「マーキュリー通信」no.1015【私の異見・ひと言申す-85「不見識なマスコミの報道」】
たばこの増税反対キャンペーンが、大手新聞を中心にインターネット上で展開されています。
本日は朝日新聞社でした。http://www.asahi.com/international/update/1025/TKY200810250238.html?ref=any
その論拠として、①たばこ税は10年間で3度も増税されている。
②とりやすいところから税金を取るのは公平性に欠くとの事でした。
たばこは国が認めた唯一の麻薬商品です。最近、大相撲で力士が大麻を吸って、
解雇されましたが、大麻同様麻薬です。タバコは人体への影響度が大麻と比べ低
いのですが、麻薬には変わりありません。その証拠に、タバコを吸い続けると、
タバコの成分であるニコチンにより、禁煙することが困難となります。そして、
本人だけでなく、周りの人にも健康被害を及ぼすことになります。科学的にも立
証されているのに、たばこ産業はへりくつを付けて、認めようとしません。
従って、タバコは本来は禁止すべき商品ですが、現実には困難です。
国家で禁止しても、闇の世界で横行するだけだからです。
従って、国の方針としては、国民の健康増進のために、
喫煙は必要悪としてできるだけ禁煙の方向に誘導することが望ましいわけです。
一方で、必要悪商品として、ポルノとサラ金があります。
ポルノも、国が奨励したら、セックスが乱れ、国が乱れる原因となります。
こちらも戦後、米国が日本国民のガス抜きのために導入した3S(スポーツ、ス
クリーン(映画)、セックス産業)政策の影響で、現代は性的に退廃した時代と
なってしまいました。私の未成年の頃は、ヘアーヌードは、恥毛1本が下着から
はみ出ているだけでNGでした。
サラ金も、テレビCMを解禁したために、サラ金に手を出す人が増加し、
サラ金地獄などの社会問題を引き起こしました。サラ金は、人々の物欲を際限な
く駆り立てる商品なので、こちらもお金がどうしても必要で、「苦しい時の神頼
み」的商品に止めるべきです。
マスコミは、こういう必要悪3悪商品をインターネットのバナートップの
一番目立つところに出すこと自体が問題です。
さすがに、ポルノ商品の宣伝は、大衆紙、スポーツ紙に譲っていますが、
今回のタバコ増税反対キャンペーンは、広告宣伝収入さえ入れば、OKとのマスコ
ミの不見識さを露呈しています。
私は、今年1月から40年間購読していた日経を止めましたが、
購読の理由の1つにマスコミの不見識さがあります。
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◆◆編集後記◆◆
マスコミという産業は、スポンサーからの広告収入で成り立っているビジネス
・モデルだということをしっかりと認識すると、マスコミが書く記事に対し、盲
信することがなくなります。
一方で、世の中がこれだけ複雑化してくると、最早マスコミ記者の能力を遙か
超えた所に行ってしまい、マスコミの記事の信憑性が疑問視されてきます。
その業界の人なら、マスコミの記事を見て、どの部分がつっこみが足りないと
か、不正確だとかが理解できます。しかし、業界外の記事に関しては、一応信じ
ざるを得ない訳です。但し、業界外の事なので、理解不足や、誤認があっても、
仕事には特に影響はないわけです。
又、マスコミの体質も理解しておく必要があります。マスコミは、問題が大き
ければ大きいほど歓迎なわけで、どうしてもセンセーショナルに書く傾向があり
ます。記事を書いた後の影響などは余り考えません。もし、記事を間違えたとし
ても、後で訂正記事を小さく書くだけで、その記事により、企業や個人が被害を
受けても、責任を負いません。
そして、一番重要なことは、マスコミのモラルの問題です。心の問題と言って
も良いかも知れません。マスコミの記者の思いの部分によって、記事の内容が変
わってきます。
現在、マスコミがネットワークビジネス業界を、マルチ商法バッシングのキャ
ンペーンを張っていますが、これなどはマスコミの不勉強で、ネットワークビジ
ネス=問題商法と決めつけ、これを前提に記事を書いています。
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