boblog「マーキュリー通信」no.1158【元防衛省幕僚長田母神俊雄氏が熱く語る「真・国防論」を読んで】
本日は、戦後64回目の終戦記念日です。この日に改めて平和の尊さを再認識すると同時に、今後日本
国土が戦禍に巻き込まれないためにどうすべきかを考える日と私自身考えています。
今年は、元防衛省幕僚長田母神俊雄氏が熱く語る「真・国 防論」(宝島社刊1470円)を読みました
。
田母神俊雄氏は、昨年ホテル業を中心とするアパグループが主催した第1回「真の近現代史観」の懸
賞論文で最優秀論文をとった防衛省の元幕僚長です。田母神氏は「日本は侵略国家ではない」という
正論を主張したのですが、麻生首相から、政府見解と異なると問題にされ更迭された人です。
因みに、「日本を侵略国家」と決めつけた人は社会党出身の憲政史上最悪最低の村山富市元首相で
した。当時の村山首相は、有名な村山談話で「侵略戦争」と決めつけてしまったため、それ以降の歴
代首相はこの呪縛から逃れることができず、愚行を踏襲してきました。
「大東亜戦争は、決して侵略戦争ではない」と1955年アジア・アフリカ29カ国が集うインドネシア
のバンドン会議でも認められました。それどころか、欧米の植民地政策に対抗して勇気を持って戦っ
た日本を賞賛すらしました。
田母神俊雄元幕僚長の「真・国防論」は、まさに現代の日本を憂えた憂国の書であり、元防衛省の
軍人の経験から、日本の国益を考えた真に日本を愛する勇気ある書と感銘を受けました。
田母神氏は、日本の自衛隊は文民統制によりがんじがらめとなっており、いざという時きに殆ど機
能しないと自らの経験から訴えます。
また、自衛隊の基本である専守防衛は極めて危険な考え方だと主張します。専守防衛とは、外国か
ら攻め込まれ、被害を受けてから反撃をすることになるわけですが、その時点で多数の自衛隊戦死者
、そして、民間人が被害に遭います。
国防の原点とは、平和を掲げながら、現実には国防意識をもち、相手から威嚇攻撃されないための
毅然たる態度を示すことです。
戦後の日本はこれと逆のことをやってきました。
国防意識の希薄から、日本は中国、韓国、そして現在は北朝鮮からの侵略の脅威に遭っていること
をまだ多くの日本人は気づいていません。
尖閣諸島は、度々中国から領海侵犯されており、いずれ中国に略奪される可能性が高くなってきま
した。中国はいずれ台湾を併合し、その後は沖縄も植民地化していく国家戦略を立てています。
そうなると日本のエネルギー補給路は重大な危険にさらされてきます。
丁度、第2次世界大戦では、欧米から石油等の戦略物資を断たれたのと同じ状況が現実のものとなっ
てきます。
日本が平和憲法を死守し、他国の権益を損なわないと断言すればするほど、近隣の中国、韓国、北
朝鮮は日本をターゲットに着々と国家侵略を企図していきます。
田母神氏は、今の日本国憲法では、敵の思うつぼだと力説します。その為には、国防強化が最重要
と訴えます。
田母神氏は、好戦論者では決してありません。日本を戦禍に再び巻き込まれないために、国防の強
化の重要性を説いています。
今の自衛隊では、これら近隣諸国からの侵略に対し殆ど無力なことを訴えています。
平和とは、いかに戦争しないか、戦争に巻き込まれないかを現実を直視し、分析しながら平和を実
現していくのが真の平和です。
現在の世界情勢を見たときに、「武器よさらば」と言った理想論はまだ現実からほど遠いと言わざ
るを得ないことを、田母神氏の「真・国防論」を読んで感じました。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
本日、NHKで視聴者参加番組「核の時代、これからどう向き合うか」を見ました。
そこで、はっとさせられた意見がありました。参加したインド人とパキスタン人の証言。両国はお
互いに核兵器を保有してから、戦争が止んだとのこと。それまでの血で血を争う醜い戦争に終止符を
打ったそうです。
日本も核兵器を持っていたら、米国から原爆を投下されなかっただろう。
北朝鮮が核開発を進めているが、北朝鮮から核ミサイルを撃ち込まれないために、日本も核兵器を
持つべきだ。
自分を守るために核兵器を持つのが世界の常識。核を持った外国人の意見でした。
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※新しくできた幸福実現党のサポーターをしています。
マニフェストができました。こちらをご覧下さい。http://www.hr-party.jp
テーマは、「国民に夢を与える繁栄する明るい未来社会の建設です」
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