「マーキュリー通信」no.1226【人生100年時代を勝ち抜く為の最強戦略-29「平均寿命と平均余命の違いに気づく」】
平均寿命という言葉は良く聞きます。男性は約79歳、女性は約86歳ということを一応知っています。
平均寿命に比べ、平均余命という言葉はそれほどポピュラーではありません。
平均寿命は、今生まれたばかりの赤ちゃんが、後何年生きるのかということです。
一方、平均余命は、現在の自分が後何年生きるのかということです。
従って、大半の人には平均余命の方が関心あるはずです。
私は現在60歳です。60歳の男性の平均余命は、平成19年の簡易生命表
によると22.5年です。つまり、私と同年代の男性は平均82~83歳まで
生きるということです。
一方、女性の平均余命は28.1年です。つまり現在60歳の女性は、平
均88歳まで生きることになります。これは平均ですから、90歳以上生き
る女性も多数いるということです。
平均余命を過去10年毎に見ると、1965年以降10年毎に男女とも平均2
歳ずつ増えています。
人生100年時代というとぴんと来る人はまだ少ないです。しかし、自
分たちの親の年代を見ると、90以上の人は周りにたくさんいます。
事実毎年100歳以上の高齢者は、毎年約11%ずつ増加しています。
厚生労働省の発表では、全国の100歳以上の高齢者が本年9月15
日時点で4万399人です。
前年の3万6276人から11.1%増え、初めて4万人台になりまし
た。全体の86.5%が女性。今年度中に100歳になる人は、初めて
2万人を超えたそうです。
老人福祉法が制定された1963年は153人だったが、初めて1万
人を上回ったのは98年で、わずか11年で約4倍になりました。
この計算で行くと、我々団塊の世代が100歳になる頃には何と100万人
の大台を突破することが予想されます。
従って、人生100年時代を視野に入れた人生設計をしないと、後期高
齢者といわれる75歳以降は、寝たきり認知症老人の仲間入りとなり、大
きな社会問題となることが必定です。
◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆
今年、中学、高校、大学と同期会に3回参加しました。
自分が100歳まで生きると思っている人は殆どいないようです。
我々の親たちの年代は、まさか自分が人生80年も生きるとは思ってい
ませんでした。
その為の人生設計をしてきませんでした。その為、寝たきり認知症と
なり、自分も家族も大変な思いをしています。
シリーズ「人生100年時代を勝ち抜く為の最強戦略」では、人生100年
をいかに生きぬいていくのかを書いていきたいと思います。
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