boblog「マーキュリー通信」no.1201【私の異見・ひと言申す-104「鳩山内閣の財政再建に欠けいている視点」】
財政再建をベースにした来年度の予算編成を巡り各省庁と内閣との折衝が続いている。
鳩山内閣の財政再建に欠けている視点があります。生活者再建を重視する余り、雇用の視点が抜け落ちているように見受けられます。
八ツ場ダムを始めダム事業への公共投資を凍結しました。ダムはムダ。確かにその通りです。しかし、全ての公共事業を今凍結したら、ゼネコンを始めそこに連なる建設業の仕事がなくなり、ゼネコン不況となります。
公共投資削減による浮いた財源を子育て支援に回す。該当する家庭は潤います。しかし、雇用の観点から見たら、直ぐには雇用創出には結びつきません。
最低賃金を時給千円に引き上げる。もしそうしたら、日本の中小企業は立ち行かなくなります。日
本の産業構造はピラミッド社会です。中小企業のパートで、時給千円以下で働いている従業員は多数います。千円にしたら採算が合わなくなり廃業に追い込まれます。その結果雇用の喪失となります。
今最優先してやるべき事は雇用の創出及び景気の回復です。ここに全力投球すべきです。民主党のマニフェストを全て国民が支持したわけではありません。おかしなマニフェストもたくさんあります。国民が民主党に期待することは、景気回復と雇用創出です。そこを間違え、功名心に走ると間違えることになります。
次に来年やるべき事は、官公庁のムダな仕事の見直しです。これを民間の目から徹底的にチェックするべきです。官公庁がこれ以上経費削減できませんと言ったら、民間の目から見たら、それがムダな経費削減のスタートと思うべきです。
官公庁と仕事をしたことがある人なら誰でも仕事のムダを痛感しているはずです。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
鳩山内閣の大臣の内閣で不人気の双璧は亀井静香と福島瑞穂です。
亀井静香の中小企業のモラトリアムは、金融不況の引き金になりかねないし、福島瑞穂の夫婦別姓制度など亡国の制度で論外です。
国民の支持しない政党から内閣入りしたこの2人は、功名心に走るのを止め、真に国民のことを考えた政治を行えば、少しは支持率が上がると思います。今のままなら、次の選挙では消滅しているでしょう。
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