boblog「マーキュリー通信」no.1095【ワンポイントアップの営業力-1「二人の中国人女性」】
営業マンの能力は、天と地との差程の開きがあります。その能力の1つに相手に対する心遣い、気遣いがあります。
23日~25日まで北京に出張しました。
出張中にOさんとSさんの二人の中国人女性と仕事で接点がありました。二人とも40前後の既婚者です。
Sさんは自己中心的で会社に対する不平不満を私にぶつけてきます。Sさんの実力なら今の給料の3倍もらっても良いと主張します。しかし周りの人は今の3分の一の給料が妥当と評価しています。
一方、Oさんは社交的で前向きです。そして営業が得意です。
北京での仕事を終えてOさんと別れの挨拶をする際に、Oさんから翌日の予定を聞かれました。
私は「午前中市内見学をします」と応えました。するとOさんから会社の車を出すとの申し出がありました。Oさんの心遣いに感謝しその申し出を受けました。Oさんは運転手が中国語しか話せないので隣にいたSさんにアテンドを打診しました。Sさんは、北京の出張所の人間で、私の部下に当たります。しかし、Sさんはアテンドをする来はないようです。これを見たOさんは、もし何か困ったことがあれば、彼女の携帯まで電話するようにと言ってくれました。
翌日、Oさんの手配した社有車が来ました。高級車で、運転手も非常に礼儀正しいです。最後、その運転手に感謝の気持ちでチップを渡そうとしたところ、受取を拒否されました。社員教育も非常に行き届いているようです。
私のOさんに対する評価はグンとアップしました。さすがトップ営業だけあって、人の気持ちを良く理解できています。Oさんは基本的に人の悪口は言いません。この点もSさんとは人間性が違います。
実力のない人間程、「自分はこれだけやった。だからもっと給料を支払うべきだ」と主張します。
一方、実力のある人間は、自己PRしなくても、周りが放っておきません。
二人の中国人女性の性格を通じ、優秀な営業パーソンの資質を肌で感じました。
◇◆◇◆────── 編集後記─────────────
北京で一番有名な観光スポット紫禁城の土産物屋でお土産を買いました。女子店員はかなりよれよれの釣り銭10元紙幣2枚を私にくれました。その後、他の土産物を買った際に、先ほどもらった10元紙幣2枚を、その女子店員に渡したところ、拒否されました。どうやら紙幣がすり切れているからのようです。しかし、その紙幣を渡したたのはその女子店員です。近くにいた日本語が多少分かる夫人に状況説明し、その女子店員を説得してくれました。その女子店員は一応理解して、私に立腹の様子で商品を手渡しました。しかし、包みもせず、むき出しのままでした。
私にとり生まれて初めて出来事でしたが、中国人の国民性、民度を垣間見た思いがしました。
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