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2009年2月18日 (水)

boblog「マーキュリー通信」no.1062【田内ゼミ情報交遊会「公益法人制度改革の概要】

 田内ゼミ情報交遊会とは、マーケティング学会の大御所で一橋大学故田内幸一教授を囲んで、毎月田内ゼミのゼミテンが、自分の仕事を持ち回りでレクチャーする異業種交流会です。20年前以上に私が世話役となりスタートしました。
 毎回、15人前後の小さな会で、ゼミの同窓生の集いということもあり、各プレゼンターがマスコミで報道されない毎回オフレコの本音ベースのプレゼンテーションしていました。又、新聞記事の行間に隠された背景等の説明もありました。こういう特色を持った異業種交流会なので、田内先生もほぼ毎月参加され、師弟を囲んだユニークな異業種交流会でした。田内先生が肝炎で亡くなるまで10年100回以上に亘り私が世話役を務めました。

 田内先生が亡くなられた為、一時休会となりました。喪が明けて田内ゼミ情報交遊会は再開しました。その時に世話役を若手にバトンタッチし、その後も10年以上続き、合計すると200回以上続いている長寿の異業種交流会です。

 さて、今月の田内ゼミ情報交遊会のテーマは、「公益法人制度改革の概要」というお堅い内容でした。

 プレゼンターが、難解な文章を読み解き、内容を理解すると、完全骨抜きにされ、昨年12月1日に「公益法人制度改革」というお題目の下にとんでもない新制度がスタートしました。

 公益法人全廃と言われていたのが、巧妙な手口で論理のすり替えが行われ、役人天国温存の制度改革となりました。

 現在の公益法人である財団法人と社団法人は、移行期間の5年以内に公益財団法人又は、公益社団法人になるか、又は一般財団法人か一般社団法人のどちらかを選択しなければなりません。期限内に選択しないと解散となります。

 新制度上の公益法人は非課税となるが利益に上限を課される。一方、一般財団法人、一般社団法人は、課税対象症となるので、何をやっても良い。

 そこで現在の公益法人は、これまでに隠匿してきた埋蔵金約5千億円(実際には国民の税金)を移行期間に全て役人仲間で使い切ってしまう。使い道は大義名分さえ整えば良いわけだ。例えば、地球温暖化対策の為に、世界各地を視察旅行をしたとか。ディスカウントショップを使って、架空の経費支出をしたことにして、役人の懐に入れることも簡単にできる。

 一方、新たにできた一般財団法人、一般社団法人は犯罪の温床になると危惧されている。例えば、「一般財団法人振り込め詐欺から守る会」なんていう一般財団法人を作って、高齢者から寄付金を騙し取るなんて輩が出てきそうだ。当然、暴力団も隠れ蓑に使ってくる。

 残念ながら私自身こんな悪法ができたなんて知りませんでした。それはマスコミが殆ど騒がなかったせいとも言えます。マスコミが騒ぐのは、一般財団法人を悪用した詐欺商法が問題となった時でしょう。

 さて、政府は、公益法人改革を断行したとPRし、消費税アップの口実に使ってくるでしょう。マスコミがこれを批判するとは期待できないので、予定通り消費税は実施されるでしょう。

 本日の田内ゼミ情報交遊会も、一見無味乾燥なテーマが、本音とオフレコ発言が飛び交った楽しい会となりました^o^
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編集後記
 役人や政治家がよく使う「抜本的改革」という用語は、本日の解説で、「本」格的に骨「抜」きする」というふうに理解できました (ーー;)

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