「マーキュリー通信」no.980【人生100年時代を勝ち抜く為の最強戦略-10「三途の川の渡り方」】
「三途の川」を空想の世界と思っている人も多いと思いますが実際には存在します。
あの世に旅立つ時に必ず渡るのが「三途の川」です。但し、あの世に持って行け
るものは心だけなので、生前身につけていた心以外のものを多く身にまとってい
ると、「三途の川」を最後まで渡れず、川底の中に沈んでいきます。どの位深く
沈むかは、どの位余分のものを身につけていたかで異なります。川底を別の言い
方をするなら地獄です。
それでは余分なものとは何でしょうか?
それは、心以外のもの、即ちお金も含めた財産、地位、名誉、肩書き等です。
仏教ではこれを執着といいます。
但し、これだけだと生前得た財産、地位、名誉、肩書き等を軽視しているように思えますが、
これらを活用して、いかに世の中の人々を幸福にできたか?ここが最重要ポイン
トといえます。
財産、地位、名誉、肩書き等がその人に必要なくなってきた時点であっさりと手放しても、
世間の人はその方の生前の功績を称えます。
日本人は数千万円の預貯金を残して死ぬそうです。本日もテレビで十数兆円のタンス預金があり、
旧1万円札のまま眠っていると放映していました。この事実を知ると外国人はびっ
くりするそうです。外国人の常識では、老後の生活のために預貯金をするのです
が、日本人はいざという時の為に貯金しておくのでしょうか。実に不思議な貯蓄
感覚です。
先日、知り合いの高齢者(76歳)の方が、脳腫瘍の手術をしました。頭を切開せずに、
レーザーで腫瘍をカットするだけなので、手術の時間は僅か10分程度。痛みも全
く感じなかったそうです。1日の入院で済み、治療費は入院代も含め僅か10万円
だったそうです。更に、この治療費は高額医療費の補填がでるので実質3万円程
度に軽減されます。日本の医学はここまで進み、医療保障もかなり充実していま
す。
さて、高齢者としては、死ぬ時に数千万円の預貯金を残すなら、そのお金は世の為、
人の為に使っていくことをお勧めします。
自分が恵まれた環境にいることに感謝し、恵まれない高齢者の為に、
例えば老人ホームの建設資金として拠出するのです。
人は、他人に良いことをすると嬉しいものです。
そして、感謝されると更にその喜びは倍加してきます。実践してみるとその幸福
感覚を体感していきます。
尚、土地家屋は子供に残して良いと思いますが、
預貯金は葬式代を残して原則使い切ることが人生100年時代のあるべき姿と考え
ます。なぜならば、そのお金は、高齢者社会を潤す血流となって、社会に還元さ
れ、豊かな高齢者社会の建設資金となります。当然景気にプラスとなり、消費税
アップもできるだけ少なくて済みます。
「三途の川」の渡り方は、上記のように生前できるだけ良いことをして、
世の中から感謝されることです。
その人の心の持ちようで、「三途の川」をこちらの岸(此岸)から
あちらの岸(彼岸)まで上手に渡ることができます。この世への執着が強ければ
強いほど「三途の川」をうまく渡れません。一番大事なことは、生前の自分の行
いに対し、反省をし、間違った事は悔い改め、他人から受けた恩義には感謝し、
できるだけ心穏やかな心境に持って行くことです。死ぬ時に頂く戒名はあの世で
は不要ですが、この世の付き合いもあるので、戒名代をお布施していただいた子
供達に感謝しておけばよいと思います。
さて、「三途の川」を渡る時の楽しみとして、
自分の両親、家族、親戚、友人、仕事で縁のあった人々等が向こう岸で出迎えて
くれます。
私の場合、一番会いたい人は、私が5歳の時に他界した母です。
母の面影は殆どありません。母から抱きしめられた記憶もありません。従って、
母と会った時は、思い切り母を抱きしめたいし、抱きしめて欲しいと思っていま
す。
★学生の頃に母を偲んで歌を作りました。
子供の頃、一番貧乏な時代でした。しかし、母のぬくもりで幸せを感じた頃でした。
「おもかげ」
(昭和45年12月作詞作曲 阿加土丈)
※阿加土丈(あかどじょう): 私のペンネームです。学生時代赤いドジョウを
飼っていました。今も2匹飼っています^o^
1.赤く燃えた夕焼けの海に
白く小さな雲が1つ
その中にきっと安らかに眠る
遠い昔の母の影
優しいあなたのおもかげばかり浮かぶ空の果て
今はもういない遠い国の人
2.赤とんぼの飛んだ夕暮れは
遊び疲れて帰る頃
顔も手も足も汚れたままで
帰る家には母の声
優しいあなたのおもかげばかり浮かぶ空の果て
今はもういない遠い国の人
3.サザンカの花の咲く頃は
冷たい霜の降りる頃
花びら集めて手のひらに乗せた
薄桃色の母の花
優しいあなたのおもかげばかり浮かぶ空の果て
今はもういない遠い国の人
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【 編 集 後 記 】
あの世の存在とか三途の川について語ると非科学的だと反論する人が必ずいま
す。しかし、現代の科学は、大宇宙の事実や法則の1万分の1%も解明できてい
ない現実を知った時に、少しは謙虚で素直な気持ちになれると思います。
アポロの元宇宙飛行士ニール・アームストロングが言っていました。宇宙船に
乗り、地球を離れることで偉大な存在、神の存在を認識すると言っていました。
人智を超えた存在を知ると、人生の意味も更に理解できるようになります。そ
して面白みも増してきます。
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コメント
今の高齢者の方が死ぬまで預金を持っているのは、お金がなくて苦労した経験があるからですかねえ。
高齢者じゃないので良く分かりませんが…。
投稿: tora | 2008年8月24日 (日) 07時06分