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2009年2月13日 (金)

boblog「マーキュリー通信」no.1059第76回「新しい時代を創る経営者の会 日本初!セミナー集客業をインターネットで開始し、大成功を収めたベンチャー企業家のサクセスストーリー」」

本年第1回目の「新しい時代を創る経営者の会」は「日本初!セミナー集客業をインターネットで開始し、大成功を収めたベンチャー企業家のサクセスストーリー」でしたが、本年の第1回目を飾るにふさわしい素晴らしい内容でした。

それでは、ラーニングエッジ㈱清水康一郎社長のプレゼンテーションから、私が学んだことを下記致します。

ラーニングエッジ㈱は、ポータルサイトによるセミナー集客を日本で独自に展開しているオンリーワン企業です。
同社の清水康一郎社長は、セミナーによるアマゾン.comを目指しているそうです。

 同社の初年度の売上は僅か1000万円でしたが、その後急成長し、5年目の今期(2009年3月期)は40倍の4億円を見込んでいるそうです。

 清水社長の、起業の原点は、「良いセミナーを求めているがなかなか見つからない。セミナーで集客に苦労している。」この双方のニーズを結びつけることから始まった。

 しかし、開業当初はビジネスが思うようにいかず倒産の2文字も頭をよぎったそうです。
 そんな経営危機を救ったのが新宿で1200名を集めたセミナーで大成功を収めたことがきっかけ。これで顧客の信頼を勝ち取り、一挙に2700名の顧客企業の登録に結びついた。
 そこからが同社の快進撃が始まった。

 同社のビジネス・モデルはシンプルです。セミナー主催者が無料でセミナー登録し、集客ができる。手数料は15%の成功報酬なので、セミナー主催はノーリスクで集客ができる。
 
 一方、ラーニングエッジ側のメリットは、セミナー参加者から会費を徴収代行する。セミナー主催者に対する支払いは、2ヶ月後となるので、キャッシュ・フローが、売上の増加と共にキャッシュリッチとなることです。
 又、セミナーの集客代行業をしながら、質の高い個人情報がセミナー主催企業と共有できることです。このリストが今後同社の貴重な経営資源となっていくことです。

 2つ目の収益の柱は、ポータルサイトからの広告収入。
 同社の月間ページビューは60~70万件なので、PVが増えるにつれ、広告収入の増加が見込める。

 今回のプレゼンテーションで私の一番興味を引いたのが、米国カリスマ講師を招聘しての少人数限定のライブセミナーでした。

 セミナー代金が50~60万円も高額セミナーの集客を同社がリスクをとって行うことです。

 米国のカリスマ講師Jay Abrahamのセミナー「戦略的ビジネス構築セミナー」を160名限定で、ヒルトンホテルで実施した。
 集客は同社のポータルサイトから実施した。講師のJay Abrahamは、米国では超有名なカリスマ講師。講師料は莫大な金額に上る。
 日本人でも知る人は知るぞという著名講師ですが、Jay Abrahamの高額セミナーの集客をどうやって成功させるかが、同社の真価が問われるところでした。しかし、清水社長は、リスクに果敢に挑戦し、このセミナーを成功させる。

 このセミナーの成功の要因にプレビューマーケティングがあげられる。同社のポータルサイトから、無料のプレビューマーケティングに招待し、カリスマ講師JayAbrahamのPRを行い、見込み客にセミナー受講のメリットを説明する。これを頻繁に繰り返し、セミナーへと誘導する。こんな地道なマーケティング手法により、少人数限定のセミナー開催を成功させました。

 Jay Abrahamは、1円携帯電話の火付け役で勇名を馳せた。「携帯ユーザーのニーズは端末でなく、電話を話すこと。従って、端末はただでよい」という発想の転換により、それまで10万円もしていた携帯端末を1円で発売し、日本で携帯電話ブームを起こさせた。
 このような具体的な戦略情報を入手できれば、約70万円もするセミナー料金も決して高くない。
 実は、日本のセミナー市場は、大多数の1万円以下のセミナーと数十万円もする高額セミナーに2極化しているそうです。

 カリスマ講師によるセミナーの成功により、口コミによる依頼も増えている。
又、清水社長自らもこの実績に自信を持ち、自らも有力講師の開拓も行っているそうです。

 090212s キャッシュリッチなビジネス・モデル、ポータルサイトへのアクセス数増加による広告収入増加、そして3つ目のカリスマ講師による人数限定のライブセミナーという独自のビジネス・モデルを開拓しているラーニングエッジ社も上場が視野に入れた経営を既に開始、監査法人との契約をして、コンプライアンスにも重点を置いた経営環境も整えつつあるそうです。

 米国にはラーニングアネックスという同様のビジネス・モデルの会社があり、こちらは100億円企業。正社員20名+バイト80名の小さな会社だが、非常に経営効率が良い。

 Dsc00008s ラーニングエッジ社の社員数はバイトも入れて20名というスリム経営。同社が目指すのは当面はラーニングアネックス社だが、日本に同社と似たようなビジネス・モデルがないだけに、今後の同社の快進撃が期待できる。

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編集後記
 100年に一度の大不況とマスコミは不況風を煽っていますが、もっと別の分野
に目を転じれば、新しい息吹をいろいろなところで感じます。

 そうなんです!春の来ない冬はない!
 辛い冬という現実にばかり目を向けていないで、新しい息吹、芽を探しましょう。
 暦の上でも後半月で春ですよ!
 
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