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2009年12月12日 (土)

「マーキュリー通信」no.1246【シリーズ日本の生命保険の意義と問題点を再考する-5「なぜ新卒の新入社員に多額の保険金をかけるのでしょうか?」】

毎年4月になると新入社員が入ってきます。
この世間知らずの新入社員が大手生保のおばちゃんの格好のターゲット
(かも)になります。

そして、しばしば独身の若者に5千万円もの高額な保険金がかけられま

す。独身の若者が高額の保険にはいる必要があるのでしょうか?

大手生保のおばちゃんは、死亡時の保険金よりも、高度障害の時の保証

を強調します。

高度障害とは、2つ以上の身体機能が機能不全になった状態を言います

。それなら高度障害だけを勧めればよいわけですが、この場合には、保

険料はがくんと下がり、保険会社にとっておいしくないわけです。

若い時は無茶をする年代なので、若い時に加入すべき保険は、高度障害

+重度傷害保険がお勧めです。

重度傷害保険とは、片手、片脚が機能不全になった状態をいいます。

例えば、スキーの時に転倒して、骨折して、片脚が使えなくなってしま

ったとか、最近若い人の車いすも増えています。

重度傷害保険は、高度障害と比べ確率が高くなるので、これを商品とし

て販売するのは生命保険会社にとってうまみがないわけです。

尚、保険金額は、家庭環境、職場環境、自分の懐具合等によって適宜判

断すれば良いわけです。

一方、高額な死亡保険金は不要です。せいぜい親に迷惑をかけないため

に葬式代程度が出ればよいわけです。

いずれにせよ、生命保険会社のおばちゃんの説明に言いくるめられない

ことが大切です。

必要な生命保険は、個人のライフスタイルによって変化します。自分に

とって必要な保険は何かを絶えず考えておくことが必要です。

生命保険の基本は、「現在の自分のリスクは何か?」を考えることです

そのリスクが発生した時に、経済的に補填して、自分の生活が経済的

に支障がないようにしておくことです

前述の、重度傷害保険、高度傷害保険が若者には必要なことがご理解い

ただけたことと思います。

デフレの時代の今こそ、自分がかけている生命保険の中身をチェックし

て、果たして今の自分に必要な生命保険なのかを把握しておくことが肝

要です。
もし、不要と判断した生命保険がでてくれば、解約して支出を削減する

ことも大事です。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

本シリーズを書くのは2週間ぶりです。

その間、多くの人から、「菅谷さん、今度保険の代理店を始めるのです

か?」ときかれました。

生命保険に対するイメージは良くありません。

しかし、もともと生命保険は、明治の頃、一家の大黒柱が死ぬと、一家

離散や娘は吉原に売り飛ばされたりしている惨状を見て、福澤諭吉が提

唱し、1881年に日本でも生命保険会社が誕生しました。その第1号が明

治生命でした。

しかし、現代の生命保険は、福澤諭吉の理想とはかなりかけ離れたとこ

ろにあり、儲け主義に走っているという情けない実態です。

言い換えると、保険契約者は欧米と比べ高い保険料を支払わされている

のが実情です。

従って、「生命保険の本来のあるべき姿に戻り、お客様の為の保険商品

を提供していけば、きっと喜ばれるはずだ」との思いで、私もこの度生

命保険代理店の資格を取りました。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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