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2009年12月17日 (木)

「マーキュリー通信」no.1251【第2回「心の経営」実践フォーラムタビオ株式会社越智会長「靴下世界一を目指して】 

 越智直正会長は、15歳で父親を亡くしたため、中卒後大阪の靴下問屋に
丁稚奉公しました。
そして、靴下だけで立身出世し、1代でタビオを大証2部に上場させた方です。
靴下人生55年に及ぶ方だけに、靴下に対する愛情と哲学をもち、「靴下道」
という哲学をもった経営者です。

越智会長は、経営とは究極的には「商品の研究」と唱え、世界最高峰の靴下
作りのプライドを持っています。

ロンドンの名門百貨店ハロッズに靴下を卸した時のエピソードです。
ここに越智会長の「靴下道」の哲学がいかんなく発揮されています。

担当者から、越智会長の下へハロッズとの取引ができたと勇んで喜びの
報告がありました。

しかし、靴下の販売コーナーを聞いた越智会長は、世界最高峰と自負す
るタビオの靴下をないがしろにするハロッズに対し、プライドを傷つけられ、
担当者からの取引条件を却下した。

担当者はハロッズと必死の交渉で、タビオの販売コーナーをもっと良い
場所に移動することに成功しました。

しかし、越智会長はそれでも納得しない。
担当者はうなだれて、せっかくのハロッズとの取引もこれでご破算にな
ると戦々恐々としていました。
しかし、結果は何とか1階のベストの場所に移動することで話がまとまりました。

それ以来、タビオの靴下は、最高品質の靴下としてロンドン市民にも
人気商品となっています。

越智会長は、最近の日本人が実ばかり追いかけていることを憂えています。
「術」に走りすぎている。
剣道も剣術から発達して道を究め剣道となった。

商人は王道を追い求めず、にだけ走ると、人を拐かすことになり、
危険であると警鐘を鳴らしている。

靴下の世界でいえば、中国製の靴下を3足1000円で販売し、大儲け
している。そのような商品はくつしたとはいわない。「くずした」だと酷評
する。タビオはそのような儲け主義には走らない。

本日越智会長から、新商品の靴下をいただき、その場で履きました。
確かにタビオの靴下は足に柔らかくフィットし、履き心地がとても良い
感じがしました。ここに越智会長の「靴下道」を肌で感じました。

本日の「心の経営」では、「靴下」一筋に道を究めた越智会長の商品道
を教しえていただきました。

◆◆◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆◆◆◆

靴下は靴の中に履くものなのになぜ靴下というかWikipediaで調べたの
ですが、分かりませんでした。

日本では足袋、英語でもソックスは足Sだから足に因んでいます(*^^*)
小学生のような質問ですが、誰かご存知の方がいたら教えて下さい。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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