JR対策ができるような、ある程度の規模と経営内容の会社とする。
その結果、三井住友建設に決まりました。発注価格は予算以内に納まりました。その後、原油価格の高騰による資材価格が上昇しているので、まさにドンぴしゃのタイミングで実施することができました。
そして、大規模修繕の結果も、イメージした通り満足のいく結果となりました。今回の各種データ、資料等は媒体に残し、次回大規模修繕の時の参考になるようにデータベース化する事としました。
今回の大規模修繕の際に、住民参加の意識を高めるために、住民からアンケートを実施し、住民からの要望事項を聞きました。費用対効果を勘案し、エントランスのドアを自動ドアに変えました。その際、マンションのグレードアップの為に、豪華な扉にしました。扉を開けずに中に入れる便利さとグレードアップの為に掛かった費用は200万円でしたが、住民からは好評です。
一方、私からの提案で、車いす用のスロープを設けることを提案しました。当マンションでも高齢化が進み、既に車いすの高齢者がいます。又、ショッピングカートを引きずって返ってくる時にもスロープがあると便利で す。工事費は100万円以内に抑えるよう三井住友建設と交渉し、その金額に抑えることができました。
半年間の大規模修繕が終わり感じることは、大規模修繕を全て管理会社任せにするのではなく、住民自らが自分たちの住みやすいマンションに変えていくのだという意識の重要性を改めて感じた次第です。
大規模修繕のリーダーの大役を終え、全て順調に終わったことにほっとしています。大規模修繕は、そこに住民の生活があるので、却って新築より大変です。
今回私からの強い要望でコスト削減に協力してくれ、無事大規模修繕工事を完了してくれた三井住友建設の関係者の方には改めて感謝する次第です。
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