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2009年1月 8日 (木)

boblog「マーキュリー通信」no.1045【初めての中国出張雑記】

 Kif_2309 近くて遠い国、中国を初めて出張で1月4日~7日に訪れました。私が訪問したのは北京と成都、しかも僅か3泊4日ですから、私が見て、感じた中国は極々一部だと思います。それでも多少は最新中国情報の一部をお伝えできるのではないかと思います。

◆人口1千万都市北京
  オリンピックのお陰で、すっかりと先進国の大都市の仲間入りした感じです。北京国際空港は近代的な空港に生まれ変わっています。
 空港から市内までは車で約30分ですが、インフラ整備には目を見張るモノがあります。土地は国家所有の為、ゆったりとした片側3車線の道路が碁盤の目のように走り、土地に余裕がある為、立体交差もゆったりとしています。
 北京空港近くの工場団地は、今後の発展の為にインフラ整備は万全です。日本のように用地買収の為に、様々な利権が絡み、遅々として進まない国と比べると羨ましい限りです。
 北京市内は、超高層ビルが林立し、ホテルも超近代ホテルが多数あります。私が宿泊したリッツカールトンホテルもビジネスホテルとしては最上級で、まさに欧米のホテルと何ら遜色ありませんでした。

◆成都
 Kif_2315人口1千万以上の中国第3の大都会で、四川省の省都です。北京から南西、2時間半の飛行時間です。日本人には馴染みが薄いですが、三国志とパンダの故郷と言えば親近感が増すと思います。まだ日本人は160名しか住んでいないそうです。それでもイトー・ヨーカ堂が10年前に進出し、中国人の支持を受け、世界のイトー・ヨーカ堂の中では、一番売り場面積あたりの売上が高い店だそうです。そして、昨年5月には伊勢丹が開業しました。
 成都は、中国の大都市の中では一番成長が期待されている都市とも言われています。

 成都も、大都市らしく見た目は欧米の大都会とそれほど変わりありません。しかし、中国人気質や趣味趣向は日本人とはかなり異なるようです。

◆四川料理
 Kif_2323 毎日四川料理を食べました。確かにおいしいと思いましたが、やはり日本人好みに味付けされた日本の中国料理の方が私は好きです。中国人独特の味付けとなっています。成都で1,2番を争うと言われた麻婆豆腐を食べましたが、とても辛く、私には日本の麻婆豆腐のほうが断然おいしく感じました。

 中国人は、日本人と比べデリカシーに欠けるのではないかと思います。伊勢丹の地下には、豚の丸焼きが丸ごと飾られていました。
 ハム・ソーセージ工場を見学した時、会社案内をもらいましたが、そこにはアヒルと鶏が丸ごとどんぶりの中から顔を出している写真が掲載されていました。新鮮さをアピールしているのでしょうが、日本人の感覚からはとうてい受け入れがたい写真でした。

◆漢字
 中国の漢字は日本の漢字のルーツなのに、残念ながら新聞を読んでも半分も理解できません。中国の漢字はどんどん簡略化されていくので、理解できないのも一因です。中国人は、今でも書く文字は全て感じだけです。従って、漢字の簡略化が必然なのでしょう。その点、ひらがな、カタカナを発明した日本人は大したものです。
 又、同じ単語でも意味の異なるモノも結構あります。手紙は、中国語ではトイレットペーパーのことを意味します。

◆中国人気質
 宵越しの金は持たないという性格の人が多く、消費意欲が極めて高い民族のようです。携帯端末は、給料の1ヶ月分もするのに飛ぶように売れています。余りにも高いので、日本の中古端末が闇ルートで流れ、中国人用に改造されたモノも人気があるそうです。

◆中国食品
 日本人は一連の事件で中国食品に対し、一種の忌避反応を持っています。しかし、これはちょっと過剰反応の気がします。中国人だって、毎日食事をしているわけで、危険な食品はごく一部です。日本だって悪徳業者は大手企業も含め多数いるのですから、マスコミはちょっと騒ぎすぎです。
 但し、粉ミルク事件以来、インターネットで日本の粉ミルクを買う中国人の母親が多いそうです。
 今回、北京の食パンの製造工場を見学しましたが、中国食品問題以降、国によるQS(Quality & Safety)が厳しくなり、頻繁に役人が検査に来るそうです。その食パンの製造工場でも、品質にはかなり気を遣っているようでした。

◆物価
 北京、上海と比べ、成都は半分の物価。現在1元=13.5元なので、この換算レートで物価を計算すると、まだまだ消費者物価は安い。私の泊まったハイアットは、1泊510元、なので約7千円、日本のホテルなら2~3万円の内容。しかし、成都では1元=1ドル程度の貨幣価値。従って、この金銭感覚で物価を考えると結構高いといえる。
 尚、日本の消費税に当たるものは蔵置税で17%で、内税となっている。

◆ビジネスとしての中国
 中国で、ビジネスをする時に一番気をつけなくてはならないのが代金支払い条件です。 中国人が、代金の支払いが悪い理由として、粗悪な商品を納入されることも多いので、納品後商品が問題ないかチェックすることも重要。前金を支払ったら、ドロンする業者も多いので、前金は支払えない。又、約束を守らないことも日常茶飯事。
 こういう問題点があっても、やはり旺盛な消費意欲に支えられ、今後も中国は成長し続けるといえる。

 中国では商品のコピーは当たり前。従って、特許をとっても意味をなさない。

 編集後記
 帰りの中華航空で、世界一の大男と小男に出会いました。これから日本のテレビに出る為に、来日するようです。大男は2m50程もあり、天井に頭がつかえてしまうので、かがみながら機内を移動します。普通の座席では腰掛けられないので、3席分で一人です。

 一方、小男は、大男の3分の1程度で、座席一人分に軽くちょこんと収まってしまいます。乗客が物珍しそうに見ていましたが、この2人を見て、私自身つくづく標準の体型で良かったと思いました。

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