ワンポイントアップの経営術 39号「チーフリスナー」
━━━━━━━━━━━━━━ 2009年2月17日
□■□ 【中小・ベンチャー企業コンサルタントが語る
■□■ ワンポイントアップの経営術 39号
□■□ 「チーフリスナー」】
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私の名刺にはチーフリスナーという肩書きが書いてあります。時々、「その意味は何ですか?」と聞かれます。
米国では優秀な経営者になればなるほど人の話に良く耳を傾けるという意味でチーフリスナーという言葉を使うそうです。
人間の顔には、口は1つですが、耳は2つついています。つまり、神様が人間を創った時に、自分が話す量の倍聴きなさいという意味と理解すれば良いわけです。
私の知っている中小・ベンチャー企業の経営者には一芸に秀でている経営者が多いです。しかし、これが災いして、往々にして自分のいいたいことをしゃべりまくる経営者が多いのです。自分のいいたいことだけ言って、人の話を聴こうとしない経営者が非常に多いのです。
そういう経営者は、必然的に自分の器の大きさを制限してしまっています。いくら一芸に秀でているといっても、人の能力、知力、経験など限定されています。自分の知らないことの方が圧倒的に多いのです。自分の知っていること、経験など、1億円の宝くじに1億回連続当選するくらいのものです。
この事実を知っていると、人間素直になり、謙虚になれるのです。そして人の話に耳を傾けるようになります。その結果、その経営者の自己成長に繋がり、器の拡大に繋がっていきます。
自分が人の話を聴いているかどうかのチェックポイントとして、人と会って、分かれる時に、その人のいったことをどの程度覚えているか、その人の言ったことが、どの程度為になったか、後で振り返ってみると良いです。
相手の言ったことを何も覚えていなかったら、あなたは人の話を聴いていなかったことになります。
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【 編 集 後 記 】
「しゃべりまくる」タイプの経営者は、相手が理解していないことに気がつい
ていないようです。自分の話したことは、相手が理解して、初めて意味があるわ
けです。もし、この単純な原理に気付いていないと、ずいぶんと時間を無駄にし
ていることになります。
中小・ベンチャー企業コンサルタント
独立開業支援コンサルタント
マーキュリー起業塾塾長
丸の内起業塾 マーケティング講師
菅谷信雄
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